久しぶりにデジカメの話題を書いてみようと思います。
このシリーズエントリでは、私自身も所有している、印象深いちょっと前のデジカメ(いま買う場合は中古で買うことになるもの)を紹介していますが、今回のデジカメもちょっと異色です。
そのデジカメが、こちらになります。
COOLPIX S9300(インペリアルレッド)
Nikon
私は、このデジカメを持っているのですが、実は実際に撮影に使ったことは(ほぼ)ありません(笑)。
ネットのレビューとかを見ると、評価と批判が半々くらいで、デジカメとしては割と平凡な機種なんだろうな、という印象ですが、私自身が使っていないのでその部分は評価できません。
では、なぜこのデジカメを持っているのかというと、
・観賞用
です(笑)。
それも、何を鑑賞するのかというと、
・ボディの色
なんですね(笑)。
ですから、このデジカメについては、機種名だけでなく、色まで指定して語らなければならないのですが、その「鑑賞に値する色」というのは、S9300のカラーラインナップの中の「インペリアルレッド」の本体になります。
「皇帝の赤」なんていうたいそうな名前がついていますが、そのネーミングは伊達ではなく、明るい光の下でこの本体を初めて見ると、それほど高価でないコンパクトデジカメとは思えないその色の深さと光沢に軽くショックを覚えます。
その見事な色を見て、機能とかをまったく考えずに(これは私にしては非常に珍しいことです)、中古で安く出ていたS9300を入手し、今に至るまで、本体を眺めることはあっても実際に使うことはない、という、私のコンデジコレクションの中で唯一無比のポジションを獲得しています。
このS9300の「インペリアルレッド」という色はこれ以降の機種には受け継がれず、後継機種のS9400・S9500では平凡なつや消しの赤に退化してしまいました。
また、S9300のなかでも、インペリアルレッド以外のカラーは平凡ですので、まさに孤高の存在といえます。
そんな人はあまりいないかもしれませんが、「どこか見えるところに置いておいてもインテリアとして恥ずかしくない、見栄えがする」というニーズを満たしてくれるコンデジだと思います。
見た目と色が美しいコンデジというと、あとはIXY 30Sとかも思いつきますが、色の美しさではやはりこの「インペリアルレッド」にかなうものはない感じですね。
IXY 30S
Canon
※ちなみに、この黄色のIXY 30Sも所有していますが、こちらはレンズがF2.0と明るいため、次女の撮影用カメラとしていまちょうど現役で大活躍中です。(^^)
2015年02月07日
2014年04月24日
謎の3Dデジカメ「3D COOL」を入手!
これは久しぶりにエキサイティングなデジカメ。
ネットサーフィンしていたら、たまたまこんなデジカメが発売されていたことを知りました。
3D COOL
レンズが2つついた3Dデジカメです。
このタイプの3Dデジカメと言えば、少し前に3Dブームがあったときに出た、富士フィルムとパナソニックのものがありました。
これら3機種はすべて持っていますし、特にフジのW1は相当使い込みましたが、全体的にいかつくて重い、F値が暗いといった点が不満でした。
あとは、3Dカメラつきのスマホもありましたが、これはカメラの間隔=視差が小さく、あまり立体感が強く出てこないのが残念でした。
そして、こんなトイデジも出てますが、さすがにVGA以下の解像度というのは実用的には苦しすぎ、といった感じで、どうも自分にとって「これだ!」といった感じの3Dデジカメはなかなかない感じですね。
ところが、そんななかで、偶然見つけたこの「3D COOL」が意外にストライクですごく良かったのです。
まずいいところが、非常にコンパクトで軽いこと。バッテリー込みで90gしかなく、持つとほんとにおもちゃみたいです。厚みも15mmととてもスリム。
さらに、レンズが侮れない性能で、35mm換算36mmでF2.8と、屈曲式レンズとしては破格に明るいです。また、割と広角で風景撮りにも十分実用的。
映像素子も1/3.2型500万画素CMOS×2となっており、(トイデジとしては)高性能なレンズとの組み合わせで、十分な解像感を見せてくれます。
AFはなくパンフォーカスで、近くを撮るとピンボケしますが、逆にAFを合わせにいかないのでピンボケを許容するならある程度の近接撮影もそれなりに実用的です(撮ったあとでリサイズしてボケが気にならない程度の解像度で楽しむ等)。
視差も十分にとれているので、撮った写真の立体感もしっかり出ています。
↑誰でも見られるように、プルプル立体視写真にしてみました。実際にはMPOフォーマットで撮れます。
さらに、バッテリーがしっかりリチウムイオンバッテリーで、かつ汎用性が高く互換バッテリーもたくさん売ってるNP-45だというのもポイントが高いです。
というわけで、これはいま世に出ている3Dカメラのなかでも、トップクラスでよくできているんじゃないかと感じる素晴らしい完成度です。
もちろんメインデジカメにするほどのクオリティではないですが、そもそもこういうデジカメはサブ機として持つものでしょうし、だとするなら気軽に持てる軽快さでさっととれる、この3D COOLみたいなパッケージングこそが3Dデジカメの基本型なのではないかとさえ思います。
これは気に入りました!
あまりに気に入ったので壊れたときのためにストックも買ってしまいましたよ(笑)。
ネットサーフィンしていたら、たまたまこんなデジカメが発売されていたことを知りました。
3D COOL
レンズが2つついた3Dデジカメです。
このタイプの3Dデジカメと言えば、少し前に3Dブームがあったときに出た、富士フィルムとパナソニックのものがありました。
これら3機種はすべて持っていますし、特にフジのW1は相当使い込みましたが、全体的にいかつくて重い、F値が暗いといった点が不満でした。
あとは、3Dカメラつきのスマホもありましたが、これはカメラの間隔=視差が小さく、あまり立体感が強く出てこないのが残念でした。
そして、こんなトイデジも出てますが、さすがにVGA以下の解像度というのは実用的には苦しすぎ、といった感じで、どうも自分にとって「これだ!」といった感じの3Dデジカメはなかなかない感じですね。
ところが、そんななかで、偶然見つけたこの「3D COOL」が意外にストライクですごく良かったのです。
まずいいところが、非常にコンパクトで軽いこと。バッテリー込みで90gしかなく、持つとほんとにおもちゃみたいです。厚みも15mmととてもスリム。
さらに、レンズが侮れない性能で、35mm換算36mmでF2.8と、屈曲式レンズとしては破格に明るいです。また、割と広角で風景撮りにも十分実用的。
映像素子も1/3.2型500万画素CMOS×2となっており、(トイデジとしては)高性能なレンズとの組み合わせで、十分な解像感を見せてくれます。
AFはなくパンフォーカスで、近くを撮るとピンボケしますが、逆にAFを合わせにいかないのでピンボケを許容するならある程度の近接撮影もそれなりに実用的です(撮ったあとでリサイズしてボケが気にならない程度の解像度で楽しむ等)。
視差も十分にとれているので、撮った写真の立体感もしっかり出ています。
↑誰でも見られるように、プルプル立体視写真にしてみました。実際にはMPOフォーマットで撮れます。
さらに、バッテリーがしっかりリチウムイオンバッテリーで、かつ汎用性が高く互換バッテリーもたくさん売ってるNP-45だというのもポイントが高いです。
というわけで、これはいま世に出ている3Dカメラのなかでも、トップクラスでよくできているんじゃないかと感じる素晴らしい完成度です。
もちろんメインデジカメにするほどのクオリティではないですが、そもそもこういうデジカメはサブ機として持つものでしょうし、だとするなら気軽に持てる軽快さでさっととれる、この3D COOLみたいなパッケージングこそが3Dデジカメの基本型なのではないかとさえ思います。
これは気に入りました!
あまりに気に入ったので壊れたときのためにストックも買ってしまいましたよ(笑)。
2013年09月03日
LUMIX DMC-FX700(デジカメレビュー)
このブログでもたくさんエントリを書いている「デジカメ」ネタですが、最近はウクレレとかのほうに興味が移って写真撮影の趣味への「熱」は小康状態です。
大量に買っていたジャンクレンズもほとんど処分(捨てたりハード○フに売ったり)して、メインのデジイチ数台+本当に使うレンズに機材を絞り込みました。
また、コンデジについても、今後使わないと思われるものはどんどん処分したため、所有台数はかなり減りました(それでもまだたくさんありますし、このブログでご紹介した機種などはほとんど全部残っていますが(笑))。
そんななかで、最近逆にスペア機を買いたした例外的なコンデジが、こちらになります。
LUMIX DMC-FX700
Panasonic
このコンデジは、普段はまったく使っていないのですが、特定のシチュエーションで毎年使っていて、そのシチュエーションでの利便性は他の機種の追随をまったく許しません。
それは、
暗いところでのハイビジョン動画撮影
です。
もっと具体的にいうと、娘の小学校での年1回の発表会の撮影に、毎年このコンデジを使っています。
この発表会では、劇みたいなものを真っ暗な体育館(ステージだけ明かりがついている)で発表します。
観客の席はパイプ椅子で、撮影のための特別なスペースはありません。(自分の子どもが出ている時間だけ、特別観覧席に移動できて割と前で撮れるのですが、やはりパイプ椅子でスペースはぎりぎりです)
そんな状況で、コンパクトでかさばらず、席に座ってすぐに一脚に取りつけて撮影が始められて、明るいレンズとCMOS素子で暗いシーンに強く、使いやすい標準的なハイビジョンフォーマットで撮影できて、バッテリーが大きめで持ちがいい。さらに音声もステレオ録音できる。
それなのに、中古の価格がとてもリーズナブルで、手軽に入手できる。
それが、このDMC-FX700なのです。
夫婦で発表会を見に行くときは、妻にこのFX700を持たせて(録画開始ボタンをおして一脚を支えてるだけでOK)動画担当、私はデジイチに明るい単焦点レンズを付けて静止画担当というかたちで役割分担しています。
このFX700、静止画を撮るとノイズリダクションが強烈にかかって、いわゆる「塗り絵」になってしまうので、コンデジとしての全体的な評価は決して高くありません(私もその部分は評価できないと考えています。まあ使えないレベルではありませんが)が、動画コンデジとしては、この機種以降の廉価レンジのどのコンデジもかなわない高いレベルでの安定したバランスを誇っています。
こんなバランスのいい「名機」は、もうそうそうは出ないだろうな、ということで、中古で安価に出ていた出物を発見したので、スペア機として買いたした次第です。
動画を撮るにはとてもいいコンデジですので、そういった用途を考えている方は見かけたら買ってみてもいいと思います。
大量に買っていたジャンクレンズもほとんど処分(捨てたりハード○フに売ったり)して、メインのデジイチ数台+本当に使うレンズに機材を絞り込みました。
また、コンデジについても、今後使わないと思われるものはどんどん処分したため、所有台数はかなり減りました(それでもまだたくさんありますし、このブログでご紹介した機種などはほとんど全部残っていますが(笑))。
そんななかで、最近逆にスペア機を買いたした例外的なコンデジが、こちらになります。
LUMIX DMC-FX700
Panasonic
このコンデジは、普段はまったく使っていないのですが、特定のシチュエーションで毎年使っていて、そのシチュエーションでの利便性は他の機種の追随をまったく許しません。
それは、
暗いところでのハイビジョン動画撮影
です。
もっと具体的にいうと、娘の小学校での年1回の発表会の撮影に、毎年このコンデジを使っています。
この発表会では、劇みたいなものを真っ暗な体育館(ステージだけ明かりがついている)で発表します。
観客の席はパイプ椅子で、撮影のための特別なスペースはありません。(自分の子どもが出ている時間だけ、特別観覧席に移動できて割と前で撮れるのですが、やはりパイプ椅子でスペースはぎりぎりです)
そんな状況で、コンパクトでかさばらず、席に座ってすぐに一脚に取りつけて撮影が始められて、明るいレンズとCMOS素子で暗いシーンに強く、使いやすい標準的なハイビジョンフォーマットで撮影できて、バッテリーが大きめで持ちがいい。さらに音声もステレオ録音できる。
それなのに、中古の価格がとてもリーズナブルで、手軽に入手できる。
それが、このDMC-FX700なのです。
夫婦で発表会を見に行くときは、妻にこのFX700を持たせて(録画開始ボタンをおして一脚を支えてるだけでOK)動画担当、私はデジイチに明るい単焦点レンズを付けて静止画担当というかたちで役割分担しています。
このFX700、静止画を撮るとノイズリダクションが強烈にかかって、いわゆる「塗り絵」になってしまうので、コンデジとしての全体的な評価は決して高くありません(私もその部分は評価できないと考えています。まあ使えないレベルではありませんが)が、動画コンデジとしては、この機種以降の廉価レンジのどのコンデジもかなわない高いレベルでの安定したバランスを誇っています。
こんなバランスのいい「名機」は、もうそうそうは出ないだろうな、ということで、中古で安価に出ていた出物を発見したので、スペア機として買いたした次第です。
動画を撮るにはとてもいいコンデジですので、そういった用途を考えている方は見かけたら買ってみてもいいと思います。
2013年02月24日
望遠鏡とコンデジで月を撮る!(7)
安価な望遠鏡と安価なコンデジを使って、迫力の月写真を撮る方法について書いているシリーズ記事です。
さて、月のコリメート撮影に必要なもっとも基本的な3点セットとして、望遠鏡、デジカメアダプタ、コンデジをご紹介しました。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
これら以外に導入するとより綺麗な写真ができあがるアイテムとして、前回は「接眼レンズの買い替え」をご紹介しましたが、続くご紹介は「フォトレタッチソフトの導入」になります。
実は、コリメート撮影で月を撮った場合、最初から
こんなにくっきりはっきりクレーターが見える写真には(よほど条件がよくない限り)なりません。
実際には、
これくらいの解像感の写真に、かなり強烈なシャープネス処理を施して、先ほどのような「くっきりはっきり」な写真に加工しているわけです。(分かりにくいかもしれませんが、上と下は同じ写真です。)
この、不自然さの少ないシャープネス加工には「アンシャープマスク」と呼ばれるシャープネス処理が必要です。
で、いろいろ試したのですが、結局、納得できるシャープネス処理ができるのは、いわゆるRAW現像ソフトである「SilkyPix」シリーズだけだ、という結論に(個人的に)達しています。
SILKYPIX Developer Studio Pro5
SILKYPIX Developer Studio 4
市川ソフトラボラトリー
もしデジタル一眼や高級コンパクトデジカメをお持ちで、RAW現像にもトライしてみたい、ということであれば、これらのSilkyPixの本シリーズを買ってしまっていいと思います。(本当にいいソフトですよ!)
