2013年05月26日

HOSCOのウクレレキットでエレキウクレレを作る(2)

さて、そんなわけで、ウクレレキット製作開始です。


手作りウクレレキット UK-KIT-1
手作りウクレレキット UK-KIT-10
手作りウクレレキット UK-KIT-2
手作りウクレレキット UK-KIT-20
HOSCO

最初は、パーツ(ネック、ボディ)を紙やすりで磨きます。
このとき、ついネックとボディの接合面をがっつり磨いてしまいがちですが、ここをあまり磨くと、特にネック部分の接合面につけられた逆アールの曲面がフラットになってしまって、ボディと接合する際に大きな隙間が空いてしまって失敗します。(ちゃんとくっつかなくなる)

接合面を磨く際には、常にネックとボディをあわせて接合の様子をチェックし、慎重に作業を進めていくことが必要です。
また、このとき、単にぴったり接合する、ということではなく、ボディとネックがまっすぐ接合する、ということが非常に重要です。
本来はボディとネックにマスキングテープを貼り、そのうえに鉛筆で中心線を引き、長い定規をあてながら、以下のことを確認しながら研磨作業を進めていく必要があります。

・ネックとボディの中心線がまっすぐつながる
・ボディの表面とネックの表面がツライチになる(ネックがボディに対して反ったりねじれたりといった位置関係にならない)


この、ネックとボディの接合が、このウクレレキット製作の最大の難関の1つといってもいいでしょう。
その前段階として、接合面の紙やすり研磨による微調整というのは、とても神経を使う作業になります。

さて、続いてですが、ボディとネックを接合する前に、このウクレレをエレキウクレレにするための、ボディへの穴開け作業を行います。
もちろん、接合後に作業をしてもいいんですが、作業時にネックが邪魔になる可能性もありますので、この段階で行っておこうと思います。

最終的に開ける穴は3つなのですが、この段階で開けられるのは2つです。

1つは、シールドケーブルを接続するためのジャックを出すための穴。
こちらは、キリで穴を開けたあと、リーマーで拡大して大きさ調整します。
位置として、ボディの最下部(構えたときに真横)というのが1つの有力候補ですが、ここだと接続部がL字ではないストレートのシールドケーブルを接続したときにかなり邪魔になります。
一方、あまり構えたときに下になる位置にすると、今度はL字型のシールドケーブルを接続しにくくなります。
今回は中間をとって、構えたときに真横よりもやや下という位置にして、どんなシールドでも接続しやすいように配慮しました。



続いて、プリアンプユニットをはめこむ穴です。
今回のピックアップセットには、006P電池の電池ホルダーを兼ねたプリアンプユニットがセットになっていて、ここにピックアップも外部接続用のジャックのケーブルも接続することで、エレキウクレレを構成する仕組みになっています。

ユニットのボディ接合面はS字型のアールがついていますので、ウクレレボディ側できれいに固定できるポイントは1箇所しかありません。
そのポイントを見つけて、そこに四角い穴を開けます。



こういう大きな穴を、周囲を破壊せずに開けるのは意外と難しいです。
このウクレレの木材はかなり柔らかいものなので、私はカッターナイフを慎重に使って開けることにしました。
手を切らないように注意が必要です。

どちらも、穴を大きくしすぎると固定できなくなるので、ぎりぎり入る大きさになったら作業をやめることが重要です。
(もちろん、まだユニットは実際には取り付けません。)

さて、穴開けの作業も終わったので、いよいよ最大の難関である、ボディとネックの取り付けに進みますよ・・・

(次回に続きます。)
posted by そらパパ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ウクレレ | 更新情報をチェックする
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