2013年06月27日

ギター・ウクレレを一五一会チューニングにする

一五一会という楽器をご存じでしょうか。
4本の弦をもったギター風の楽器で、かのBEGINが開発に携わった楽器、ということで話題となりました。
私は、歌手の石川ひとみさんが出した一五一会の曲のアルバムを持っていますが、なかなか優しい音色ですね。




With みんなの一五一会 RADIO DAYS
みんなの一五一会 唱歌・童謡編
石川ひとみ


沖縄からの贈り物 「一五一会」によるJ・POP名曲集
ビギンの一五一会2
一五一会 Disney

この「一五一会」という楽器、チューニングが3度を除いたパワーコードがオクターブで並ぶというシンプルなものとなっており、セーハで弾くことであらゆるコードが弾ける簡単な楽器というのも売りになっています(セーハが「簡単」というのには疑問を感じますが(笑))。

ただ、「一五一会」の本物は、値段がちょっと割高です。ちょっとした高級ギターが買える値段で、なかなか手が出ません。



でも、中身はほとんどギターな訳ですから、通常のギター、あるいは4弦つながりでウクレレのチューニングを変えることで「一五一会」を擬似的に作ってしまおう、というのがこのエントリの企画です。

一五一会のチューニングは、フルサイズのモデルで(低いほうから)「G-D-G-D」、ショートスケールのモデルで「C-G-C-G」ということです。
5度の関係さえ守られていればいいので、上記以外にも「D-A-D-A」「E-B-E-B」「F-C-F-C」「A-E-A-E」などのチューニングが考えられます(もちろんこれら以外でもOK)。

これをギターのチューニング(E-A-D-G-B-E)と比べてみます。
すると、5弦・4弦・2弦・1弦の4本で「A-D-B-E」から調整して「A-E-A-E」とするか、5弦・4弦・3弦・1弦の4本で「A-D-G-E」から調整して「G-D-G-D」とするのが良さそうだと分かります。

一五一会はセーハ中心の演奏になることを考えると、テンションは低めのほうが楽そうなので、ここでは後者を選択することにします。

ギターのセット弦(テンションを下げることを考えると、エキストラライトゲージよりも通常のライトゲージのほうがいいかも)のうち1弦・3弦・4弦・5弦用の各弦を使って、それを2弦・3弦・4弦・5弦の位置に張ります(つまり、1弦用の弦だけ本来の位置とは異なる2弦の位置に張って、それ以外は本来の位置)。

そのうえで、低いほうから順に「G-D-G-D」にチューニングします。

これで、ギター版一五一会の完成です。

一方、ウクレレの場合はどうでしょうか。

Low-Gのウクレレのチューニング(G-C-E-A)から、できるだけずれないように、かつテンションを上げすぎない・下げすぎないように調整するとすれば、「E-B-E-B」あたりでしょうか。
これでも、4弦はLow-GからLow-Eに、3半音のダウンとなるので、使う弦を変える(クラシックギター用の4弦から5弦に変えるなど)必要があるかもしれません。
あるいは、開き直って4弦をHigh-E(つまり2弦と同じ)でチューニングしてしまうというのも考えられますね。
ただ、いずれにしても音域的にはウクレレを一五一会化するのは結構大変かもしれません。

さて、これまた余った・使わないギターの活用法として、面白いのではないでしょうか。
一五一会の演奏のしかた・楽しみかたについてですが、いくつか教則本や専用の楽譜が出ていますので、こういったものを用意すれば「一五一会化したギター・ウクレレ」を一五一会っぽく楽しめるのではないかと思います。


初心者のための 一五一会(いちごいちえ)・音来(二ライ) 弾き方CDブック 超入門編
一五一会 音来(ニライ) 奏生(かない) 弾き語り曲集
CDで覚える 一五一会ソロ曲集 [一五一会タブ譜付]
posted by そらパパ at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ウクレレ | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

トラベラーギター「Ultra Light」シリーズが熱い!

