2025年02月28日

初代メタクエストで格安でビートセイバーで遊ぶ!(3)

※2025/3/14更新:下記の問題、いったんは解消したようです。ですので、「Quest1を安価なビートセイバー専用機にする」というアイデアもまた使えるようになりました。ただ、将来にむけた不確定性はさらに高まっている状況ではありますね。
※2025/3/1更新:ちょうどこの記事を書いたタイミングで、Quest1にアプリをインストールできないという状況が多発するようになったようです。ですので、下記の記事については「現状では、今からQuest1を使いこなすのは非常に難しくなっている」と訂正します。



さて、ここからはちょっとハードルが高くなります。
前回エントリの手順で、ビートセイバーの公式版で、提供されている曲で完全に遊べます。これで十分満足な方は、あえてこの先を進める必要はありません
ただ、以下の作業を経てBeat Saberをカスタム化しMODを導入することで、巷に膨大に存在するカスタム曲で遊ぶことができるようになり、遊びの幅が一気に広がります。挑戦してみる価値はあると思います。(どうしてもうまくいかなかった場合は、本体を初期化して再度公式版をインストールすれば元に戻せます)

なお、既に書いた通り、ここから先は「ある程度こういう方面がわかってる人向け」に書きます。分からない部分は、他のネット情報などで補っていただければと思います。また、Windows PCと接続用のUSBケーブルが必要です。


MOD導入のための準備作業

・Quest1本体の開発者モードをONにする
スマホのMeta Horizonアプリから「デバイス」を開き、「ヘッドセットの設定」メニューにある開発者モードをONにします。
この際、実際に開発チームを作ってMetaに登録するというちょっと面倒な手続きが必要です。ネットに情報がたくさんあります(「Meta Quest 開発者モード」等で検索)。実際に開発者にならなくても、指示に従って情報を埋めて送信すればいいので、手続きを済ませます。
手続きを完了させると、先の「開発者モード」の画面から開発者モードをオンにできる状態になっているはずなので、オンにします。

・Oculus ADB Driverのインストール(PC)
作業用PCにADB Driverをインストールします。
下記サイトから「Oculus ADB Driver」をダウンロード、解凍して「android_winusb.inf」を右クリックしてインストールを選択します。
https://developer.oculus.com/downloads/package/oculus-adb-drivers/

・SideQuestのインストール(PC)
PCからQuest内を操作するソフト「SideQuest」をインストールします。
https://sidequestvr.com/setup-howto

上記サイトにアクセス後、「Advanced Installer」のページから、Windows10 x64用のSideQuestインストーラーをダウンロード、PCにインストールします。

・SideQuestを起動、Questと接続
インストールしたSideQuestを起動します。
この段階ではSideQuestウインドウの左上に赤いランプが点灯していると思いますが、これがグリーンになれば接続成功ですので、それを目指して作業を進めていきます。
通信機能のあるUSBケーブル(本体付属のものでOK)でPCとQuest本体とを接続します。Questを覗き、「USBデバッグを許可しますか?」のダイアログに対し「このコンピューターから常に許可」を選択します。(その他、ファイルのアクセス許可や、Oculus Linkの起動などのダイアログが出た場合、ファイルアクセスは「許可」、Oculus Linkは「後で」を選びます。)
接続に成功すれば、ウインドウ左上のランプがグリーンに変わり、すぐ横に「Oculus Quest」と表示されます。ならない場合は赤やオレンジのランプの横に、解決すべき問題が説明されているはずです。
sidequest.jpg

・QuestAppVersionSwitcherのインストール
SideQuestのホーム画面の下にある虫眼鏡アイコンをクリックし、検索窓に「QuestAppVersionSwitcher」と入力します。同名のアプリが表示されたら、それを選択して「Sideload Now」ボタンをクリックします。サインアップ、もしくは国と誕生日の入力を求められるのでどちらかを実行すると、QuestAppVersionSwitcher(以後「QAVS」)がQuest本体にインストールされます。