ただ、RAW現像には興味がない、という方には宝の持ち腐れになってしまいますよね。
そういう方には、こちらのサブバージョンが絶対のおすすめです。
SILKYPIX JPEG Photography
こちらのソフトは、SilkyPixからRAW現像の機能を省き、JPEG画像のレタッチ機能だけに特化したものになっています。
これが、実に使いやすいのです。
JPEGで撮影された写真を自然な感じで修正する目的では、右に出るものがないくらい役に立つソフトだと思っています。
ですから、月の写真だけでなく、ふだんの花や風景、スナップ写真などをきれいに加工するにも、最高のソフトです。
とりあえず、このソフトを使う前提で、撮った月の写真を加工する基本的手順について書いておきたいと思います。
1.明るさ、ホワイトバランスなどを調整する。
2.倍率色収差補正で、月の輪郭に生じたフリンジ(色のついた帯)を最小化する。
3.トリミングする。
4.「現像」する。その際、アンシャープマスクを「200」程度かける。
これで、写真が見違えます。
ちなみに、もちろん超有名な「フォトショップ」でもアンシャープマスクは適用できますので、有名ソフトを使ったほうが安心だ、という方はこちらでもいいと思います。
Adobe Photoshop Elements 11
Adobe Photoshop Lightroom 4
アドビシステムズ
さて、月のコリメート撮影に必要なもっとも基本的な3点セットとして、望遠鏡、デジカメアダプタ、コンデジをご紹介しました。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
これら以外に導入するとより綺麗な写真ができあがるアイテムとして、前回は「接眼レンズの買い替え」をご紹介しましたが、続くご紹介は「フォトレタッチソフトの導入」になります。
実は、コリメート撮影で月を撮った場合、最初から
こんなにくっきりはっきりクレーターが見える写真には(よほど条件がよくない限り)なりません。
実際には、
これくらいの解像感の写真に、かなり強烈なシャープネス処理を施して、先ほどのような「くっきりはっきり」な写真に加工しているわけです。(分かりにくいかもしれませんが、上と下は同じ写真です。)
この、不自然さの少ないシャープネス加工には「アンシャープマスク」と呼ばれるシャープネス処理が必要です。
で、いろいろ試したのですが、結局、納得できるシャープネス処理ができるのは、いわゆるRAW現像ソフトである「SilkyPix」シリーズだけだ、という結論に(個人的に)達しています。
SILKYPIX Developer Studio Pro5
SILKYPIX Developer Studio 4
市川ソフトラボラトリー
もしデジタル一眼や高級コンパクトデジカメをお持ちで、RAW現像にもトライしてみたい、ということであれば、これらのSilkyPixの本シリーズを買ってしまっていいと思います。(本当にいいソフトですよ!)
ただ、RAW現像には興味がない、という方には宝の持ち腐れになってしまいますよね。
そういう方には、こちらのサブバージョンが絶対のおすすめです。
SILKYPIX JPEG Photography
こちらのソフトは、SilkyPixからRAW現像の機能を省き、JPEG画像のレタッチ機能だけに特化したものになっています。
これが、実に使いやすいのです。
JPEGで撮影された写真を自然な感じで修正する目的では、右に出るものがないくらい役に立つソフトだと思っています。
ですから、月の写真だけでなく、ふだんの花や風景、スナップ写真などをきれいに加工するにも、最高のソフトです。
とりあえず、このソフトを使う前提で、撮った月の写真を加工する基本的手順について書いておきたいと思います。
1.明るさ、ホワイトバランスなどを調整する。
2.倍率色収差補正で、月の輪郭に生じたフリンジ(色のついた帯)を最小化する。
3.トリミングする。
4.「現像」する。その際、アンシャープマスクを「200」程度かける。
これで、写真が見違えます。
ちなみに、もちろん超有名な「フォトショップ」でもアンシャープマスクは適用できますので、有名ソフトを使ったほうが安心だ、という方はこちらでもいいと思います。
Adobe Photoshop Elements 11
Adobe Photoshop Lightroom 4
アドビシステムズ
2013年02月14日
オリンパスのミラーレスPEN E-PL3が底値状態!
うわー、めちゃくちゃ安くなってる!
オリンパスの定番ミラーレス、PENシリーズの中堅機、「E-PL3」が、最終処分価格モードに突入しています!
OLYMPUS マイクロ一眼 PEN Lite E-PL3
これ、ボディでもレンズキットでもなくて「ダブルズームキット」ですよ。
マイクロフォーサーズのデジカメは、望遠レンズはけっこう割高なので、単独で買うことを思えば、望遠レンズつきでこの価格は本当に破格です。
ちなみにレンズキットはこちら。
もちろんダブルズームキットより安いですが、値段差がそこまで大きくないので、ここは明らかにダブルズームキットのほうがお得ですね。
だいたい、こういう値段になると、しばらくすると売り切れて、市場から消えていくパターンなので、欲しい方はぜひこの機会にご検討されてはいかがでしょうか。
オリンパスの定番ミラーレス、PENシリーズの中堅機、「E-PL3」が、最終処分価格モードに突入しています!
OLYMPUS マイクロ一眼 PEN Lite E-PL3
これ、ボディでもレンズキットでもなくて「ダブルズームキット」ですよ。
マイクロフォーサーズのデジカメは、望遠レンズはけっこう割高なので、単独で買うことを思えば、望遠レンズつきでこの価格は本当に破格です。
ちなみにレンズキットはこちら。
もちろんダブルズームキットより安いですが、値段差がそこまで大きくないので、ここは明らかにダブルズームキットのほうがお得ですね。
だいたい、こういう値段になると、しばらくすると売り切れて、市場から消えていくパターンなので、欲しい方はぜひこの機会にご検討されてはいかがでしょうか。
2013年02月11日
望遠鏡とコンデジで月を撮る!(6)
安価な望遠鏡と安価なコンデジを使って、迫力の月写真を撮る方法について書いているシリーズ記事です。
さて、月のコリメート撮影に必要なもっとも基本的な3点セットとして、望遠鏡、デジカメアダプタ、コンデジをご紹介しました。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
そして、さらにグレードアップした写真を撮るために、ぜひ揃えたいアイテムがあと2点あります。
それは、
接眼レンズ
レタッチソフト
です。
まず、接眼レンズから説明したいと思います。
ラプトル60には、接眼レンズが3種類ついていますが、コリメート撮影に実用になるのは20mmのものだけだ、という話は以前書きました。
↑ラプトル60付属の接眼レンズ3種。右のが20mmです。
20mmだと、月を撮るときわずかに倍率が足りない感じになりますので、ここは12~15mmくらいの接眼レンズを新たに入手したいところです。
また、ラプトル60付属の接眼レンズは、径が24.5mmと小さく、接眼部もどうしても小さくなるので、より大きく標準的な31.7mm径の接眼レンズに交換したいところです。(ラプトル60は、実は31.7mm径の接眼レンズ仕様になっており、アダプタを介して24.5mm径の接眼レンズが取り付けられています)
というわけで、接眼レンズ探しですが、実は市販のほとんどの接眼レンズはコリメート撮影用としては「失格」です。
コリメート撮影では、カメラのレンズで接眼レンズを覗く関係上、接眼レンズの接眼側のレンズ(前玉)ができるだけ大きく、覗いた場合の視野角ができるだけ広いものが必要です。
↑ダメな接眼レンズの例。覗く側(前玉)が小さいです。
↑最低でも前玉の大きさはこれくらいは欲しいところ。
この条件にあてはまる安価な接眼レンズは、普通に探すと全然見つかりません。あったとしても高いです。
ビクセン 接眼レンズ NLV15mm
なので、私はeBayを使うことにしました。
eBayで「wide angle eyepiece」で検索すると、比較的リーズナブルな接眼レンズがいくつか出てきます。
この中から、前玉が十分に大きくて使えそうな焦点距離15mmの接眼レンズを購入しました。
送料込みで50~60ドルくらいだったと思います。
↑届いた箱にショップの名前が書いてありました。商品としてはたぶんコレです。
↑見てくださいこの前玉を(笑)。これだけでご飯が食べられるレベル。ものすごく大きい前玉で、コリメート撮影時にケラレる危険性が大幅に小さくなります。
ちなみに、倍率を上げようとしてあまりに焦点距離の小さな接眼レンズを選択すると、暗くてぶれやすくて扱いが非常に難しくなるので、12~17mmくらいの範囲で選ぶのがいいと思います。
ラプトル60に付属している20mmの接眼レンズがベンチマークとなります。
そこそこの「当たり」の接眼レンズに交換すれば、はっきりと見てわかるくらい、より高解像度でくっきりした写真が撮れるようになるはずです。
さて、月のコリメート撮影に必要なもっとも基本的な3点セットとして、望遠鏡、デジカメアダプタ、コンデジをご紹介しました。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
そして、さらにグレードアップした写真を撮るために、ぜひ揃えたいアイテムがあと2点あります。
それは、
接眼レンズ
レタッチソフト
です。
まず、接眼レンズから説明したいと思います。
ラプトル60には、接眼レンズが3種類ついていますが、コリメート撮影に実用になるのは20mmのものだけだ、という話は以前書きました。
↑ラプトル60付属の接眼レンズ3種。右のが20mmです。
20mmだと、月を撮るときわずかに倍率が足りない感じになりますので、ここは12~15mmくらいの接眼レンズを新たに入手したいところです。
また、ラプトル60付属の接眼レンズは、径が24.5mmと小さく、接眼部もどうしても小さくなるので、より大きく標準的な31.7mm径の接眼レンズに交換したいところです。(ラプトル60は、実は31.7mm径の接眼レンズ仕様になっており、アダプタを介して24.5mm径の接眼レンズが取り付けられています)
というわけで、接眼レンズ探しですが、実は市販のほとんどの接眼レンズはコリメート撮影用としては「失格」です。
コリメート撮影では、カメラのレンズで接眼レンズを覗く関係上、接眼レンズの接眼側のレンズ(前玉)ができるだけ大きく、覗いた場合の視野角ができるだけ広いものが必要です。
↑ダメな接眼レンズの例。覗く側(前玉)が小さいです。
↑最低でも前玉の大きさはこれくらいは欲しいところ。
この条件にあてはまる安価な接眼レンズは、普通に探すと全然見つかりません。あったとしても高いです。
ビクセン 接眼レンズ NLV15mm
なので、私はeBayを使うことにしました。
eBayで「wide angle eyepiece」で検索すると、比較的リーズナブルな接眼レンズがいくつか出てきます。
この中から、前玉が十分に大きくて使えそうな焦点距離15mmの接眼レンズを購入しました。
送料込みで50~60ドルくらいだったと思います。
↑届いた箱にショップの名前が書いてありました。商品としてはたぶんコレです。
↑見てくださいこの前玉を(笑)。これだけでご飯が食べられるレベル。ものすごく大きい前玉で、コリメート撮影時にケラレる危険性が大幅に小さくなります。
ちなみに、倍率を上げようとしてあまりに焦点距離の小さな接眼レンズを選択すると、暗くてぶれやすくて扱いが非常に難しくなるので、12~17mmくらいの範囲で選ぶのがいいと思います。
ラプトル60に付属している20mmの接眼レンズがベンチマークとなります。
そこそこの「当たり」の接眼レンズに交換すれば、はっきりと見てわかるくらい、より高解像度でくっきりした写真が撮れるようになるはずです。
2013年02月08日
望遠鏡とコンデジで月を撮る!(5)
安価な望遠鏡と安価なコンデジを使って、迫力の月写真を撮る方法について書いているシリーズ記事です。
さて、望遠鏡とコンデジによる月のコリメート撮影ですが、このような方法で、実際にどのくらいの大きさで撮れるのでしょうか?
