まず、先のエントリの、1)の長編小説です。
この作品は、高校のころにベース部分を書き(最初は原稿用紙に、途中で黎明期のワープロを手に入れたので打ち直してワープロ文書に)、それを大学時代にPCに移して、大幅に改稿して完成させたものです。
高校時代に、かつて好きだった同級生と一度だけ偶然再会したことをきっかけに着想して、当時愛読していた赤川次郎のような「軽い」文体で長編小説を書いてみよう、ということで生まれた作品です。
当たり前の学校生活を送る高校生たちが、「次元のゆらぎ」という架空の物理概念を導入することで生まれた「ちょっと不思議な世界」を舞台にして、出会い、悩み、恋をして、そして事件に巻き込まれていくという、学園もののSF長編小説となっています。
ただ、書いたのが高校生の頃ですから、すでに最初のバージョンからは30年近くがたっていることになり、例えば携帯電話やスマホの代わりに公衆電話や固定電話、トランシーバーが登場するといった時代感を感じさせるストーリーにもなっています。
その部分を修正しようとすると、物語の根幹が変わってしまうということもあり、いろいろ考えた結果、タイトルに「時代」を示すための年代を入れることにしました。
そうして生まれたのが、「違次元の細い糸 in 1985」という本書のタイトルになります。
「違」次元ではなく「異」次元ではないか、という疑問も出るかと思いますが、これは作品内容と連動した意図的なものなので、よかったら作品を読んでその意味を確認いただければと思います。
作品は、書いた当時の感性のようなものは残したかったので抜本的な手を入れることはしませんでしたが、いま読んでみてあまりに稚拙な部分については一定の修正を加えました。
というわけで、まずは1冊目、「違次元の細い糸 in 1985」の出版準備です。
(実際にはすでにリリースに成功していますので、この下にリンクを張っておきます)
違次元の細い糸 in 1985 [Kindle版]
sora y.d. (著)
2015年09月02日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
この記事へのトラックバック