・BMBFのインストール
同様に、「BMBF」というアプリもSideQuestで検索してサイドロードし、Quest本体にインストールします。

・旧バージョン v1.28.0のインストール
ここまで終わったら、QuestとPCとの接続を外し、Questを装着します。
「ライブラリ」を開き、右上のコンボボックスから「提供元不明のアプリ」を選択し、表示されたQAVSを起動します。「すべてのファイルへのアクセス」云々の権限確認が出ますが、恐らく画面がクリックできないと思いますので、一旦アプリを閉じてください。再度QAVSを開くと先に進めます。ここでファイルアクセスの権限が付与されてなくても問題はありません。
QAVSが起動して、「Setup Assistant」画面が出たら、「Start」を押さずに「Skip setup assistant」をクリックします。
次に左のタブから「Tools & Options」を選び、「Change app」をクリック、「com.beatgames.beatsaber」を選択します。次に「Login」を選び、Beat Saberを購入したMetaアカウントでログインを済ませてください。
続いて「Downgrade」タブに移動し、デモではない方の「Beat Saber」の「Details」をクリック、バージョンリストをスクロールして「1.28.0」を見つけたら、ダウンロードします。
ダウンロードが終わったら「Install Version」をクリック、画面の指示に従って現バージョンをアンインストール、旧バージョンをインストール(「不明なアプリのインストール」の権限を付与して再度インストールボタンを押す必要あり)します。途中で「アプリの復元」等のダイアログが出た場合は何もせず閉じてください。
「Finished!」というダイアログにたどりついたら完了です。QAVSを閉じてください。

・カスタムパッチを当てる
続いて、BMBFを起動します(問われる権限はすべて付与)。
Setup画面が出るので、ボタンのすぐ上に「Your version of Beat Saber (1.28.0.xxxx) is supported by BMBF!」と表示されているのを確認したうえで「Get Started」ボタンを押し、そのまま指示に従って進めていきます。
Uninstall Beat Saber→Patch Beat Saber→Install Modded Beat Saber(ここでもインストール権限の確認があるのでインストールボタンは2回押すことになります)と進め、Beat Saberのアプリインストール終了のダイアログが出たら「完了」ボタンを押してBMBFに戻ってきます。途中で「アプリの復元」等のダイアログが出た場合は何もせず閉じてください。
BMBFウィンドウの右上にある、赤い「Sync to Beat Saber」ボタンを押すと、MODのインストールが始まります。
「Sync to Beat Saber」ボタンが青い「Start Beat Saber」に変わったら終わりです。「Mods」タブに移動し、表示されているModリストの各Mod右下のスイッチがすべてON(右)になっていることを確認します。(うまくいっていない場合は、Quest本体再起動→BMBF起動→Toolsから「Remove Mods」選択→「Sync to Beat Saber」選択でMOD導入をやり直します)

※今後はQAVSは不要に(v1.28バニラAPKの保存)
QAVSおよびBMBFによる作業が終わると、Quest本体の内部ストレージ、QuestAppVersionSwitcher\Backups\com.beatgames.beatsaber\Beat_Saber_1.28.0_4124311467_Downgraded\ には「app.apk」というファイルが、また BMBFData\Backups\ フォルダには「beatsaber-unmodded.apk」というファイルが保存されています。
これらが改造前のv1.28ですので(ファイルはどちらも同じ)、どちらかをPCにコピーして保存しておき、今後、新たにBeat Saberのカスタム版をインストールする場合は、SideQuestからこちらを直接インストールするようにすれば、上記のQAVSでの作業は不要になり、BMBFによる作業だけで済むようになります。(SideQuestからv1.28をインストール→BMBFでパッチ当て、という手順)

・カスタム版Beat Saberで遊ぶ
ここまでで、カスタム版Beat Saberの導入は完了です。
さっそく起動してみましょう。起動時に「アプリの復元」等のダイアログが出た場合は必ず「アプリを開く」を選びます。
公式曲については、バージョンが1.28に戻っているため、OST5までに減っているはずです。
カスタム曲についてはまだ何もダウンロードしておらず、リストは空っぽだと思いますので、左側の「Mods」一覧にある「More Songs」から適当に検索して曲をダウンロードしてみましょう。


・追加MODの導入

MODの導入も、BMBFから行います。BMBFを起動し、「Browser」タブを開くと、初期ページとしてMODリストのページが開いているはずです。
下にスクロールしていって、対象バージョンを指定するコンボボックスで「1.28.0」を設定し、その下にあるMODから導入したいもののダウンロードボタンを押し、最後にウインドウ右上の赤い「Sync to Beat Saber」ボタンを押してMODをインストールします。
一度インストールしたMODを削除する場合は、「Mods」タブに移動し、インストールされているMODの一覧から作業します。