前回の記事では、使わなくなったギターをウクレレ化するアイデアについて書きましたが、ウクレレのプレイアビリティ(演奏の気軽さ)が大好きで、音は逆にエレキギターの音のほうが気に入っている私は、最近は積極的に(最初からウクレレ化する前提で)エレキギターを物色するようになっています。

エレキギターをウクレレとして使うにあたって気になるのは、何よりサイズと重さです。
全長で50cm台、重さは軽いものでは400g程度からあるウクレレに対して、エレキギターは全長1m近く、重さも4kg近くと比較にならない大きさ・重さです。
さすがにここまで大きいとウクレレと同じ気軽さ、というわけにはいかないので、何とか「小さくて軽いエレキギター」が欲しくなります。

ここで、1つのアプローチとしては「ショートスケール」といわれる、弦の長さが短いギターを選ぶ方法があります。
小さいギターとして選ぶなら、ZO-3とPignoseが有名ですね。


FERNANDES ZO-3
Pignose PGG-200

これはこれで、普通のギターより一回り小さくて、アンプ内蔵で本体だけで音が鳴るなど楽しいギターです。
でも、重さはフルスケールのものとそれほど変わらないし、長さも「一回り」しか違いません。

ここで、単純に小さくするなら「子ども向けミニギター」というジャンルもあります。


PhotoGenic ミニエレキギター アンプセット
PLAYTECH ミニギター ST025

こちらは大きさがかなり小さくなり、その点は希望に近いのですが、子ども向けのおもちゃという扱いで、チューニングの精度などに限界があるのが欠点です。

そこで、もう1つの小さいギターのジャンルとして「トラベルギター」というものに注目したいと思います。

これは、携帯を前提としたミニギターで、ミニギターではありながら、大人のサブギターとしての使用を想定しているため、小さいながらもしっかりした作りになっているのが特徴です(ただ、その代わりとして値段もそこそこするものが多い)。

このトラベルギターのジャンルで、私が気に入って実際に手に入れたのが、神田商会さんが取り扱っている「トラベラーギター」というブランドのトラベルギターです。
なかでも、Ultra Lightシリーズの「Ultra Light Electric」と「Ultra Light Steel」が、スペック的に私の希望にぴったりでした。


↑写真のギター(左)は、Ultra Light Steelです。ちなみに右がエレキウクレレ(コンサートサイズ)。それほどサイズが違わない(でもスケールは全然違う)のが分かると思います。


TRAVELER GUITAR トラベラーギター Ultra Light Electric
TRAVELER GUITAR トラベラーギター Ultra Light Steel

この2台、ピックアップの仕様以外はほぼ同じです(似たようなもう1台、「Ultra Light Nylon」はクラシックギター仕様でネックが太いので注意(笑))。

「Electric」のほうはハムバッカーピックアップがついていて「エレキギター」、「Steel」のほうはピエゾピックアップがついていて「エレアコ」という位置付けです。
ピックアップの違いが音質の違いになっています。

一方、何より目を引くのが独特の形状でしょう。
ペグをボディ内に組み込んだヘッドレス仕様とブリッジがボディエンドにある構造で、全長が71cmと、ほとんど弦の長さ(スケール)と変わらないという究極のコンパクト化が実現されており、ボディも極細極薄、重さもわずか1.4kgと、これなら「ウクレレの代わりにする気になれる」サイズ感です。
実際、71cmという全長はほぼテナーウクレレと同等ですから、「ウクレレ並み」といっても誇張ではないですね(しかもテナーウクレレよりずっと薄くて細い)。
それでいて、一般的なギターと同じスケールを実現しており、妥協のないギターらしい音質と安定性が確保されています。
このサイズにぴったりのソフトケースも付属しているので、携帯も楽々です。(実際、ケースに入れた状態をみると明らかにテナーウクレレより小さく見えます)

ただし、アンプは内蔵されていないので、携帯用途を考えると、ヘッドフォンがさせる小型のマルチエフェクターないしヘッドフォンアンプを用意しましょう。
そういう用途に定番のAmPlugもいいと思いますが、個人的にはKORGのPandoraシリーズのほうが応用が効くと思います。


VOX ヘッドフォンアンプ amPlug アンプラグ TWIN
KORG PANDORA mini
KORG PANDORA PX5D

このトラベラーギターの「Ultra Light」シリーズ、市場価格は2万円台後半~3万円程度です。
付加価値を考えると「激安」といってもいいのではないかと思います。

実際に入手して弾いてみると、出てくる音が笑ってしまうくらいしっかりしているのでびっくりします。
ネックからボディまで一体成形になっていて、ペグの部分にいい具合に穴が開いているボディ形状が貢献しているのか、少なくとも安物の一般的なエレキギターよりよほどいい音がします。
特に音の伸びがすごくいいです。

