2024年07月24日

Oculus Go 起動しない・認証サーバーエラー対策について

※下記のトラブルですが、いったん解消されたようです。ですので現在(2024/8)は下記操作は不要となりました。ただ、また同じような事態が生じるかもしれませんのでエントリは残しておきます。

非常に久しぶりにエントリ書きます。

Oculus GoというVRゴーグルがあります。


https://amzn.to/4d9e96Q
https://amzn.to/3zTBhYN
https://www.suruga-ya.jp/search?category=6&search_word=Oculus+go

いわゆるスタンドアロン型VRの先駆け的存在で、だいぶ前に終売したものの中古が安価に買えるということでVR入門機器として長く愛されてきましたが、今年の4月末ごろから、ほとんどのアプリについて、起動するだけでエラーが出るようになってしまいました。要は起動しないということです。

公式には原因は明言されていませんが、Meta(旧Oculus)側でアプリ起動時に認証をするサーバーが切られてしまったのが原因とみられています。(私は詳しくないですが、Samsungのスマホを使った「GearVR」も同症状のようです)

アプリ開発者側でこの問題に対応しようにも、Oculus Goははるか昔にサポートが打ち切られており、アプリのアップデートも不可能になっているため、公式にはこの(サーバーダウンの)タイミングをもって「Oculus Go完全終了」ということになったわけですが、一部のパワーユーザーがこの問題に対処できるパッチを開発し、起動できなくなったアプリを(全部ではありませんが)復活させることに成功しました。

私もこのパッチを使って、正式に購入していたアプリの復活に成功したので、その方法をまとめておきたいと思います。
なお、当然ですが、以下の作業は自己責任でお願いします。この作業により生じたあらゆる損害について、ブログ著者はなんら責任を負いません。

※なお、この先の手順が、ある場所に書かれていたもののパクリだ、という意見があるかもしれませんが、実はその「ソース」と言われているものもたぶん自分が書いたものです。

用意するもの

  • アカウントが設定され(アプリが落ちる以外は)正常に動作しているOculus Go

  • 当該Oculus Goとリンクできているmetaアプリの入ったスマホ

  • Windows 10/11が動作しているPC


  • 手順
    1. Oculus Go(以下「Go」)を起動。

    2. スマホのmetaアプリを起動、メニュー→デバイスでGoに接続、ヘッドセットの設定から「開発者モード」をONにする。この際、開発チームを作ることを求められるので、適当に作成する(開発チームを作ることができたら、「開発者モード」をONにできるようになる)

    3. Goに復活させたい、自分が正式に購入したアプリを通常の手順で入れておく。(動かなくてOK)


    4. ここからWindows PC側での作業になる。まず各種ドライバ・ソフトウェアのインストール。

    5. 以下のアドレスにある「Go_GearVR_Pacher.zip」というファイルをダウンロードし、展開しておく。
      https://app.box.com/s/zt4djqq0qnsrb8keu17o2548ktlbqu66

    6. Go用のADBドライバーをインストールする。下記アドレスからドライバーをダウンロード、解凍後に「android_winusb.inf」を右クリックして「インストール」を選択する。
      https://developer.oculus.com/downloads/package/oculus-go-adb-drivers/

    7. SideQuest(以下「SQ」)をインストールする。
      https://sidequestvr.com/setup-howto

    8. ※もしSQがダウンロード画面で止まり、起動しない場合は、別途PCにSDK Platform-Toolsをインストールすればうまくいく可能性あり。
      https://developer.android.com/tools/releases/platform-tools?hl=ja

      次にGoとPCを接続して実際の作業を始める。

    9. PCでSQを起動する。

    10. Goを起動し、PCとUSBケーブルで接続する。Goの画面にUSBデバッグの確認画面が出るのでGo側で許可する(初回のみ)。なお、これ以降、Goがスリープすると失敗するので、センサー部分を覆うなどしてスリープしないようにする。

    11. SQの「Currently Installed Apps」アイコンをクリックするとGoにインストールされているアプリ一覧が出るので、復活させたいアプリの右の歯車アイコンをクリック、ダイアログの中の「BACKUP APK FILE」ボタンをクリックする。これによりPCにAPKファイルができる

    12. APKファイルのあるフォルダの場所が分かりにくいので、SQの「Device settings & tools」アイコン→「OPEN APK BACKUP FOLDER」ボタンをクリックすることでフォルダを開く。

    13. バックアップされた、拡張子がapkのファイルを見つけ、それを先ほどのGo_GearVR_Pacherのフォルダに移動させる。

    14. 移動させたapkファイルを、Go_GearVR_Pacherのフォルダの中にある「GoPatching.bat」の上にドロップする。パッチが動作し、何度か止まるので、都度キーを押して進める。これによりパッチを当てたAPKファイルができあがる

    15. ※ Go_GearVR_Pacherを展開したフォルダの階層名がややこしいとうまくいかないことがあるので、デスクトップ等への展開でうまくいかないときは、「C:¥tmp」みたいな単純なフォルダを作ってそこに展開する。

      ※ また、このパッチの動作にはJavaが必要なので、Javaがインストールされていないためにパッチが動作しない場合は、ランタイムをインストールする。

      https://www.java.com/ja/download/

    16. Go内にインストールされている、パッチ対象のアプリを一旦アンインストールする。

    17. SQの「Install APK file from folder on computer」アイコンをクリックし、先ほど作成したパッチ済みのapkファイルを選択。apkファイルがインストールされる。

    18. Goのライブラリを確認。パッチあておよびインストールが成功していれば、アプリがライブラリに登録され、起動できるようになるはず。
    posted by そらパパ at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | その他ガジェット | 更新情報をチェックする
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