・MOD導入の注意事項

カスタム版のBeat Saberの魅力は、カスタム曲で遊べるだけでなく、MODを追加することによって各種機能強化やゲームのカスタマイズができる点ですが、すでに述べたとおり、Quest1の処理能力はMODを入れない状態でもギリギリです。不用意に重いMODを導入すると、処理落ちしてまともに遊べなくなったり、ゲームが落ちたりしてしまいます。
MODを自由に導入するのは、PC VRでやるか、Quest2以降の機種を買いなおすときまでとっておき、Quest1へのMOD導入は軽いもの限定で必要最小限に留めておきましょう。
それをふまえた上で、Quest1のBeat Saber(v1.28)で使えるMODの選択について、個人的な考え方を整理しておきます。

まず、「これは入れてもゲーム中の処理負荷に影響を与えないだろう」という安全MODです。

・BetterSongSearch:細かい条件を入れて曲を検索できるインターフェイスを追加します。
・RandomSongPicker:リストの中からランダムに曲を選ぶボタンを追加します。
・RecentlyPlayed:曲リストに、プレイ履歴のタブを追加します。
・Clock Mod:現在時刻とバッテリー残量を表示するMODです。オプションから、ゲーム中の表示をOFFにして使用します。
・Tranisition:ゲーム開始時等の警告画面をスキップします。

次に、ゲームの上達やモチベーションアップに不可欠ではあるものの、処理負荷はそれなりにありそうなMODです。必要に応じ導入を検討しましょう。

・BeatLeader:カスタム曲でスコアランキングに参加したり、リプレイを記録したりできるようになるMODです。楽しむためには必須級ですが、プレイ中の動きを常に記録し続ける負荷が発生するほか、プレイ後にリプレイファイルのアップロードが入ってゲームが一瞬固まることもあります。
・Replay:上記BeatLeader MODを導入してゲームを遊んだ際に作成されるリプレイを閲覧したり、動画ファイルに変換したりできるMODです。これ自体はゲーム中の負荷には関係がないので、BeatLeader MODを導入するなら、あわせて導入するといいと思います。YouTubeなどにもアップロードできるような動画も、Quest本体で作成可能です。
・Qounters-:ゲーム中の画面に表示される情報をカスタマイズします。スコアやミスの数、カットの精度など、有益な情報を表示できます。ただ、ゲーム内プレイヤーオプションの「高度なHUD」をオンにすることである程度は実現できるので、カジュアルに遊ぶには必須ではないかも。
・SliceDetails:曲終了時もしくはポーズ時、カットの精度についての情報を詳しく表示してくれるMODです。
・HitScoreVisualizer:キューブを切った際に出るスコア表示をカスタマイズできるMODです。SliceDetailだけで我慢するか、こちらも併用するか、悩ましいところです。
 個人的にカスタマイズした、このMOD用の設定ファイルを参考までに置いておきます。
・AnyTweaks:ゲームのパフォーマンスに関する設定を変更したり、ゲーム中にFPSを表示したりできるMODです。グラフィックの設定を軽くしてゲーム負荷を下げたり、リプレイでFPSを確認して負荷がかかりすぎていないかチェックしたりするのに役立ちます。

最後に、一般的には使用が推奨されていたり、人気があったりするMODですが、Quest1の処理能力をふまえると非推奨なMOD群です。

・MappingExtensions、NoodleExtensions、Chroma:マップでできることを拡張するMODです。導入しないと遊べないマップもあるため通常は必須扱いされているMODですが、重くなるのでQuest1では回避が無難です。
・マルチプレイ系(BeatTogether等)、アバター表示系(VRM QAvaters等):明らかに大きな負担につながるこれらのMODはさすがに厳しいです。
・ビジュアルカスタマイズ系:剣やブロックなどの見た目を変えるMODは多数ありますが、プレイ中の負荷を高める可能性があるので回避が無難です。


※おまけ1:「非正規アプリ」扱いを回避する方法

さて、ここまでの手順でカスタム版Beat Saberをインストールした場合、高い確率で、インストールしたBeat Saberは「非正規アプリ」扱いになっていて、起動のたびに警告が出る状態になっていると思います。
うまくインストールすると、非正規アプリ扱いを回避してこの警告を出さずに遊べるようになります。なお、ここから先はQuest1限定で書きます。また、この手順は「これで確実にうまくいく」というものではありません。何度も試行してみて、うまくいく確率が高かったというだけに過ぎないことをご了承願います。