ちなみに、弦を2本はずしてウクレレ状態にすると、弦のない部分のブリッジ部分が構造的にブラブラするので、そこがビビリの原因になることがあります。
テープで固定するなどの手当てをすると、ビビリが消えます。
また、このブリッジの構造を考えると、ウクレレ化するときに残す弦は、中央の2~5弦とするのがいちばん安定すると思います。
posted by そらパパ at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ウクレレ | 更新情報をチェックする

2013年06月11日

挫折したギターのウクレレ活用法(笑)

エレキでもアコースティックでも、「ギターに挑戦したくなる」というのは多くの人が一度は通過する通過儀礼(笑)みたいなものなんじゃないかと思います。

で、その中の何割かの人は実際にギターを買って練習してみて、さらにその中のかなりの割合の人はFとかのバレーコードが弾けなかったりして挫折してしまう、というのがよくあるパターンなんじゃないかと思います(というか私がまさにそれ)。

そんなわけで、家にほこりを被ったギターが放置されている家は少なくないんじゃないかと思います。

そんな、使われていないギターを再活用して、「いきなり弾けるようになってしまう」という画期的なアイデアがあります。
それが、

ウクレレにしてしまう。

というものです。

やり方は超カンタンで、2本の弦を取り外して4本にしてウクレレチューニングに変更する、これだけでOKです。
ギター本体の改造も、特殊なパーツもまったく必要ありません。

なかでもいちばんわかりやすいのは、太い方の2本(5弦、6弦)を取り外す方法です。
これだと、ギターのチューニングのままで何も調整しなくても、D-G-B-Eということで、5度移調したLow-Gチューニングのウクレレとまったく同等となりますので、そのままウクレレとして使えます。



ただ、ほったらかしのギターは、細いほうの1弦や2弦が切れていたりさびたりしているパターンが多いと思いますので、他の弦の取り去りパターンもご紹介したいと思います。

個人的におすすめなのは、細い方と太い方、両端の1弦と6弦を除去して2~5弦を残す方法です。
これだと、弦が中心に集まるため見た目も自然です。
このパターンの場合、ギターのチューニングそのままだと低い方からA-D-G-Bとなりますが、ウクレレチューニング(Low-G相当)とするためには、残した弦のうち細い方から2番目の弦のGをF#に半音だけ下げて、A-D-F#-Bとします。

また、細い方2本の弦が両方とも切れているような場合は、太い方の4本(3弦~6弦)を残す方法も考えられます。
この場合、ギターのままのチューニングだと低い方から順にE-A-D-Gとなりますが、EとAを半音上げてF-A#-D-Gとするか、DとGを半音下げてE-A-C#-F#とすれば、ウクレレチューニング相当となります。

ギターは楽器の中でも結構難易度の高い部類だと思いますが、これがウクレレになると、ギネスブックに「世界一簡単な楽器」として登録されるほど易しい楽器に変貌しますから、今まで弾けなかったのが嘘のように簡単に弾けるようになるはずです。

もちろん、スケールの長さやネックの太さはギターのままですが、少し弾けばすぐに慣れるでしょう。

また、「エレキウクレレ」はスチール弦を張った本格的なものはほとんど手に入らず手に入ったとしても高価ですが、安いエレキギターから弦を2本外すだけで、はるかに安く「エレキウクレレ」が手に入ります。

これ、やってみるとすごく面白いですから、自宅に使われないギターが眠っている方は、ぜひ試してみていただければと思います。


ミニエレキギターいろいろ
posted by そらパパ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ウクレレ | 更新情報をチェックする

2013年06月01日

HOSCOのウクレレキットでエレキウクレレを作る(4)

安価なウクレレ手作りキットとして定番中の定番である、HOSCOのウクレレキットを使って、エレキウクレレを作る企画シリーズ記事の第4回です。
今回の記事で、いったんこのキットの製作は完了します。


手作りウクレレキット UK-KIT-1
手作りウクレレキット UK-KIT-10
手作りウクレレキット UK-KIT-2
手作りウクレレキット UK-KIT-20
HOSCO

※ちなみに今回使っているのは、「UK-KIT-2」相当のキットです。

いよいよ完成間近!
と思って気づいたら、まだこれからブリッジをつけなければならないのに、ボディ全体、つまりブリッジをつけるべき場所も含めて、チークオイルを塗ってしまいました。