たとえば、APS-Cサイズのデジタル一眼のダブルズームキットの望遠レンズの望遠端、300mmで月を撮影すると、換算焦点距離は450mm、F値は5.6程度となります。
ちなみにこの焦点距離で撮った場合、撮れる月の大きさはこれくらいです。
(450mm相当の焦点距離で撮影、ノートリミングでリサイズ)
いっぽう、コリメート撮影における、見かけ上の焦点距離とF値は、以下の通りになるそうです(このあたりは詳しくないので聞きかじりです(笑))。
合成焦点距離=主光学系焦点距離÷接眼レンズ焦点距離×カメラの焦点距離
35mmフィルム換算の焦点距離=上記合成焦点距離×換算倍率(センサーの大きさによる)
合成F値=合成焦点距離÷主光学系口径
たとえば、換算倍率が約5.6倍となる1/2.33インチの撮像センサーをもつコンデジを、広角端実焦点距離5mm(換算28mm)、F2.8で「ラプトル60」の20mm接眼レンズを通じて接続した場合のそれぞれの値は、
合成焦点距離=700÷20×5=175mm
換算焦点距離=175×5.6=980mm
合成F値=175÷60=2.92
広角端ですらこれです。
先ほどの、一眼レフの望遠レンズで撮った場合よりも換算焦点距離が倍以上(つまり倍率で2倍以上)でありながらF値が2段も明るいことが分かると思います。
これは、コンデジのセンサーサイズが小さいことによるメリットが、コリメート撮影では生きてくることを示しています。
そして、実際に月を大写しにして撮影するときのイメージに近い、実焦点距離20mm(換算140mm)、F5.6の場合は、
合成焦点距離=700÷20×20=700mm
換算焦点距離=700×5.6=3920mm
合成F値=700÷60=11.7
となります。
換算焦点距離が、先ほどの一眼レフのケースの9倍弱と非常に長い(=大きく撮れる)ことと、その割にはF値が小さい(=明るく撮れる)ことがわかると思います。
↑換算焦点距離3270mmのイメージ(主光学系焦点距離700mm、接眼レンズ焦点距離15mm、カメラの実焦点距離15mm、換算倍率4.67倍)
月は基本的に「明るい被写体」で、おおむね昼間の屋外の撮影と同じくらいのシャッタースピードが稼げますから、このくらいのF値であれば、赤道儀などのついていないシンプルな望遠鏡で、カメラ側のISOもそれほど上げることなく、被写体ブレしないきれいな月の写真を撮ることができます。(ただし、セルフタイマーは必須です)
さらにカメラ本体が軽いので安価な三脚でもブレにくいなど、コンデジによるコリメート撮影は、一眼レフに望遠レンズをつけて撮影する場合と比較して、むしろ条件としてよくなると言っても差し支えないと思います(コストをしっかりかけた場合の画質はもちろんコンデジのほうが劣りますが、安価にまとめあげるという意味では、一眼レフシステムよりコンデジコリメートのほうがうまくまとめやすい、という意味です)。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
(次回に続きます。)
さて、望遠鏡とコンデジによる月のコリメート撮影ですが、このような方法で、実際にどのくらいの大きさで撮れるのでしょうか?
たとえば、APS-Cサイズのデジタル一眼のダブルズームキットの望遠レンズの望遠端、300mmで月を撮影すると、換算焦点距離は450mm、F値は5.6程度となります。
ちなみにこの焦点距離で撮った場合、撮れる月の大きさはこれくらいです。
(450mm相当の焦点距離で撮影、ノートリミングでリサイズ)
いっぽう、コリメート撮影における、見かけ上の焦点距離とF値は、以下の通りになるそうです(このあたりは詳しくないので聞きかじりです(笑))。
合成焦点距離=主光学系焦点距離÷接眼レンズ焦点距離×カメラの焦点距離
35mmフィルム換算の焦点距離=上記合成焦点距離×換算倍率(センサーの大きさによる)
合成F値=合成焦点距離÷主光学系口径
たとえば、換算倍率が約5.6倍となる1/2.33インチの撮像センサーをもつコンデジを、広角端実焦点距離5mm(換算28mm)、F2.8で「ラプトル60」の20mm接眼レンズを通じて接続した場合のそれぞれの値は、
合成焦点距離=700÷20×5=175mm
換算焦点距離=175×5.6=980mm
合成F値=175÷60=2.92
広角端ですらこれです。
先ほどの、一眼レフの望遠レンズで撮った場合よりも換算焦点距離が倍以上(つまり倍率で2倍以上)でありながらF値が2段も明るいことが分かると思います。
これは、コンデジのセンサーサイズが小さいことによるメリットが、コリメート撮影では生きてくることを示しています。
そして、実際に月を大写しにして撮影するときのイメージに近い、実焦点距離20mm(換算140mm)、F5.6の場合は、
合成焦点距離=700÷20×20=700mm
換算焦点距離=700×5.6=3920mm
合成F値=700÷60=11.7
となります。
換算焦点距離が、先ほどの一眼レフのケースの9倍弱と非常に長い(=大きく撮れる)ことと、その割にはF値が小さい(=明るく撮れる)ことがわかると思います。
↑換算焦点距離3270mmのイメージ(主光学系焦点距離700mm、接眼レンズ焦点距離15mm、カメラの実焦点距離15mm、換算倍率4.67倍)
月は基本的に「明るい被写体」で、おおむね昼間の屋外の撮影と同じくらいのシャッタースピードが稼げますから、このくらいのF値であれば、赤道儀などのついていないシンプルな望遠鏡で、カメラ側のISOもそれほど上げることなく、被写体ブレしないきれいな月の写真を撮ることができます。(ただし、セルフタイマーは必須です)
さらにカメラ本体が軽いので安価な三脚でもブレにくいなど、コンデジによるコリメート撮影は、一眼レフに望遠レンズをつけて撮影する場合と比較して、むしろ条件としてよくなると言っても差し支えないと思います(コストをしっかりかけた場合の画質はもちろんコンデジのほうが劣りますが、安価にまとめあげるという意味では、一眼レフシステムよりコンデジコリメートのほうがうまくまとめやすい、という意味です)。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
(次回に続きます。)
2013年02月04日
望遠鏡とコンデジで月を撮る!(4)
安価な望遠鏡と安価なコンデジを使って、迫力の月写真を撮る方法について書いているシリーズ記事です。
さて、前回までの記事で、望遠鏡、デジカメアダプタ、コンデジという、月のコリメート撮影に不可欠なアイテムのご紹介が終わりました。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
これら3点セットを揃えれば、まずは月の撮影を行うことができます。
ちなみに、「ラプトル60」の場合、接眼レンズが3つついていますが、コリメート撮影で実用になるのは、20mmのものだけです。
(それ以外は、接眼レンズの口径が小さすぎて激しくケラレが発生します。この辺りについては回を改めて書こうと思います。)
20mmの接眼レンズをつけたラプトル60の合掌ダイアルを回して鏡筒を数センチほど引き延ばし、その部分にデジカメアダプタを噛ませて固定します。
↑こちらは私のラプトル60で、接眼レンズは別のものがついてますが、20mmの付属接眼レンズをつけている場合でもイメージは同じです。
↑鏡筒を少し引き伸ばします。
↑デジタルカメラ・クイックブラケットを挟み込んで固定します。(ブラケットの向きを調整しています)
デジカメアダプタにコンデジを取り付け、位置を調整して、望遠鏡の接眼レンズとコンデジのレンズが、ぶつからないぎりぎりで相対するように固定します。
このとき大事なのが「光軸合わせ」と呼ばれる調整です。
簡単にいうと、接眼レンズとコンデジのレンズがきれいに平行になるように固定する(=コンデジのレンズが、望遠鏡のなかをまっすぐのぞき込む角度に調整する)、ということです。
この光軸合わせがうまくいっていないと、ピントの合った写真が写せなくなりますから、注意が必要です。
↑まずはラフに取り付けて・・・
↑こんな風に、接眼レンズとカメラのレンズがきれいにぴったりと相対するように調整します。
このとき、接眼レンズの中心軸とカメラのレンズの中心軸をあわせる=光軸合わせをしっかり行なうことが重要です。
さて、カメラが固定できたら、カメラのズームを広角端にして、月の見える場所に三脚を固定して、(覗き込みにくいですが)ラプトル60についている簡易ファインダーを覗いて月を導き入れます。
そうすると、コンデジの液晶モニタに月が写ると思います。
まだピントあわせはしていないのでぼんやりした光が見えるだけだと思いますが、それでOKです。
まずはこの状態で合掌ダイヤルを回して望遠鏡の長さを調節し、大ざっぱにピント調整を行います。
続いて、今度はコンデジのズームを望遠側にして液晶モニタ上で月を大写しにして、月のエッジにあるクレーターに注目します。
クレーターがもっともはっきり写るポイントが、ピントが合っている位置ですから、そうなるように合掌ダイヤルを微調整してピントを追い込みます。
あとは、ズーム位置を再度調整してモニタ上の月の大きさを調整し、セルフタイマー(10秒)を使って望遠鏡のぶれが撮影に影響しないようにして月を撮影します。
コンデジについても、いくつか設定しておくとうまく撮れると思います。
測光方式:中央重点、またはスポット
AF方式:無限遠またはMF(できない場合は中央固定など)
ISO:100~200
露出:-0.7~-1.3
F値:調整できる場合は絞り開放
(次回に続きます。)
さて、前回までの記事で、望遠鏡、デジカメアダプタ、コンデジという、月のコリメート撮影に不可欠なアイテムのご紹介が終わりました。
デジタルカメラ クイックブラケットII
Vixen
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
これら3点セットを揃えれば、まずは月の撮影を行うことができます。
ちなみに、「ラプトル60」の場合、接眼レンズが3つついていますが、コリメート撮影で実用になるのは、20mmのものだけです。
(それ以外は、接眼レンズの口径が小さすぎて激しくケラレが発生します。この辺りについては回を改めて書こうと思います。)
20mmの接眼レンズをつけたラプトル60の合掌ダイアルを回して鏡筒を数センチほど引き延ばし、その部分にデジカメアダプタを噛ませて固定します。
↑こちらは私のラプトル60で、接眼レンズは別のものがついてますが、20mmの付属接眼レンズをつけている場合でもイメージは同じです。
↑鏡筒を少し引き伸ばします。
↑デジタルカメラ・クイックブラケットを挟み込んで固定します。(ブラケットの向きを調整しています)
デジカメアダプタにコンデジを取り付け、位置を調整して、望遠鏡の接眼レンズとコンデジのレンズが、ぶつからないぎりぎりで相対するように固定します。
このとき大事なのが「光軸合わせ」と呼ばれる調整です。
簡単にいうと、接眼レンズとコンデジのレンズがきれいに平行になるように固定する(=コンデジのレンズが、望遠鏡のなかをまっすぐのぞき込む角度に調整する)、ということです。
この光軸合わせがうまくいっていないと、ピントの合った写真が写せなくなりますから、注意が必要です。
↑まずはラフに取り付けて・・・