まずは、先に書いたカスタム化の手順をひととおり実行して、「v1.28のAPK」を入手しておきましょう。また、Quest1本体やコントローラーのファームウェアが現時点の最新版にアップデートされていることも必要です。そのうえで、いちどQuest1本体を初期化します。
その後の最初のセットアップがひととおり終わったら、「すぐに、大急ぎで」以下の手順を実行していきます。(新しいホーム画面に移行するまでに下記の手順を終える必要があります)

・Meta Horizonアプリから、開発者モードをオンにする。
・PCでSideQuestを起動、Quest1と接続してBeat Saber v1.28とBMBFをインストール。
・Quest1でBMBFを起動し、パッチを当てる。

ここまでの流れの途中で、「アプリの復元」ダイアログが出た場合は、作業失敗です。最後までダイアログが出ずに進めた場合は、このタイミングで初めてBeat Saberを起動して、動作確認してください。アプリの警告が出なかったら、成功です。恐らく、Beat Saberを終了したあとに、「新しいホーム画面」の案内が出ると思います。


※おまけ2:カスタム曲をまとめてダウンロードできるプレイリスト

さて、いざBeat Saberでカスタム曲を自由にダウンロードできるようになると、実は「完成度が高くて難易度もちょうどいい、いい感じのカスタム曲を見つける」ことが結構大変だということに気づきます。
私もそれで苦労したので、いろいろプレイリストを作って整理しています。それらのプレイリストはこちらで公開していますが、プレイリストを選ぶのも大変でよく分からない、という方は、とりあえず初心者向けの「いい感じの曲」を450曲まとめている、こちらのプレイリスト1つをダウンロードしましょう。
そして、Quest1をPCに接続してファイルアクセスを許可し、PCから、Quest本体の内部共有ストレージの中、 ModData\com.beatgames.beatsaber\Mods\PlaylistManager\Playlists フォルダにダウンロードしたプレイリストファイルをコピーして、Beat Saberを起動してください。(起動時に、「外部からの変更がありますがどうしますか?」的なダイアログが出たら、YESを選択します)
そうすると、ソロモードのカスタムソングのタブでプレイリストが選べるようになりますので、プレイリストアイコンの下にあるダウンロードボタンを押すと、450曲分のダウンロードが始まりますので、しばらく待ちましょう。これで、450曲のカスタム曲が遊べる環境ができあがります。
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初代メタクエストで格安でビートセイバーで遊ぶ!(2)

※2025/3/14更新:下記の問題、いったんは解消したようです。ですので、「Quest1を安価なビートセイバー専用機にする」というアイデアもまた使えるようになりました。ただ、将来にむけた不確定性はさらに高まっている状況ではありますね。
※2025/3/1更新:ちょうどこの記事を書いたタイミングで、Quest1にアプリをインストールできないという状況が多発するようになったようです。ですので、下記の記事については「現状では、今からQuest1を使いこなすのは非常に難しくなっている」と訂正します。



前回のエントリでは、中古で安く初代メタクエスト(Quest1)を購入してビートセイバーを遊ぶことのメリット、注意点などについてまとめました。
今回は、実際に中古のQuest1購入後、ビートセイバーが遊べるようになるところまでを解説します。

準備作業のさらにその前に

中古で買ってきたQuest1は、それなりに経年劣化、または使用による汚れなどがあると思います。
特に、ほぼ100%の個体に発生している「ヘッドバンドの白化」については、車用艶出し剤(アーマオール、クレポリメイト)をしみ込ませた布で拭くことで修復しましょう。

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次に、左右のコントローラーの電池ボックスを開き、アルコールをしみ込ませた綿棒でプラスマイナス両端子を丁寧にこすり洗浄します。Beat Saberはコントローラーを縦方向に振り回すことで電池ボックスに遠心力がかかるため、電池と電池ボックス間の確実な接触が特に重要です。
ヘッドセットのレンズについては、ノンアルコールのウェットティッシュなどで汚れをとり、柔らかい布で水分をふきとって清掃します。ヘッドセット外側部や接顔パーツについても同様ですが、接顔パーツの汚れや臭いが特にひどい場合は、破れなどが生じるリスクを覚悟しつつ、接顔パーツを外し中性洗剤でつけおき手洗いするのも手です。