常識的に考えて、4本分の弦のテンションを一手に受ける重要パーツであるブリッジの接着を、チークオイルの上からやってしまうというのはありえません。

仕方がないので、いったんブリッジ接着位置の周辺のニスをいちど紙やすりで磨いてはがして、ブリッジを張り付けたあとで、光沢が失われた部分にはレモンオイルを塗る(笑)、という対応をとることにしました。



うーん、カッコ悪い。

ブリッジは、フレットボードの12フレット目から、12フレット目までと同じ長さだけ離れた場所に配置します。(つまり12フレット目が中心になるように配置)

と説明書にありますが、嘘です

この位置で配置すると、まちがいなくシャープ側にチューニングがずれてフレット音痴になります。
本来の位置よりも、3mm程度ブリッジを後ろに下げるのが、フレット音痴を避けるポイントです
(最近のHOSCOのキットでは、ちゃんと3mm下げろと書いてあります。私が入手した古いキットには、書いてありませんでした。)

さて、ブリッジについては、もう1つやることがあります。
それは、エレキウクレレ化のためのピエゾピックアップの埋め込みです。

エレキウクレレでは、ブリッジの下に、棒状のピエゾピックアップを埋め込むのが一般的です。(このやり方が、もっとも余計な音を拾ったりハウリングが起こったりしにくいです)

ただ、ピックアップには高さがあるので、そのまま埋め込むとブリッジが溝に入らなかったり、弦高が高くなりすぎたりします。
そのため、

・ブリッジ自体を低く加工する。
・ブリッジの溝を深く掘る。


という加工を行います。

その上で、ブリッジをボディに接着したあと、ボディ内部からピックアップをブリッジ下に通すために、ブリッジの端にボディ内部まで貫通する穴を開けます。


↑ブリッジの、この写真で見て上のほうに穴が開いているのが分かるでしょうか。

この穴も、まっすぐ開けるのではなく、斜めに(ブリッジ側が内側に、ボディ内部側が外側になるような斜め方向)開けます。
こうしないと、ピックアップが90度きっかりまでは曲がらないため、ピエゾのブリッジへの密着度が下がり、穴の近くの弦の音は大きく拾い、穴から離れた弦はほとんど拾わない、といった事態を招きます(というか実際に招いた)。

続いて、弦を巻きとるペグを取り付けます。
キットに付属しているペグは、ストレート型といって、ペグを1回転すると巻きとり軸も1回転する原始的な構造のものですが、これだとチューニングは非常に難しいです。

そこで、ペグについてはキット付属のものを使わず、別途用意したギアペグ(ギアによって、ペグ15回転程度で軸が1回転するようにしてあるペグ)を取り付けることにします。



ちなみにこのギアペグも、普通にその辺で買うとそう気軽に買えない値段ですが、eBayで個人輸入しているため非常にリーズナブルです。eBayは楽器製作には欠かせないサイトですね。(笑)

そして、ナットもつけるのを忘れてました(^^;)。
こちらも軽くニスをはがして、貼り付けます。

続いて、プリアンプユニットを取り付けます。

・シールドを差すジャックを固定します。


・ピックアップをボディの裏側からブリッジに開けた穴に出し、ブリッジの下の溝に這わせて、その上からブリッジを固定します。


・ジャックからつながるコードと、ピックアップからつながるコードをまとめて、余った分はボディのなかで暴れないように固定します。




・上記2本のコードを、それぞれプリアンプユニットのソケットにさしこみます。
・プリアンプユニットをボディにはめこみ、ネジで固定します。


・プリアンプユニットに電池を入れます。

そして最後に、弦を張ります。
ここでも、キットに付属の弦はいつのものかわからないような非常に古いものだったのであえて使わず、手持ちの別の新しい弦セットを使いました。

さて、試奏です。

…大成功!
ちゃんと音も鳴り、ピックアップでも音が拾えています!

…と、最初は思ったのですが、実は細かくみていくと、問題が山積みであることがわかってきました。
それについては改めて書いていきたいと思います。

結論としては、

・ウクレレキットでウクレレを自作するのは思っていた以上に大変。
・工具もかなりたくさん必要。
・プリアンプキットを使ってエレキウクレレに改造するのは、思っていたよりは簡単だったけどやはりいくつかの落とし穴がある。
・でも、ウクレレの自作は楽しい!
・タイトボンド最強。ネックもブリッジも、ウクレレ弦のテンション程度ではまったく心配ないようなすごい強度で接着できる。素晴らしい木工用ボンド。

posted by そらパパ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ウクレレ | 更新情報をチェックする
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