↑こんな風に、接眼レンズとカメラのレンズがきれいにぴったりと相対するように調整します。
このとき、接眼レンズの中心軸とカメラのレンズの中心軸をあわせる=光軸合わせをしっかり行なうことが重要です。
さて、カメラが固定できたら、カメラのズームを広角端にして、月の見える場所に三脚を固定して、(覗き込みにくいですが)ラプトル60についている簡易ファインダーを覗いて月を導き入れます。
そうすると、コンデジの液晶モニタに月が写ると思います。
まだピントあわせはしていないのでぼんやりした光が見えるだけだと思いますが、それでOKです。
まずはこの状態で合掌ダイヤルを回して望遠鏡の長さを調節し、大ざっぱにピント調整を行います。
続いて、今度はコンデジのズームを望遠側にして液晶モニタ上で月を大写しにして、月のエッジにあるクレーターに注目します。
クレーターがもっともはっきり写るポイントが、ピントが合っている位置ですから、そうなるように合掌ダイヤルを微調整してピントを追い込みます。
あとは、ズーム位置を再度調整してモニタ上の月の大きさを調整し、セルフタイマー(10秒)を使って望遠鏡のぶれが撮影に影響しないようにして月を撮影します。
コンデジについても、いくつか設定しておくとうまく撮れると思います。
測光方式:中央重点、またはスポット
AF方式:無限遠またはMF(できない場合は中央固定など)
ISO:100~200
露出:-0.7~-1.3
F値:調整できる場合は絞り開放
(次回に続きます。)
2013年02月01日
望遠鏡とコンデジで月を撮る!(3)
安価な望遠鏡と安価なコンデジを使って、迫力の月写真を撮る方法について書いているシリーズ記事です。
すみません、前回の記事からかなり間があいてしまいました。
これまで、月をコリメート撮影するための機材のうち、望遠鏡、デジカメアダプタ、デジカメという3大機材の選び方について書いてきました。
今回は、その3つめである「デジカメ」の選び方の続きです。
前回は、コリメート撮影用のデジカメのもっとも確実・安全な選択肢として「レンズの飛び出さない屈曲光学系のコンデジ」をご紹介しました。
屈曲光学系は望遠鏡に装着してズーム操作を行う際の制約が少なく、扱いやすいです。
一方で、屈曲光学系のコンデジは画質面でやや妥協しなければならない点があることも事実です。
そこで今回は、コリメート撮影の中級者向けのチョイスとして、「特殊な条件を満たした、沈胴レンズ式(最も一般的な、電源をいれるとレンズが伸びてくるタイプ)のデジカメ」をご紹介したいと思います。
さて、沈胴式レンズのデジカメで、コリメート撮影に向いたものの見分けかたですが、改めて書くと、
・レンズが広角端でもっとも長くなるもの。
となります。
ほとんどのデジカメは、電源を入れたときはズームのもっとも広角側=広角端で立ち上がります。
広角端では、コリメート撮影の際に周辺が写り込みやすくなるので、望遠鏡の接眼レンズとデジカメのレンズの先端をぎりぎりまで近づける必要があります。
撮影を始める際、最初に望遠鏡の視界に月をいれるときは、この広角端を使います。
一方、望遠鏡のピントを合わせる際には、デジカメをズームして望遠側を使って、クレーターの見えなどを利用することになります。
そして、実際の撮影では、広角端と望遠端の中間のズーム位置を使って、うまく月の全体が写り込むように調整することになります。
ここで、広角端にて望遠鏡の接眼レンズぎりぎりに固定してあるデジカメのレンズ先端が、望遠側にズームしても接岸レンズにぶつからないことが、どうしても必要になるわけです。
だから、必要なのは「広角端よりも望遠端のほうがレンズ(鏡筒)全長が短くなるデジカメ」になるわけです。
デジカメに少し詳しい方なら、そんなものあるわけない、と思われるかもしれません。
確かに、ほとんどのデジカメは、望遠側にズームすればするほどレンズが長く伸びていくものばかりで、望遠側で短くなるレンズなんて見たことがない、という方も多いかもしれません。
でも、そういうデジカメも、数は非常に少ないですが実在するのです。
私が実際に使用している、LUMIX DMC-FX150は、その条件を満たす数少ないデジカメの1つです。
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
このデジカメのレンズは、電源をいれた直後の広角端で最も長くなり、そこからズームしていくとだんだん短くなっていきます。
途中から再度長くなり、望遠端ではそれなりに長くなりますが、それでも広角端よりは短いのです。
加えてこのデジカメは、1/1.8インチという高級コンパクトデジカメクラスの大きなCCDを採用し、RAW撮影も可能という高性能機なので、月の撮影にはぴったりだと思っています。
古いデジカメで中古市場でしか手に入りません(流通量も少な目)が、中古価格もこなれており、コリメート撮影に挑戦するなら、入手を検討してもいいデジカメの1台だと思います。
これ以外にも、PENTAXのOptio A10,A20,A30のシリーズ、パナソニックのDMC-LX3あたりがこの条件に該当するようです。
ただ、レンズの動き方によっては、ズーム時にケラレ(写真に接眼レンズの影が写り込む)が生じますので、沈胴式レンズのコンデジの機種選定にあたっては、試行錯誤が必要になります。これが、難しいところですね。
LUMIX DMC-LX3
パナソニック
すみません、前回の記事からかなり間があいてしまいました。
これまで、月をコリメート撮影するための機材のうち、望遠鏡、デジカメアダプタ、デジカメという3大機材の選び方について書いてきました。
今回は、その3つめである「デジカメ」の選び方の続きです。
前回は、コリメート撮影用のデジカメのもっとも確実・安全な選択肢として「レンズの飛び出さない屈曲光学系のコンデジ」をご紹介しました。
屈曲光学系は望遠鏡に装着してズーム操作を行う際の制約が少なく、扱いやすいです。
一方で、屈曲光学系のコンデジは画質面でやや妥協しなければならない点があることも事実です。
そこで今回は、コリメート撮影の中級者向けのチョイスとして、「特殊な条件を満たした、沈胴レンズ式(最も一般的な、電源をいれるとレンズが伸びてくるタイプ)のデジカメ」をご紹介したいと思います。
さて、沈胴式レンズのデジカメで、コリメート撮影に向いたものの見分けかたですが、改めて書くと、
・レンズが広角端でもっとも長くなるもの。
となります。
ほとんどのデジカメは、電源を入れたときはズームのもっとも広角側=広角端で立ち上がります。
広角端では、コリメート撮影の際に周辺が写り込みやすくなるので、望遠鏡の接眼レンズとデジカメのレンズの先端をぎりぎりまで近づける必要があります。
撮影を始める際、最初に望遠鏡の視界に月をいれるときは、この広角端を使います。
一方、望遠鏡のピントを合わせる際には、デジカメをズームして望遠側を使って、クレーターの見えなどを利用することになります。
そして、実際の撮影では、広角端と望遠端の中間のズーム位置を使って、うまく月の全体が写り込むように調整することになります。
ここで、広角端にて望遠鏡の接眼レンズぎりぎりに固定してあるデジカメのレンズ先端が、望遠側にズームしても接岸レンズにぶつからないことが、どうしても必要になるわけです。
だから、必要なのは「広角端よりも望遠端のほうがレンズ(鏡筒)全長が短くなるデジカメ」になるわけです。
デジカメに少し詳しい方なら、そんなものあるわけない、と思われるかもしれません。
確かに、ほとんどのデジカメは、望遠側にズームすればするほどレンズが長く伸びていくものばかりで、望遠側で短くなるレンズなんて見たことがない、という方も多いかもしれません。
でも、そういうデジカメも、数は非常に少ないですが実在するのです。
私が実際に使用している、LUMIX DMC-FX150は、その条件を満たす数少ないデジカメの1つです。
LUMIX DMC-FX150
パナソニック
このデジカメのレンズは、電源をいれた直後の広角端で最も長くなり、そこからズームしていくとだんだん短くなっていきます。
途中から再度長くなり、望遠端ではそれなりに長くなりますが、それでも広角端よりは短いのです。
加えてこのデジカメは、1/1.8インチという高級コンパクトデジカメクラスの大きなCCDを採用し、RAW撮影も可能という高性能機なので、月の撮影にはぴったりだと思っています。
古いデジカメで中古市場でしか手に入りません(流通量も少な目)が、中古価格もこなれており、コリメート撮影に挑戦するなら、入手を検討してもいいデジカメの1台だと思います。
これ以外にも、PENTAXのOptio A10,A20,A30のシリーズ、パナソニックのDMC-LX3あたりがこの条件に該当するようです。
ただ、レンズの動き方によっては、ズーム時にケラレ(写真に接眼レンズの影が写り込む)が生じますので、沈胴式レンズのコンデジの機種選定にあたっては、試行錯誤が必要になります。これが、難しいところですね。
LUMIX DMC-LX3
パナソニック
2013年01月28日
格安中古コンデジで遊ぼう!(9)
格安価格帯の中古コンデジのなかで、「私が個人的に好きな名機」をご紹介するこのシリーズ記事ですが、今回は、パナソニックの「LUMIX DMC-FP8」をご紹介したいと思います。
DMC-FP8
パナソニック
携帯電話、そしてスマートフォンのカメラ機能が向上するにつれ、コンパクトデジカメの市場は小さくなっていることもあり、各社のコンデジのシリーズのなかには「消えてしまった系列」も増えてきました。
パナソニックのLUMIXの「FP系」も、コンセプトが迷走し、結果として消えてしまったシリーズです。
LUMIXの「FP系」は、いわゆる「レンズが飛び出さない系」、屈曲光学系といわれるタイプで、起動時もズーム時も、レンズが飛び出してくることはありません。
私の知る限り、このFP系では4機種がリリースされた(そして消えていった)わけですが、今回ご紹介している「FP8」は、ナンバーとしては「8」なのでかなり後のモデルに見えますが、実際には「シリーズ初号機」です。
屈曲光学系でありながら広角28mmスタートの焦点距離は使い勝手がよく、また強力な手振れ補正「POWER O.I.S」も搭載されています。
そして望遠端でも30cmまで寄れるなかなかのテレマクロ性能も魅力です。
さらに、このタイプのコンデジはなぜかタッチパネルを採用する傾向が強いのですが、このモデルはボタン式の操作系を堅持しているため、操作も確実に行えます。
ある意味、LUMIX FPシリーズは、この最初に出た「FP8」ですでに完成形になってしまったといってもいいと思います。
ただ、売れなかったのでしょう。
広角端の焦点距離やマクロ性能などにこだわるハイアマチュア層は画質面で不利な屈曲光学系モデルはあまり買わないでしょうから。
そして、この後、FP系は明らかな迷走を始めます。
FP8の次に出たのは、広角端が35mmと使えなくなり、F値も暗くなり、テレマクロも50cmと劣化し、画像エンジンもヴィーナスエンジン5から4に後退し、手振れ補正までMEGA O.I.Sに劣化するという、もはや同じ系列とはいえないほど劣化した「FP1」でした。
良くなったのは厚みが減ったことだけという、完全にスペック志向からデザイン志向に移行したモデルでした。
そして、このあとは、この劣化したスペックのままでさらにタッチパネルになってしまった「FP3」、さらに高画素化してしまった「FP7」と迷走が続き、「FP系」は途絶えてしまいます。