清掃作業が終わったら、本体を充電します。USB端子そばのランプが緑色に点灯したら充電終了です。オレンジのランプが点滅を続ける、またはそもそもランプがつかない場合は充電不能の不具合本体です。


準備作業

・セットアップ時の注意
中古のQuest1を買ってきたら最初にセットアップが必要ですが、ここでいきなり詰まることがあります。(こちらの記事参照

・Beat Saberデモで遊ぶ
Quest1には最初からBeat Saberのデモ版がついてきますので、アプリ一覧からダウンロードして遊んでみましょう。これは、中古で買った本体がBeat Saberに耐えられるアタリ個体かどうかを判定するためにも重要です。
もし遊んでみて、部屋が明るく、コントローラーに新品のアルカリ電池が入っているにも関わらずトラッキングが飛びまくるようなら、「ハズレ個体」を引いた可能性が高いので、お店に返品・交換するか、それが無理ならもっとおとなしいソフトで遊びましょう(「パズリングプレイス」「アングリーバード」などがお奨め)。
ちゃんと遊べて楽しめたなら次へ。

・Beat Saberを買う
Metaストアで買います。Quest用Beat Saberは3000円です。セールは一切やっていないので、逆にいつでも買い時です。また、先に触れましたが、PC VR用のBeat Saberもおまけでついてくるのでお得です。
なお、Steamで売っているBeat Saberは別物なので買ってはいけません。これはPC VR用になりますが、Quest単体用のBeat Saberがついてきません。
ちなみに、Quest1で遊べる最終バージョンは1.37.0で、音楽パックはOST7まで付属しています。公式からDLC不要で提供される楽曲としては十分なボリューム(55曲×各難易度)でしょう。
また、Beat Saberは公式には既にQuest2以上用のアプリという扱いになっていて、Quest1本体からアクセスできるストアからは買えない場合があります。WebのMetaストアから買ってください。購入手続き後、Quest本体のライブラリにBeat Saberが追加されるはずです。

posted by そらパパ at 07:13| Comment(0) | TrackBack(0) | その他ガジェット | 更新情報をチェックする

初代メタクエストで格安でビートセイバーで遊ぶ!(1)

※2025/3/14更新:下記の問題、いったんは解消したようです。ですので、「Quest1を安価なビートセイバー専用機にする」というアイデアもまた使えるようになりました。ただ、将来にむけた不確定性はさらに高まっている状況ではありますね。
※2025/3/1更新:ちょうどこの記事を書いたタイミングで、Quest1にアプリをインストールできないという状況が多発するようになったようです。ですので、下記の記事については「現状では、今からQuest1を使いこなすのは非常に難しくなっている」と訂正します。


「Quest1でBeat Saber」のススメ

初代Oculus (Meta) Questは、2019年に発売された、現行のMeta Quest3より2世代前に相当するVRヘッドセットです。

640px-Oculus_Quest.jpeg

https://www.janpara.co.jp/sale/search/result/?SSHPCODE=&OUTCLSCODE=&KEYWORDS=Oculus+Quest+MH-B&KEYWORDS.x=25&KEYWORDS.y=19&CHKOUTCOM=1
https://jp.mercari.com/search?search_condition_id=1cx0zHHBtYR0xNTAwMBxrHW9jdWx1cyBxdWVzdCA

すでにサポートは2024年で終了しており、今後は新たなアプリ・ゲームが発売されたり既存アプリのアップデートが提供されることはなく、他のユーザーとのコミュニケーション等の機能も削除された状態です。(最近、もう1点問題が出てきました。こちら参照
過去にリリースされた対応アプリ・ゲームについてはまだダウンロード・利用可能なものが多いですが、ゲーム内のオンライン機能等、一部機能が削除されたりしています。

そんなわけで、今後は廃れていくのを待つばかりの「終わったハード」であることは間違いないのですが、だからこそ中古はかなりの安価で購入可能です。価格は変動しますが、リサイクルショップ・オークションサイト・フリマサイト等をうまく活用すれば、まずまずの状態のハードが10000円以下で手に入ります。最新のQuest3が、廉価版の3Sであっても5万円くらいすることを考えると、目的を明確にして割り切って買うならかなりのお買い得だと言えるのではないでしょうか。

