2012年06月26日

私の自炊スタイルをご紹介します

先日、キヤノン「DR-C125」とカールの裁断機を購入して以降、手持ちの本の電子化(自炊)作業は着々と進んでいます。
(手持ちの本以外に、電子化を前提にブック○フなどで買い足した本も大量にあるので、なかなか本棚の本が減っていきませんが…(笑))


Canon imageFORMULA DR-C125
カール事務器 ディスクカッター DC-210N


ところで、本の電子化(自炊)作業は、やる人によってスタイルが結構違うものです。
(作業のすすめかたとか最終的なファイル化作業とか)

ここでは、私が現在行なっている電子化作業の流れをまとめておきたいと思います。


1.裁断の準備
 私が裁断に使っているツールは、「裁断機」「普通のカッター」「カッターマット」「定規」の4つです。ハードカバー本を裁断するときは、これに加えて「ラジオペンチ」も使います。



 本の表紙カバーを外し、表紙・見返しなど、本文以外のページを手ではがします。
 ハードカバーの場合、背表紙の厚紙をできるだけはがした後、上下についている「花布」をラジオペンチがはがします。
 これらはスキャンせず、そのまま捨てます。




2.裁断機による裁断
 裁断機のレバーを上げて、紙をはさめる状態にします。
 その状態で本のページをぺらぺらとめくって、裁断機のはさむスペースに差し込んでみて、何ページくらいまではさめるかをチェックします。
 本によって紙の厚さがまったく違うので、本ごとにこのチェックをして、本を何ページずつの束にするかを決めなければなりません。厚い紙の場合は一度に60ページ、薄い紙だと一度に120ページくらいになります。(あまり無理しないのがうまく切るコツ)
 一度に裁断するページ数を決めたら、カッターマットのうえに本を戻して、そのページ数ごとにカッターの刃を入れて本をいくつかの束に分断します。



 1つめの束を裁断機に挟んで、「裁断する位置」を微調整します。
 私は基本的に「できるだけたくさん裁断する派」です。
 裁断部分を小さくすればするほど、裁断後のページに「のり」が残ってしまう確率が上がります。「のり」が残ると、ページがくっついて重送されてしまうのはもちろん、そののりが溶けてスキャナの読み取り面を汚してしまったりして何もいいことがありません。
 大きめに裁断すると、マンガなどは断ち切りのコマ(枠を越えてページの端まで描いてあるコマ)が切れたりしますが、あまり気にしないことにしています。
 裁断ラインを決めたら、小分けにした束ごとに裁断していきます。
 このとき、裁断後の「束」をまとめず、その「束」のままで互い違いにずらして積み上げるようにしています。(後でスキャンするときに、この「束」を単位にトレーに入れるためです)




3.表紙カバーの裁断
 表紙カバーについては、私は折り返し部分はスキャンせず、純粋に表に見えている部分のみをスキャンするようにしています。ですので、表紙カバーについてはカッターマットに置いて定規をあて、折り返し部分をカットしています。(帯については、ほとんどの本ではスキャンせずに捨てています。)



4.スキャン
 ステップ2.で裁断した本を、裁断した束ごとにスキャナの読み取りトレイに乗せ、スキャンを実行します。
 読み取る際は、「裁断していない側の本の長辺」を下にして、日本の多くの本にみられる「右綴じ(左開き)」の場合は「右90度回転」、横書きの技術書などでみられる「左綴じ(右開き)」の場合は「左90度回転」の回転オプションを設定して読み取ります。
 長辺を下にすることで、スキャン長が短くなって処理速度が上がり、紙送りが安定してジャミング(中で紙がクシャクシャになること)の確率も劇的に下がります。
 また、裁断していない側の長辺を下にすることで、読み取りが斜めになることをある程度防げます。



 ちなみにスキャナ設定については、詳細オプションをONにした細かい設定を複数用意し、本のタイプによって使い分けています。
 「カラーの本」「白黒でグレーの写真等が少ない本」「コミック(くっきり読み取り)」の3つを基本設定とし、「白黒でグレーの写真等の多い本」や「薄めに読み取りたいコミック」などのサブ設定も作成してあります。加えて、「表紙カバー専用」の設定も作りました。
 読み取りフォーマットはすべて「JPEGファイル」(カラーの場合はカラーJPEG、白黒の場合はグレースケールJPEG)で、連番を打って読み取っています。
 本体をすべて読み取ったら、表紙カバーも別途スキャンします。

5.パッケージ化
 スキャンによって、連番が振られた大量のJPEGファイル群+表紙カバーのJPEGファイルができあがりますので、表紙カバーのファイル名を、名前順のソートをかけたときに最初に表紙カバーがくるように修正します。
 そして、これら「表紙カバー+本体」のJPEGファイル群を、1つのZIPファイルに圧縮してまとめます。(私はLhazというフリーソフトを使って、アイコンにドラッグ&ドロップで作業しています。)
 ZIPファイル名は当然、「書籍名.zip」となります。



6.スマホにコピーして「Perfect Viewer」で読書
 完成したZIPファイルを、スマホ本体にコピーします。
 この「JPEGファイルをまとめたZIPファイル」というのはスマホの世界では割とポピュラーな電子書籍(電子コミック)フォーマットなので、「コミックビューア」というカテゴリのアプリで読むことができます。
 そんななかで私が愛用しているのは、Android用のコミックビューアで最もポピュラーな「Perfect Viewer」というアプリです。非常に細かくさまざまな設定ができ、大量の電子書籍を快適に読むことができます。




 ちなみにiOS用のアプリでは、「ComicGlass」ならびに「iComic」というアプリが有名ですね。
posted by そらパパ at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする
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