Lumix DMC-FP7
パナソニック
結局、最初のモデルだった「FP8」の「8」という番号を超えることがないまま、「8」よりも劣化したモデルを新機種として出し続けて消えていったというのは、ある意味象徴的ではありますね。
というわけで、扱いやすく高性能な屈曲光学系コンデジ「LUMIX DMC-FP8」は、前にも後にも似た機種のでなかった「弧高のモデル」として君臨しています。
これと似た現行系列としては、フジの「Zシリーズ」、ソニーの「TXシリーズ」があります。
残念なのは、どちらもタッチパネルになっていることですね。
その点を除けば、フジもソニーもまずまず手堅い作りで(特にソニーは広角が強いのも魅力)、十分な実力機だと思います。
Fujifilm Finepix Z900EXR
Fujifilm Finepix Z950EXR
Sony Cybershot DSC-TX7
Sony Cybershot DSC-TX9
それから、最近は屈曲光学系は「防水タフネス系」に収れんしていっています。
それにより、「防水でない屈曲光学系」は廃れてきたという背景もあります。
防水タフネス機についても、個人的に好きな「名機」があるので、エントリを改めて書いてみたいと思います。
DMC-FP8
パナソニック
携帯電話、そしてスマートフォンのカメラ機能が向上するにつれ、コンパクトデジカメの市場は小さくなっていることもあり、各社のコンデジのシリーズのなかには「消えてしまった系列」も増えてきました。
パナソニックのLUMIXの「FP系」も、コンセプトが迷走し、結果として消えてしまったシリーズです。
LUMIXの「FP系」は、いわゆる「レンズが飛び出さない系」、屈曲光学系といわれるタイプで、起動時もズーム時も、レンズが飛び出してくることはありません。
私の知る限り、このFP系では4機種がリリースされた(そして消えていった)わけですが、今回ご紹介している「FP8」は、ナンバーとしては「8」なのでかなり後のモデルに見えますが、実際には「シリーズ初号機」です。
屈曲光学系でありながら広角28mmスタートの焦点距離は使い勝手がよく、また強力な手振れ補正「POWER O.I.S」も搭載されています。
そして望遠端でも30cmまで寄れるなかなかのテレマクロ性能も魅力です。
さらに、このタイプのコンデジはなぜかタッチパネルを採用する傾向が強いのですが、このモデルはボタン式の操作系を堅持しているため、操作も確実に行えます。
ある意味、LUMIX FPシリーズは、この最初に出た「FP8」ですでに完成形になってしまったといってもいいと思います。
ただ、売れなかったのでしょう。
広角端の焦点距離やマクロ性能などにこだわるハイアマチュア層は画質面で不利な屈曲光学系モデルはあまり買わないでしょうから。
そして、この後、FP系は明らかな迷走を始めます。
FP8の次に出たのは、広角端が35mmと使えなくなり、F値も暗くなり、テレマクロも50cmと劣化し、画像エンジンもヴィーナスエンジン5から4に後退し、手振れ補正までMEGA O.I.Sに劣化するという、もはや同じ系列とはいえないほど劣化した「FP1」でした。
良くなったのは厚みが減ったことだけという、完全にスペック志向からデザイン志向に移行したモデルでした。
そして、このあとは、この劣化したスペックのままでさらにタッチパネルになってしまった「FP3」、さらに高画素化してしまった「FP7」と迷走が続き、「FP系」は途絶えてしまいます。
Lumix DMC-FP7
パナソニック
結局、最初のモデルだった「FP8」の「8」という番号を超えることがないまま、「8」よりも劣化したモデルを新機種として出し続けて消えていったというのは、ある意味象徴的ではありますね。
というわけで、扱いやすく高性能な屈曲光学系コンデジ「LUMIX DMC-FP8」は、前にも後にも似た機種のでなかった「弧高のモデル」として君臨しています。
これと似た現行系列としては、フジの「Zシリーズ」、ソニーの「TXシリーズ」があります。
残念なのは、どちらもタッチパネルになっていることですね。
その点を除けば、フジもソニーもまずまず手堅い作りで(特にソニーは広角が強いのも魅力)、十分な実力機だと思います。
Fujifilm Finepix Z900EXR
Fujifilm Finepix Z950EXR
Sony Cybershot DSC-TX7
Sony Cybershot DSC-TX9
それから、最近は屈曲光学系は「防水タフネス系」に収れんしていっています。
それにより、「防水でない屈曲光学系」は廃れてきたという背景もあります。
防水タフネス機についても、個人的に好きな「名機」があるので、エントリを改めて書いてみたいと思います。
2013年01月27日
冬花火を撮る
※こちらの記事は、以前「そらまめ式自閉症療育」ブログに掲載したエントリの転載です。また、この記事は2011年1月に書かれたものです。
昨年の秋、デジタル一眼レフ(Sony α550)を買ったのですが、そもそも秋にデジタル一眼が欲しくなったのは、毎年冬に見に行っている河口湖の冬花火(夏の花火は混みすぎて娘が耐えられなくて行けないので)を、一度ちゃんと本格的に撮影してみたいなあ、と思ったからでした。
そして、いよいよ今年の冬花火が先々週の15日から始まったので、さっそく撮影にチャレンジしてみました。
そのときの写真は、妻のブログのエントリや、TwitPicに掲載したこちら(1, 2, 3, 4, 5)を参照ください。
ところで、このときの撮影で使ったのは、カメラを買ったときについてきたキットレンズ(18-55mm)と、追加で買った望遠レンズ、TAMRON A17(70-300mm)でした。
α550のキットレンズ(SAL1855)とTAMRON A17(望遠ズームレンズ)
最初にキットレンズで撮影を始めて、55mmだとちょっと寄りきれないので途中で望遠に切り替えたら、今度は望遠すぎてうまく花火を追えず、再度キットレンズに戻したら気づかないうちにフォーカスリングに触ってしまって(マニュアルフォーカスなので)全部ピンボケ、と、レンズ選びの部分でかなり失敗でした。
この経験で、我が家がいつも行く観覧ポイントから花火を撮影する(私にとっての)ベストな焦点距離は、(APS-Cサイズの場合で)およそ60~70mmくらいらしいということが分かりました。
そして残念なことに、私が持っている数少ないレンズで、この焦点距離がカバーできるものは1つもありませんでした(苦笑)。
せっかく花火を撮るためにデジタル一眼を買ったのに、まさにその花火を撮影するのに最適な焦点距離がなかったわけです。
そこで、以前からネット通販で激安で売っていてちょっと気になっていた、TAMRONの古ーいレンズ、「177D」を「花火撮影専用レンズ」として買ってみることにしました。
このレンズ、一般的な視点からはかなり「使えない」レンズです。
フィルム時代のレンズなので逆光耐性も期待できませんし、広角端もAPS-Cフォーマットだと42mm相当と中途半端になるので常用レンズとしても厳しいでしょう。また、もともと「廉価ズームレンズ」だったようで、AFも遅くうるさく、最短撮影距離も長く、描写も眠いです。ボケもはっきり二線ボケが出るようです。
でも、このレンズを「花火撮影限定」と考えると、上記のネガティブ要素はそれほど気にならなくなります。むしろ、全長7cmで230gというコンパクトさが、三脚使用時のブレを防いでくれるでしょうし、何より私が撮影で使いたい60~70mmをこの安さでカバーしているのは非常に魅力的です。
あと、たまたま見かけたこちらのページに載ってる写真の不思議な色合いとコントラストが妙に印象に残って、一度試してみたいな、と思ったということもありました。
まあ、とはいえ、普通に花火以外も撮るのであれば、こんな変なオールドレンズではなく、TAMRONのA14あたりを選ぶのが普通だとは思います。
というわけで、この「花火専用レンズ」を装着して、先週末、花火撮影に再チャレンジしてきました(今回は私だけで行きました)。
今回特に意識したのは、花火を1つずつ撮るのではなく、複数の花火を同時に露光(多重露光)して、迫力のある写真を撮ろうということです。また、私は花火単独の写真よりも風景との組み合わせで花火の大きさを感じさせるショットが好きなので、引きすぎず寄りすぎない焦点距離をうまく見つけることが重要ですが、その意味でもこのレンズは非常に便利でした。
写真は、TwitPicにアップしてあります(1, 2, 3, 4)。
今回は、花火撮影の前に、このレンズを使ってあちこちを撮影してみました。(1, 2, 3, 4, 5)
たしかに描写は甘く、遠景などを等倍で見ると厳しいものがありますが、準広角から80mm(35mm換算120mm)まで使えるズーム域の広さが非常に魅力的だと実感しました。高倍率ズームの機動性は非常に魅力的だな、と改めて感じたわけです。そんなわけで、改めて、暴落しているTAMRONのA14あたりが欲しくなってきました(笑)。
最後にご参考までに、花火撮影の際のα550のセッティングをまとめておきます。
モード:マニュアル
シャッタースピード:バルブ(3~8秒くらい)
絞り:F16
ISO感度:200(α550の最低感度)
ホワイトバランス:色温度指定 3800K
長時間ノイズリダクション:オフ
カメラバッグと三脚です。
花火撮影の際のカメラバッグの中身はこんな感じ。
ちなみに、バルブ撮影のためのリモートシャッターと三脚は、こちらを買いました。
あと、これはダ○ソーで見つけたんですが、2本だけ抜けているカラー軍手。
これは素晴らしく便利ですね。何しろ、はめたままでカメラも自由に操作できるしiPod Touchのタッチパネルも操作できる(笑)。
あまりに便利なのでまとめ買いしてしまいました。
昨年の秋、デジタル一眼レフ(Sony α550)を買ったのですが、そもそも秋にデジタル一眼が欲しくなったのは、毎年冬に見に行っている河口湖の冬花火(夏の花火は混みすぎて娘が耐えられなくて行けないので)を、一度ちゃんと本格的に撮影してみたいなあ、と思ったからでした。
そして、いよいよ今年の冬花火が先々週の15日から始まったので、さっそく撮影にチャレンジしてみました。
そのときの写真は、妻のブログのエントリや、TwitPicに掲載したこちら(1, 2, 3, 4, 5)を参照ください。
ところで、このときの撮影で使ったのは、カメラを買ったときについてきたキットレンズ(18-55mm)と、追加で買った望遠レンズ、TAMRON A17(70-300mm)でした。
α550のキットレンズ(SAL1855)とTAMRON A17(望遠ズームレンズ)
最初にキットレンズで撮影を始めて、55mmだとちょっと寄りきれないので途中で望遠に切り替えたら、今度は望遠すぎてうまく花火を追えず、再度キットレンズに戻したら気づかないうちにフォーカスリングに触ってしまって(マニュアルフォーカスなので)全部ピンボケ、と、レンズ選びの部分でかなり失敗でした。
この経験で、我が家がいつも行く観覧ポイントから花火を撮影する(私にとっての)ベストな焦点距離は、(APS-Cサイズの場合で)およそ60~70mmくらいらしいということが分かりました。
そして残念なことに、私が持っている数少ないレンズで、この焦点距離がカバーできるものは1つもありませんでした(苦笑)。
