2013年06月24日

トラベラーギター「Ultra Light」シリーズが熱い!

前回の記事では、使わなくなったギターをウクレレ化するアイデアについて書きましたが、ウクレレのプレイアビリティ(演奏の気軽さ)が大好きで、音は逆にエレキギターの音のほうが気に入っている私は、最近は積極的に(最初からウクレレ化する前提で)エレキギターを物色するようになっています。

エレキギターをウクレレとして使うにあたって気になるのは、何よりサイズと重さです。
全長で50cm台、重さは軽いものでは400g程度からあるウクレレに対して、エレキギターは全長1m近く、重さも4kg近くと比較にならない大きさ・重さです。
さすがにここまで大きいとウクレレと同じ気軽さ、というわけにはいかないので、何とか「小さくて軽いエレキギター」が欲しくなります。

ここで、1つのアプローチとしては「ショートスケール」といわれる、弦の長さが短いギターを選ぶ方法があります。
小さいギターとして選ぶなら、ZO-3とPignoseが有名ですね。


FERNANDES ZO-3
Pignose PGG-200

これはこれで、普通のギターより一回り小さくて、アンプ内蔵で本体だけで音が鳴るなど楽しいギターです。
でも、重さはフルスケールのものとそれほど変わらないし、長さも「一回り」しか違いません。

ここで、単純に小さくするなら「子ども向けミニギター」というジャンルもあります。


PhotoGenic ミニエレキギター アンプセット
PLAYTECH ミニギター ST025

こちらは大きさがかなり小さくなり、その点は希望に近いのですが、子ども向けのおもちゃという扱いで、チューニングの精度などに限界があるのが欠点です。

そこで、もう1つの小さいギターのジャンルとして「トラベルギター」というものに注目したいと思います。

これは、携帯を前提としたミニギターで、ミニギターではありながら、大人のサブギターとしての使用を想定しているため、小さいながらもしっかりした作りになっているのが特徴です(ただ、その代わりとして値段もそこそこするものが多い)。

このトラベルギターのジャンルで、私が気に入って実際に手に入れたのが、神田商会さんが取り扱っている「トラベラーギター」というブランドのトラベルギターです。
なかでも、Ultra Lightシリーズの「Ultra Light Electric」と「Ultra Light Steel」が、スペック的に私の希望にぴったりでした。


↑写真のギター(左)は、Ultra Light Steelです。ちなみに右がエレキウクレレ(コンサートサイズ)。それほどサイズが違わない(でもスケールは全然違う)のが分かると思います。


TRAVELER GUITAR トラベラーギター Ultra Light Electric
TRAVELER GUITAR トラベラーギター Ultra Light Steel

この2台、ピックアップの仕様以外はほぼ同じです(似たようなもう1台、「Ultra Light Nylon」はクラシックギター仕様でネックが太いので注意(笑))。

「Electric」のほうはハムバッカーピックアップがついていて「エレキギター」、「Steel」のほうはピエゾピックアップがついていて「エレアコ」という位置付けです。
ピックアップの違いが音質の違いになっています。

一方、何より目を引くのが独特の形状でしょう。
ペグをボディ内に組み込んだヘッドレス仕様とブリッジがボディエンドにある構造で、全長が71cmと、ほとんど弦の長さ(スケール)と変わらないという究極のコンパクト化が実現されており、ボディも極細極薄、重さもわずか1.4kgと、これなら「ウクレレの代わりにする気になれる」サイズ感です。
実際、71cmという全長はほぼテナーウクレレと同等ですから、「ウクレレ並み」といっても誇張ではないですね(しかもテナーウクレレよりずっと薄くて細い)。
それでいて、一般的なギターと同じスケールを実現しており、妥協のないギターらしい音質と安定性が確保されています。
このサイズにぴったりのソフトケースも付属しているので、携帯も楽々です。(実際、ケースに入れた状態をみると明らかにテナーウクレレより小さく見えます)

ただし、アンプは内蔵されていないので、携帯用途を考えると、ヘッドフォンがさせる小型のマルチエフェクターないしヘッドフォンアンプを用意しましょう。
そういう用途に定番のAmPlugもいいと思いますが、個人的にはKORGのPandoraシリーズのほうが応用が効くと思います。


VOX ヘッドフォンアンプ amPlug アンプラグ TWIN
KORG PANDORA mini
KORG PANDORA PX5D

このトラベラーギターの「Ultra Light」シリーズ、市場価格は2万円台後半~3万円程度です。
付加価値を考えると「激安」といってもいいのではないかと思います。

実際に入手して弾いてみると、出てくる音が笑ってしまうくらいしっかりしているのでびっくりします。
ネックからボディまで一体成形になっていて、ペグの部分にいい具合に穴が開いているボディ形状が貢献しているのか、少なくとも安物の一般的なエレキギターよりよほどいい音がします。
特に音の伸びがすごくいいです。

ちなみに、弦を2本はずしてウクレレ状態にすると、弦のない部分のブリッジ部分が構造的にブラブラするので、そこがビビリの原因になることがあります。
テープで固定するなどの手当てをすると、ビビリが消えます。
また、このブリッジの構造を考えると、ウクレレ化するときに残す弦は、中央の2~5弦とするのがいちばん安定すると思います。
posted by そらパパ at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ウクレレ | 更新情報をチェックする
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