2013年01月17日

格安中古コンデジで遊ぼう!(7)

今回は、空前にして絶後、孤高の存在?である隠れた名機種について書いてみたいと思います。

それは、こちらです。


Coolpix L120

Coolpixには非常にたくさんのモデルバリエーションがあるわけですが、そのなかでもこの「L3桁クラス」というのはかなり特殊です。

このクラスは、「ネオ一眼だけどエントリー機」なのです。
大柄なネオ一眼スタイルですが、撮影モードはオートモードしかなく、細かい設定が一切できません。具体的に言うと、フォーカスモードは中央1点オートのみでマルチAFすらありません(顔認識はあり)。また、測光モードの切り替えもできません。

そして驚くのが、このスタイルなのにEVFがついてません(笑)。液晶モニターを眺めながらのコンデジスタイルでしかとれません。その液晶ももちろんバリアングルではなく固定式で動きません。電池は単3乾電池です。

つまり、「大きくて本格派っぽく見えるけど、実はフルオートで液晶モニタを眺めながら撮ることしかできないエントリー機」なわけです。

普通なら、こんなデジカメは絶対に名機にはなりません。
でも、この機種だけは違うのです。

それが、

異様なまでに強力なマクロ機能

です。

このデジカメ、いわゆる1cmマクロができます。
でも、それって別に珍しくありませんね。

このデジカメがすごいのは、その1cmマクロが、広角端ではなくて望遠域でできる、ということなのです。

焦点距離23mm(35mm換算で約130mm)というかなりの望遠域で1cmまでよれるので、ものすごく大きく撮れますし、背景もばっちりボケます。


↑Coolpix L120のマクロで、006P電池の端子部分を撮りました。撮った写真をトリミング等せずにそのままリサイズしてあります。

私の知っている限りでは、ここまで寄れるテレマクロ性能を持っているのは、このコンデジ以外だとリコーのCXシリーズくらいしか知りません。


リコー CX6 / リコー CX4

あとは、1cmマクロはできませんが、600mm相当で40cmまで寄れるという脅威のテレマクロ性能をもつ、オリンパスのこのシリーズくらいでしょうか。


オリンパス SZ-30MR SZ-31MR SZ-14

ともあれ、このCoolpix L120は、一見本格派のネオ一眼、でも中身はEVFもなくマルチAFすらできないエントリーコンデジ、ところがなぜかテレマクロだけ猛烈に高性能という一芸をもった、本当に不思議なコンデジです。
もし中古屋さんとかで見かけたら、オートモードでマクロをONにして、ズームをグリーンの目印の部分に動かして、1cmマクロを試してみてください。
posted by そらパパ at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | デジカメ | 更新情報をチェックする
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