せっかく花火を撮るためにデジタル一眼を買ったのに、まさにその花火を撮影するのに最適な焦点距離がなかったわけです。
そこで、以前からネット通販で激安で売っていてちょっと気になっていた、TAMRONの古ーいレンズ、「177D」を「花火撮影専用レンズ」として買ってみることにしました。
このレンズ、一般的な視点からはかなり「使えない」レンズです。
フィルム時代のレンズなので逆光耐性も期待できませんし、広角端もAPS-Cフォーマットだと42mm相当と中途半端になるので常用レンズとしても厳しいでしょう。また、もともと「廉価ズームレンズ」だったようで、AFも遅くうるさく、最短撮影距離も長く、描写も眠いです。ボケもはっきり二線ボケが出るようです。
でも、このレンズを「花火撮影限定」と考えると、上記のネガティブ要素はそれほど気にならなくなります。むしろ、全長7cmで230gというコンパクトさが、三脚使用時のブレを防いでくれるでしょうし、何より私が撮影で使いたい60~70mmをこの安さでカバーしているのは非常に魅力的です。
あと、たまたま見かけたこちらのページに載ってる写真の不思議な色合いとコントラストが妙に印象に残って、一度試してみたいな、と思ったということもありました。
まあ、とはいえ、普通に花火以外も撮るのであれば、こんな変なオールドレンズではなく、TAMRONのA14あたりを選ぶのが普通だとは思います。
というわけで、この「花火専用レンズ」を装着して、先週末、花火撮影に再チャレンジしてきました(今回は私だけで行きました)。
今回特に意識したのは、花火を1つずつ撮るのではなく、複数の花火を同時に露光(多重露光)して、迫力のある写真を撮ろうということです。また、私は花火単独の写真よりも風景との組み合わせで花火の大きさを感じさせるショットが好きなので、引きすぎず寄りすぎない焦点距離をうまく見つけることが重要ですが、その意味でもこのレンズは非常に便利でした。
写真は、TwitPicにアップしてあります(1, 2, 3, 4)。
今回は、花火撮影の前に、このレンズを使ってあちこちを撮影してみました。(1, 2, 3, 4, 5)
たしかに描写は甘く、遠景などを等倍で見ると厳しいものがありますが、準広角から80mm(35mm換算120mm)まで使えるズーム域の広さが非常に魅力的だと実感しました。高倍率ズームの機動性は非常に魅力的だな、と改めて感じたわけです。そんなわけで、改めて、暴落しているTAMRONのA14あたりが欲しくなってきました(笑)。
最後にご参考までに、花火撮影の際のα550のセッティングをまとめておきます。
モード:マニュアル
シャッタースピード:バルブ(3~8秒くらい)
絞り:F16
ISO感度:200(α550の最低感度)
ホワイトバランス:色温度指定 3800K
長時間ノイズリダクション:オフ
カメラバッグと三脚です。
花火撮影の際のカメラバッグの中身はこんな感じ。
ちなみに、バルブ撮影のためのリモートシャッターと三脚は、こちらを買いました。
あと、これはダ○ソーで見つけたんですが、2本だけ抜けているカラー軍手。
これは素晴らしく便利ですね。何しろ、はめたままでカメラも自由に操作できるしiPod Touchのタッチパネルも操作できる(笑)。
あまりに便利なのでまとめ買いしてしまいました。
2013年01月19日
格安中古コンデジで遊ぼう!(8)
このコーナーでは、もう発売から何年かたっていて、中古で値頃感が出てきたコンデジを主にご紹介しているのですが、今回はまだ新品も売っている現行から1モデル前の、比較的新しいコンデジです。
VH-510
オリンパス
ほとんど中身が変わっていませんし、同じように値崩れしていますから、現行モデルもついでに紹介しておきましょう。
VH-515
オリンパス
基本的には、「平凡なコンデジ」です。
レンズが明るいわけでもなく、ズーム倍率も平凡で、スペック的に見るものはありません。
とはいえ、「裏面照射CMOS」「25mmスタートの8倍ズーム」「2cmまで寄れるマクロ」「HD動画撮影」「3インチ46万ドットの液晶モニタ」「光学手振れ補正」と、平凡ながらもスキの少ない手堅い作りなので、実際に使ってみると、意外に不満が出ず悪くないスペックということもできるかもしれません。
また、外観も平凡です。
非常にプラスティッキーでチープなうえ、サイズが微妙に大きいです。写真で見る印象より確実に一回り大きいので、最初に実物を見ると少し驚きます(まあそれでも、8倍ズームコンデジであることを考えると許容できるコンパクトさではあると思いますが)。
さて、いろいろいまいちな点を並べましたが、それでもこのコンデジ、いまの時点ではまさに「One and only」な素晴らしい魅力を持っています。
並みいるさまざまなコンデジをさしおいて、私の撮影外出時のカメラバッグのなかにレギュラーポジションを確保してしまったくらいの強力な魅力が。
それは、
「ドラマチックトーン」が使えること
です。
たぶん、分かる人は、この記述だけでこのコンデジが欲しくなると思います。
ドラマチックトーンというのは、デジカメで撮った写真に適用するフィルター(画像効果)の一種で、オリンパスのデジカメのみに搭載されている機能です。
基本的には疑似HDRなのですが、彩度を抑えぎみに、マイクロコントラストを上げ、黒レベルを上げたような独特の効果があり、ときにびっくりするほどの、まさに「ドラマチック」な写真に仕上がる、非常に魅力的なフィルターです。
フォトレタッチソフトなどで「ドラマチックトーン風」の写真は作れなくもないんですが、それでもかなり本当の「ドラマチックトーン」とは雰囲気が違ってしまうことが多いです。
↑普通の葉牡丹。
↑ドラマチックな葉牡丹(注:ドラマチックトーンで撮っているという意味です(笑))
↑普通の渋谷。
↑ドラマチックな渋谷。
↑ドラマチックな京王井の頭線。
この「ドラマチックトーン」、最初はオリンパスのフラッグシップ一眼「E-5」に搭載され、その後ミラーレス機である「PEN」にも搭載されるようになりました。
PEN E-PM1、E-PL5
オリンパス
オリンパスとしても、この機能がユーザーに高級機を選択させる理由になっていることは認識していたのでしょう。
コンデジでこの「ドラマチックトーン」が搭載されたのは、高級コンデジである「XZ-1」が初めてでした。
XZ-1、XZ-2(現行機)
オリンパス
さて、そんな風に「コンデジへのドラマチックトーン搭載」を永らく出し惜しみしてきたオリンパスですが、最近はそうも言っていられなくなったのか、ここへきてようやく、より普及価格帯のコンデジにもドラマチックトーンが搭載されるようになってきました。
SH-25MR、SZ-31MR
オリンパス
ただ、このあたりのコンデジは、まだやや高級機レンジであり、本体サイズも大きめです。
そんななか、ついに、普及価格帯からさらに下がって、エントリークラスの、よりコンパクトなコンデジにも、この魅力的な「ドラマチックトーン」機能が降りてきました!
それが、この、「VH-510」(そして後継機のVH-515)なのです。
胸ポケットに軽くはいる気軽なエントリー機で、いつでもどこでも気軽に「ドラマチックトーン」が使える!
これは素晴らしいです。
このコンデジ、広角端が25mm相当だということにも意味があります。
つまり、PENにキットレンズつけた状態よりも、XZ-1やXZ-2よりも、広角で撮れるのです。
ある意味むしろこれらの高級機よりも優秀な部分もあったりします。
そして、新品でも気軽に買えてしまうくらいのバーゲンプライス。
これは、「ドラマチックトーンのためだけに」買ってもいいんじゃないかと思えるコンデジですね。
で、実際に使ってみると、レンズも悪くなく、意外と基本性能がしっかりしてるのでメインコンデジになってしまうというパターンですね(笑)。
ぜひこのコンパクトなコンデジで、日常を「ドラマチックに」(笑)切り取って遊んでください。
VH-510
オリンパス
ほとんど中身が変わっていませんし、同じように値崩れしていますから、現行モデルもついでに紹介しておきましょう。
VH-515
オリンパス
基本的には、「平凡なコンデジ」です。
レンズが明るいわけでもなく、ズーム倍率も平凡で、スペック的に見るものはありません。
とはいえ、「裏面照射CMOS」「25mmスタートの8倍ズーム」「2cmまで寄れるマクロ」「HD動画撮影」「3インチ46万ドットの液晶モニタ」「光学手振れ補正」と、平凡ながらもスキの少ない手堅い作りなので、実際に使ってみると、意外に不満が出ず悪くないスペックということもできるかもしれません。
また、外観も平凡です。
非常にプラスティッキーでチープなうえ、サイズが微妙に大きいです。写真で見る印象より確実に一回り大きいので、最初に実物を見ると少し驚きます(まあそれでも、8倍ズームコンデジであることを考えると許容できるコンパクトさではあると思いますが)。
さて、いろいろいまいちな点を並べましたが、それでもこのコンデジ、いまの時点ではまさに「One and only」な素晴らしい魅力を持っています。
並みいるさまざまなコンデジをさしおいて、私の撮影外出時のカメラバッグのなかにレギュラーポジションを確保してしまったくらいの強力な魅力が。
それは、
「ドラマチックトーン」が使えること
です。
たぶん、分かる人は、この記述だけでこのコンデジが欲しくなると思います。
ドラマチックトーンというのは、デジカメで撮った写真に適用するフィルター(画像効果)の一種で、オリンパスのデジカメのみに搭載されている機能です。
基本的には疑似HDRなのですが、彩度を抑えぎみに、マイクロコントラストを上げ、黒レベルを上げたような独特の効果があり、ときにびっくりするほどの、まさに「ドラマチック」な写真に仕上がる、非常に魅力的なフィルターです。
フォトレタッチソフトなどで「ドラマチックトーン風」の写真は作れなくもないんですが、それでもかなり本当の「ドラマチックトーン」とは雰囲気が違ってしまうことが多いです。
↑普通の葉牡丹。
↑ドラマチックな葉牡丹(注:ドラマチックトーンで撮っているという意味です(笑))
↑普通の渋谷。
↑ドラマチックな渋谷。
↑ドラマチックな京王井の頭線。
この「ドラマチックトーン」、最初はオリンパスのフラッグシップ一眼「E-5」に搭載され、その後ミラーレス機である「PEN」にも搭載されるようになりました。
PEN E-PM1、E-PL5
オリンパス
オリンパスとしても、この機能がユーザーに高級機を選択させる理由になっていることは認識していたのでしょう。
コンデジでこの「ドラマチックトーン」が搭載されたのは、高級コンデジである「XZ-1」が初めてでした。
XZ-1、XZ-2(現行機)
オリンパス
さて、そんな風に「コンデジへのドラマチックトーン搭載」を永らく出し惜しみしてきたオリンパスですが、最近はそうも言っていられなくなったのか、ここへきてようやく、より普及価格帯のコンデジにもドラマチックトーンが搭載されるようになってきました。
SH-25MR、SZ-31MR
オリンパス
ただ、このあたりのコンデジは、まだやや高級機レンジであり、本体サイズも大きめです。
そんななか、ついに、普及価格帯からさらに下がって、エントリークラスの、よりコンパクトなコンデジにも、この魅力的な「ドラマチックトーン」機能が降りてきました!
