さて、KDPに本を出すためには、Kindleフォーマットに合わせた電子書籍ファイルを自分で用意しなければなりません。
そのために必要なものとしては、概ね以下のようなものです。
1) 原稿
2) 最初に原稿を執筆するソフト
3) 執筆した原稿をEpubフォーマットに変換するソフト
4) 変換したEpubファイルを細かく修正・編集するソフト
5) 修正後のEPubファイルをKindle用のmobiファイルに変換し、プレビューするソフト
6) 表紙画像
7) 商用利用可能なフリーフォント
まず、1)の原稿は言わずもがなでしょう。
そして、2)の最初の執筆環境ですが、いろいろ試した結果、意外にも「Microsoft Word」がもっとも使いやすい、という結論に至りました。
Microsoft Office Word 2013 [オンラインコード] [ダウンロード][Windows版] (PC2台/1ライセンス)
いまのWordは、「docx」というフォーマットのファイルを吐き出しますが、これが電子書籍となかなか相性がいいのです。Word自体、文章を書くのにとても使いやすいソフトですし、少し高いですが、執筆ソフトとしてWordを導入することにしました。
そして3)ですが、Wordで書いたdocxフォーマットの原稿を、Kindle用のmobiフォーマットに変換する際、途中に汎用的電子書籍ファイルフォーマットである「Epub」フォーマットを経由することにします。
実は、Wordファイルからいきなりmobiファイルに変換することも可能なのですが、それだと細かい編集がほとんどできないので、柔軟性に欠けるのです。また、汎用性の高いEpubファイルを作成することは、Kindle以外の環境で電子書籍を読んだり配布したりといったことにも役立ちます。
というわけで3)に必要なソフトですが、私はフリーソフトの「Calibre」を使うことにしました。このソフトは、Wordファイルのドラッグ&ドロップで簡単にEpubファイルに変換してくれます。
http://calibre-ebook.com/
続いて4)ですが、変換後のEpubファイルを、ソースコードレベルで微修正していく地道な作業のためのソフトです。
私はもともとEpubファイルの編集ソフトとして、「Sigil」というEpubエディタを愛用していました。最近はやや奮わないようですが、やはり自分としてはしっくりくるところがあるので、今回もこれを使うことにします。
ちなみに、3)で紹介したCalibreにも、Epubファイルの中身を編集する機能はついていますので、こちらだけで完結することもできるはずです。
https://github.com/Sigil-Ebook/Sigil/releases
そして5)ですが、これはもうAmazon純正の「Kindle Previewer」一択です。こちらでEpubファイルのmobiファイルへの変換と、Kindleでの見え方のプレビューができますので、変換してプレビューしてはおかしなところを修正して再変換、再プレビューというのを繰り返していくことになります。
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=3077677546
そして大事なのが6)と7)です。
まず、表紙を作るには、何らかの「画像」が必要です。自分で撮った写真とか描いた絵があれば何の問題もありませんが、そうでない場合はストックフォトサービス等を利用して画像を入手することになります。
私は、いわゆるCC0、パブリックドメインで改変・商用利用も含め自由に使えると明記されている画像を利用することにしました。
そして、表紙に記載するタイトルや著者名のためには当然フォントが必要ですが、これも「MSゴシック」とかを使ってしまうとライセンス違反になってしまいます。これらのフォントは商用利用が認められていないのです。
ネットなどで調べれば、無償で商用利用できるフォントがいくつも見つかります。そういったフォントを利用して、画像にタイトル等を埋め込んだ表紙画像を作っていきます。
2015年09月02日
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