それが、この、「VH-510」(そして後継機のVH-515)なのです。
胸ポケットに軽くはいる気軽なエントリー機で、いつでもどこでも気軽に「ドラマチックトーン」が使える!
これは素晴らしいです。
このコンデジ、広角端が25mm相当だということにも意味があります。
つまり、PENにキットレンズつけた状態よりも、XZ-1やXZ-2よりも、広角で撮れるのです。
ある意味むしろこれらの高級機よりも優秀な部分もあったりします。
そして、新品でも気軽に買えてしまうくらいのバーゲンプライス。
これは、「ドラマチックトーンのためだけに」買ってもいいんじゃないかと思えるコンデジですね。
で、実際に使ってみると、レンズも悪くなく、意外と基本性能がしっかりしてるのでメインコンデジになってしまうというパターンですね(笑)。
ぜひこのコンパクトなコンデジで、日常を「ドラマチックに」(笑)切り取って遊んでください。
2013年01月17日
格安中古コンデジで遊ぼう!(7)
今回は、空前にして絶後、孤高の存在?である隠れた名機種について書いてみたいと思います。
それは、こちらです。
Coolpix L120
Coolpixには非常にたくさんのモデルバリエーションがあるわけですが、そのなかでもこの「L3桁クラス」というのはかなり特殊です。
このクラスは、「ネオ一眼だけどエントリー機」なのです。
大柄なネオ一眼スタイルですが、撮影モードはオートモードしかなく、細かい設定が一切できません。具体的に言うと、フォーカスモードは中央1点オートのみでマルチAFすらありません(顔認識はあり)。また、測光モードの切り替えもできません。
そして驚くのが、このスタイルなのにEVFがついてません(笑)。液晶モニターを眺めながらのコンデジスタイルでしかとれません。その液晶ももちろんバリアングルではなく固定式で動きません。電池は単3乾電池です。
つまり、「大きくて本格派っぽく見えるけど、実はフルオートで液晶モニタを眺めながら撮ることしかできないエントリー機」なわけです。
普通なら、こんなデジカメは絶対に名機にはなりません。
でも、この機種だけは違うのです。
それが、
異様なまでに強力なマクロ機能
です。
このデジカメ、いわゆる1cmマクロができます。
でも、それって別に珍しくありませんね。
このデジカメがすごいのは、その1cmマクロが、広角端ではなくて望遠域でできる、ということなのです。
焦点距離23mm(35mm換算で約130mm)というかなりの望遠域で1cmまでよれるので、ものすごく大きく撮れますし、背景もばっちりボケます。
↑Coolpix L120のマクロで、006P電池の端子部分を撮りました。撮った写真をトリミング等せずにそのままリサイズしてあります。
私の知っている限りでは、ここまで寄れるテレマクロ性能を持っているのは、このコンデジ以外だとリコーのCXシリーズくらいしか知りません。
リコー CX6 / リコー CX4
あとは、1cmマクロはできませんが、600mm相当で40cmまで寄れるという脅威のテレマクロ性能をもつ、オリンパスのこのシリーズくらいでしょうか。
オリンパス SZ-30MR SZ-31MR SZ-14
ともあれ、このCoolpix L120は、一見本格派のネオ一眼、でも中身はEVFもなくマルチAFすらできないエントリーコンデジ、ところがなぜかテレマクロだけ猛烈に高性能という一芸をもった、本当に不思議なコンデジです。
もし中古屋さんとかで見かけたら、オートモードでマクロをONにして、ズームをグリーンの目印の部分に動かして、1cmマクロを試してみてください。
それは、こちらです。
Coolpix L120
Coolpixには非常にたくさんのモデルバリエーションがあるわけですが、そのなかでもこの「L3桁クラス」というのはかなり特殊です。
このクラスは、「ネオ一眼だけどエントリー機」なのです。
大柄なネオ一眼スタイルですが、撮影モードはオートモードしかなく、細かい設定が一切できません。具体的に言うと、フォーカスモードは中央1点オートのみでマルチAFすらありません(顔認識はあり)。また、測光モードの切り替えもできません。
そして驚くのが、このスタイルなのにEVFがついてません(笑)。液晶モニターを眺めながらのコンデジスタイルでしかとれません。その液晶ももちろんバリアングルではなく固定式で動きません。電池は単3乾電池です。
つまり、「大きくて本格派っぽく見えるけど、実はフルオートで液晶モニタを眺めながら撮ることしかできないエントリー機」なわけです。
普通なら、こんなデジカメは絶対に名機にはなりません。
でも、この機種だけは違うのです。
それが、
異様なまでに強力なマクロ機能
です。
このデジカメ、いわゆる1cmマクロができます。
でも、それって別に珍しくありませんね。
このデジカメがすごいのは、その1cmマクロが、広角端ではなくて望遠域でできる、ということなのです。
焦点距離23mm(35mm換算で約130mm)というかなりの望遠域で1cmまでよれるので、ものすごく大きく撮れますし、背景もばっちりボケます。
↑Coolpix L120のマクロで、006P電池の端子部分を撮りました。撮った写真をトリミング等せずにそのままリサイズしてあります。
私の知っている限りでは、ここまで寄れるテレマクロ性能を持っているのは、このコンデジ以外だとリコーのCXシリーズくらいしか知りません。
リコー CX6 / リコー CX4
あとは、1cmマクロはできませんが、600mm相当で40cmまで寄れるという脅威のテレマクロ性能をもつ、オリンパスのこのシリーズくらいでしょうか。
オリンパス SZ-30MR SZ-31MR SZ-14
ともあれ、このCoolpix L120は、一見本格派のネオ一眼、でも中身はEVFもなくマルチAFすらできないエントリーコンデジ、ところがなぜかテレマクロだけ猛烈に高性能という一芸をもった、本当に不思議なコンデジです。
もし中古屋さんとかで見かけたら、オートモードでマクロをONにして、ズームをグリーンの目印の部分に動かして、1cmマクロを試してみてください。
2013年01月05日
カメラバッグの中身に悩む。
少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年も、当ブログをよろしくお願いします。
さて、最近、デジカメ熱が復活してきているので、今年はデジカメの話題から始めたいと思います。
最近私の頭を悩ませているのは、趣味のカメラ撮影で外出する時のカメラバッグの中身です。
私はもともと、デジタル一眼を中心にしたカメラバッグというのは「かさばりすぎる」と思っていて、できるだけ小さく軽く撮影機材をまとめたいと思っています。
その一方で、せっかくそれだけの重くかさばる機材を持ち運ぶのだから、撮りたいシーンで撮りたい写真を撮りそこなうような「機会損失」は絶対に避けたいと思っています。
そんなわけで、現在の私がカメラバッグ・機材に求める条件は、次の通りです。
1) テレマクロをベストなコンディションで撮れること。
2) 24mm相当の超広角で解像感の高い写真が撮れること。
3) 28~50mm相当くらいの広角~標準画角で、気軽なスナップ写真が撮れること。
4) GPSロガーをかばんの外に固定できること。
5) 以上を満たしつつ、できるだけカメラバッグを小さくすること。
まず、1)に関しては、手持ちのテレマクロ機材、α55+ミノルタ100mmマクロF2.8(旧)で決まりです。
ずっしり重いマクロ砲です(笑)
現行レンズでいうなら、タムロンの90mmあたりでしょうか。
↑テレマクロで撮るのはこういう感じの写真。
そして2)ですが、紅葉や桜などの木を、下からあおって壮大に撮るために必要です。
↑私の大好きな、こういう写真を撮るには解像感の高い24mm相当が必要です。
本気でいくなら、手持ちの純正ズーム、SAL16105(16mm~105mm、35mm換算で24mm~158mm)がベストです。
これ以外に、TAMRONの10-24mmというさらに上をいく超広角ズームも手持ちであるのですが、これはさらにサイズが大きく、特殊な風景撮影用ということで用途が違うので、「日常のカメラバッグ」に入れる選択肢としては外れてきます。
ただ、交換レンズで持っていくと、「レンズを交換する」という手間が発生します。テレマクロと超広角を次々と同時に撮っていくのが難しくなります。
もちろん、デジイチ2台体制というのもあるのですが、機材のかさばりかたがとんでもないことに(笑)。
また、そもそも交換レンズとして、もう少し特殊な別のレンズを持っていきたい場合もあります。
そんなわけで、同時に持っていきたいのが、「24mm相当をカバーできるコンデジ」です。
これのセレクションに相当頭を悩ませましたが、最終的に、現時点でカメラバッグに入れることにしたのは、LUMIX DMC-FX70です。(現行機はFX80)
24mm相当スタートで広角端F2.2。(FX80はF2.5)
いろいろ試し撮りしてみましたが、広角端側で、かつISOが低い状態なら非常に解像感の高いいい絵が出てきます。
ちなみにその前に使っていたのは、CanonのIXY DIGITAL 930ISです。
こちらも広角端24mm相当でF2.8で、ISOが上がったときはLUMIXより解像感は上ですが、風景を撮るときにちょっと白飛びしやすい傾向があってややじゃじゃ馬な印象。現行機でいえばIXY 220Fが近いと思います。
そして、このあたりのコンデジを用意しておけば、2)だけでなく3)も同時に満たされます。
ただ、3)を本気でやりたい場合は、2)をコンデジに任せてSAL16105は持ち運ぶのをやめて、代わりに高級コンパクトとかミラーレスとかを入れてもいいかもしれません。
あとは4)ですが、私が使っているGPSロガーは「旅レコ」です。
感度の問題があるので、GPSロガーはかばんの「外」に取り付ける必要があります。
でも、ただぶら下げておくと、歩いているときにぶるんぶるんと振り回してしまって、下手をすると壊してしまいます。
ですので、これをうまく固定できるようなカメラバッグが必要です。
そのうえで、できるだけ小さくまとめられるカメラバッグを探していたのですが、これが難航を極めました。
これまでは、Amazonでも安くて人気のこちらを、ずっと愛用してきました。
HAKUBA カメラバッグ フォトランドブロス Sサイズ
はっきりいってこのカメラバッグは化け物です(笑)。
Sサイズで本当に外寸は大きくないんですが、信じられないほど収納力があります。
ちいさめのデジイチ(αシリーズなど)なら、2台入れても大丈夫です。
なぜかMサイズにすると、高さなどの面で収納力が減ってしまうという不思議なバッグでもあります。Sサイズが絶対にオススメ。
さて、そんなわけで非常に気に入っているこのカメラバッグですが、
・デジイチ1台+コンデジ1台+交換レンズくらいだと、微妙にサイズが大きい(スペースが余ってしまう)
・GPSロガーを固定できる場所がない
という問題がありました。
特にGPSロガーについては、写真でも分かるとおり、ゴムひもをバッグに回してそこに固定するという原始的な方法(しかもうまく固定できない(笑))をとるしかなく、困っていました。
そこで今回、改めてカメラバッグを物色しまくって、ようやくある程度理想に近いバッグを見つけることができました。
バンガード BIIN21 ブラック
このバッグ、先ほどのフォトランドブロスより1まわり小さいです。
でも、高さと奥行きに余裕があるので、こんな風に今回のすべての機材をスマートに収納することができます。
しかも、バッグの側面にメッシュポケットがあるので、ここにGPSロガーを入れれば、これまで悩みだったGPSロガーの固定も問題なしです。しかもフォトランドブロスよりバッグ自体の重さも200gくらい軽くて満足。
そんなわけで、カメラバッグまわりの総入れ替えをやっていた年末年始でしたが、ようやく2013年の新体制(笑)を決めることができました。
今年もこの機材で、あちこち出かけて風景・花・スナップなどを撮っていきたいですね。
今年も、当ブログをよろしくお願いします。
さて、最近、デジカメ熱が復活してきているので、今年はデジカメの話題から始めたいと思います。
最近私の頭を悩ませているのは、趣味のカメラ撮影で外出する時のカメラバッグの中身です。
私はもともと、デジタル一眼を中心にしたカメラバッグというのは「かさばりすぎる」と思っていて、できるだけ小さく軽く撮影機材をまとめたいと思っています。
その一方で、せっかくそれだけの重くかさばる機材を持ち運ぶのだから、撮りたいシーンで撮りたい写真を撮りそこなうような「機会損失」は絶対に避けたいと思っています。
そんなわけで、現在の私がカメラバッグ・機材に求める条件は、次の通りです。
1) テレマクロをベストなコンディションで撮れること。
2) 24mm相当の超広角で解像感の高い写真が撮れること。
3) 28~50mm相当くらいの広角~標準画角で、気軽なスナップ写真が撮れること。
4) GPSロガーをかばんの外に固定できること。
5) 以上を満たしつつ、できるだけカメラバッグを小さくすること。
まず、1)に関しては、手持ちのテレマクロ機材、α55+ミノルタ100mmマクロF2.8(旧)で決まりです。
ずっしり重いマクロ砲です(笑)
現行レンズでいうなら、タムロンの90mmあたりでしょうか。
↑テレマクロで撮るのはこういう感じの写真。
そして2)ですが、紅葉や桜などの木を、下からあおって壮大に撮るために必要です。
↑私の大好きな、こういう写真を撮るには解像感の高い24mm相当が必要です。
本気でいくなら、手持ちの純正ズーム、SAL16105(16mm~105mm、35mm換算で24mm~158mm)がベストです。
これ以外に、TAMRONの10-24mmというさらに上をいく超広角ズームも手持ちであるのですが、これはさらにサイズが大きく、特殊な風景撮影用ということで用途が違うので、「日常のカメラバッグ」に入れる選択肢としては外れてきます。
ただ、交換レンズで持っていくと、「レンズを交換する」という手間が発生します。テレマクロと超広角を次々と同時に撮っていくのが難しくなります。
もちろん、デジイチ2台体制というのもあるのですが、機材のかさばりかたがとんでもないことに(笑)。
また、そもそも交換レンズとして、もう少し特殊な別のレンズを持っていきたい場合もあります。
そんなわけで、同時に持っていきたいのが、「24mm相当をカバーできるコンデジ」です。
これのセレクションに相当頭を悩ませましたが、最終的に、現時点でカメラバッグに入れることにしたのは、LUMIX DMC-FX70です。(現行機はFX80)
24mm相当スタートで広角端F2.2。(FX80はF2.5)
いろいろ試し撮りしてみましたが、広角端側で、かつISOが低い状態なら非常に解像感の高いいい絵が出てきます。
ちなみにその前に使っていたのは、CanonのIXY DIGITAL 930ISです。
こちらも広角端24mm相当でF2.8で、ISOが上がったときはLUMIXより解像感は上ですが、風景を撮るときにちょっと白飛びしやすい傾向があってややじゃじゃ馬な印象。現行機でいえばIXY 220Fが近いと思います。
そして、このあたりのコンデジを用意しておけば、2)だけでなく3)も同時に満たされます。
ただ、3)を本気でやりたい場合は、2)をコンデジに任せてSAL16105は持ち運ぶのをやめて、代わりに高級コンパクトとかミラーレスとかを入れてもいいかもしれません。
あとは4)ですが、私が使っているGPSロガーは「旅レコ」です。
感度の問題があるので、GPSロガーはかばんの「外」に取り付ける必要があります。
でも、ただぶら下げておくと、歩いているときにぶるんぶるんと振り回してしまって、下手をすると壊してしまいます。
ですので、これをうまく固定できるようなカメラバッグが必要です。
そのうえで、できるだけ小さくまとめられるカメラバッグを探していたのですが、これが難航を極めました。
これまでは、Amazonでも安くて人気のこちらを、ずっと愛用してきました。
HAKUBA カメラバッグ フォトランドブロス Sサイズ
はっきりいってこのカメラバッグは化け物です(笑)。
Sサイズで本当に外寸は大きくないんですが、信じられないほど収納力があります。
ちいさめのデジイチ(αシリーズなど)なら、2台入れても大丈夫です。
なぜかMサイズにすると、高さなどの面で収納力が減ってしまうという不思議なバッグでもあります。Sサイズが絶対にオススメ。
さて、そんなわけで非常に気に入っているこのカメラバッグですが、
・デジイチ1台+コンデジ1台+交換レンズくらいだと、微妙にサイズが大きい(スペースが余ってしまう)
・GPSロガーを固定できる場所がない
という問題がありました。
特にGPSロガーについては、写真でも分かるとおり、ゴムひもをバッグに回してそこに固定するという原始的な方法(しかもうまく固定できない(笑))をとるしかなく、困っていました。
そこで今回、改めてカメラバッグを物色しまくって、ようやくある程度理想に近いバッグを見つけることができました。
バンガード BIIN21 ブラック
このバッグ、先ほどのフォトランドブロスより1まわり小さいです。
でも、高さと奥行きに余裕があるので、こんな風に今回のすべての機材をスマートに収納することができます。
しかも、バッグの側面にメッシュポケットがあるので、ここにGPSロガーを入れれば、これまで悩みだったGPSロガーの固定も問題なしです。しかもフォトランドブロスよりバッグ自体の重さも200gくらい軽くて満足。
そんなわけで、カメラバッグまわりの総入れ替えをやっていた年末年始でしたが、ようやく2013年の新体制(笑)を決めることができました。
今年もこの機材で、あちこち出かけて風景・花・スナップなどを撮っていきたいですね。
2012年12月30日
パナソニックの3Dカメラが最後の放出価格に!
とうとう、この価格になりましたか…。
消費者としては嬉しいけど、3Dカメラファンとしては複雑な気分。
たまたまAmazonを巡っていたら、以前から欲しかったこのカメラが、ついに底値になってました。
ルミックス DMC-3D1
パナソニック
パナソニックが出した、唯一の3Dデジタルカメラです。
ちょっと前まで、2万円台中盤を死守していましたが、ここへきて、いわゆる「デジカメの底値」である1万円台前半に急降下しています。(だいたい、この値段帯になったあとは、市場から消えて高値に戻ります)
私もすかさず買いました。
これで、いっときかすかに流行するかに思われた「3Dデジカメ」の市場もほぼ消えてしまいましたね。
もう1台の「雄」である富士フィルムの3Dデジカメも、シリーズで2台まで出ましたが、もう後継機が出ることはなさそうですし。
FinePix REAL 3D W3
富士フイルム
こうやって期待していた3Dデジカメの市場が消えていくのは、ちょっと寂しいですね。
ちなみに富士とパナソニックの2台ですが、どちらがいいかというと…
たぶん、富士フィルムのほうです。
というのも、「背面液晶で実際に3D写真が鑑賞できる」という違いが大きすぎです。
パナソニックのほうは、別途自分で3D写真鑑賞環境を用意しないと、せっかく3Dで撮った写真を鑑賞できません。
だいたいこういう3Dデジカメは、飲み会とか結婚式とかに持っていって、撮ったばかりの写真をみんなに見せて盛り上がる、という用途で使うのが最も活躍します(実際に結婚式でやったことがあるので保証つきです(笑))。
デジカメ本体で3D写真が見られる、という富士フィルムのほうが、そういう意味では完成度はずっと高いことは間違いないでしょう。
ただ、富士のほうの弱点は、画角が狭い(3Dで撮るときは広角端が38~40mm相当くらいから)、視差がけっこう大きめ(70mmくらい)なのでマクロ撮影は苦手(風景撮影は得意)、といったあたりです。
そのあたりを補うために、3Dカメラファンとしては、パナソニックも揃えたいと思っていたところだったので、この安値は「消費者としては」ありがたいです。
ちなみに、3D撮影ということだと、3Dカメラ機能をもったスマホ白ロムという選択肢もあります。
au PHOTON ISW11M
MOTOROLA
docomo SH-03C
シャープ
3D撮影だけなら、キャリアとの契約は不要ですからね。
消費者としては嬉しいけど、3Dカメラファンとしては複雑な気分。
たまたまAmazonを巡っていたら、以前から欲しかったこのカメラが、ついに底値になってました。
ルミックス DMC-3D1
パナソニック
パナソニックが出した、唯一の3Dデジタルカメラです。
ちょっと前まで、2万円台中盤を死守していましたが、ここへきて、いわゆる「デジカメの底値」である1万円台前半に急降下しています。(だいたい、この値段帯になったあとは、市場から消えて高値に戻ります)
私もすかさず買いました。
これで、いっときかすかに流行するかに思われた「3Dデジカメ」の市場もほぼ消えてしまいましたね。
もう1台の「雄」である富士フィルムの3Dデジカメも、シリーズで2台まで出ましたが、もう後継機が出ることはなさそうですし。
FinePix REAL 3D W3
富士フイルム
こうやって期待していた3Dデジカメの市場が消えていくのは、ちょっと寂しいですね。
ちなみに富士とパナソニックの2台ですが、どちらがいいかというと…
たぶん、富士フィルムのほうです。
というのも、「背面液晶で実際に3D写真が鑑賞できる」という違いが大きすぎです。
パナソニックのほうは、別途自分で3D写真鑑賞環境を用意しないと、せっかく3Dで撮った写真を鑑賞できません。
だいたいこういう3Dデジカメは、飲み会とか結婚式とかに持っていって、撮ったばかりの写真をみんなに見せて盛り上がる、という用途で使うのが最も活躍します(実際に結婚式でやったことがあるので保証つきです(笑))。
デジカメ本体で3D写真が見られる、という富士フィルムのほうが、そういう意味では完成度はずっと高いことは間違いないでしょう。
ただ、富士のほうの弱点は、画角が狭い(3Dで撮るときは広角端が38~40mm相当くらいから)、視差がけっこう大きめ(70mmくらい)なのでマクロ撮影は苦手(風景撮影は得意)、といったあたりです。
そのあたりを補うために、3Dカメラファンとしては、パナソニックも揃えたいと思っていたところだったので、この安値は「消費者としては」ありがたいです。
ちなみに、3D撮影ということだと、3Dカメラ機能をもったスマホ白ロムという選択肢もあります。
au PHOTON ISW11M
MOTOROLA
docomo SH-03C
シャープ
3D撮影だけなら、キャリアとの契約は不要ですからね。