ところで、皆さんはVRを使って遊ぶ、というとまず何を思い浮かべるでしょうか。
ここで、VR空間のなかで音楽に合わせてサーベルを振り回して迫りくるキューブを切る音ゲー「Beat Saber(ビートセイバー)」を思い浮かべる人は少なくないのではないでしょうか。


https://www.meta.com/experiences/2448060205267927/

Beat Saber、面白そうだけど、ヘッドセットとか高性能PCとかを用意するところから始めなきゃいけないからコストもかかるし大変そうだ、と思って経験できていない方。今こそ、初代Oculus (Meta) Quest(以下「Quest1」と呼びます)でお手軽にBeat Saberを始めましょう
このエントリでは、今から中古でQuest1を購入して「Beat Saber専用機」として仕上げ、公式曲のみならず(動画サイトなどでみんな遊んでいる)カスタム曲で遊んだりMODを導入したりするところまでを解説したいと思います。

ちなみに、カスタム化の解説については、「超親切」という感じではなく、ある程度こういった手順に慣れている方向けに書きます。より丁寧な解説は、他のサイトなども併用して補ってください。


※よくある質問

Q. 高性能PCが必要?
A. Quest単独で動作するBeat Saberを導入しますので、グラフィックボードが入っているゲーミングPCのようなものは不要です。ただし、カスタム曲を入れるなどのカスタマイズをするために、ノートPCやミニPC等でもいいので、Windows PCが1台あるのが望ましいです。

Q.メタのストアのBeat Saberのページを見ると、対象機種がQuest2以上に限定されていてQuest1は入っていないんだけど、本当に遊べるの?
A.Beat Saberは2024年にQuest1のサポートを終了し、その後のバージョンアップでQuest2以上のみ対応という位置づけになりましたが、現時点(2025年1月)では、Quest1でもサポート終了時のバージョン(v1.37)がインストール可能で普通に遊べます。ただし、将来的にはオンライン機能が失われたり、そもそもインストールができなくなったりする可能性はあります。


「Quest1でBeat Saber」のメリット

さて、Beat SaberはVRの世界では超人気ゲームなので、あらゆるVR機器でリリースされています。
そんな中でも、今から「安く・お手軽に」始めるなら、「中古Quest1」を買って「MetaのストアサイトからQuest用のBeat Saberを買う」のが一番お得だと思います。理由は以下のとおりです。

・買ったソフトが将来Quest2・3にも使える
 Quest1でBeat Saberを買ったら、今後、より新しい機種に買い換えたときにソフトが無駄になると思われるかもしれませんが、MetaストアのQuest用Beat SaberはQuestシリーズ共通のライセンスになっているので、将来Quest2や3を買ってもそのまま(最新バージョンを)遊べます。

・PC VR用Beat Saberがついてくる
 クロスバイという仕組みのおかげで、MetaストアでQuest用のBeat Saberを買うと、Oculus Linkを使ったPC VR用のBeat Saberがタダでもらえます。(なお、勝手に追加はされないので、Metaストアの「LinkPC VR」のページから別途入手してください)。
 たとえQuest1を使っていても、PC VRであれば今後も最新のBeat Saberが遊べます。今回の記事ではQuest本体でのスタンドアロンでの遊び方について解説していきますが、PC VRで挑戦するのもアリです。
 また、将来Quest2や3を買ったときにも、同じライセンスでPC VRのBeat Saberも遊べるわけです。

・MODの導入が安定
 現状(2025年1月現在)、Quest2・3へのMod導入で一部ツールが使えないなどの問題が発生しているようです。今後も、Beat Saber自身や本体OSのバージョンアップによってMODが使えなくなったりすることもあるでしょう。
 Quest1であれば、ゲームの更新はv1.37.0で終了、OSの更新も恐らくないので、いちどMODが導入できればその環境を維持しやすい状況です。MODの導入も、Quest2・3よりは面倒ですが、特に難しいというほどではありません。


「Quest1でBeat Saber」で注意すべきポイント

 このように、魅力の多いQuest1でのBeat Saberデビューですが、注意しなければいけないこともあります。それを先に書いておきたいと思います。

・いつか遊べなくなるかも
 これはサポートが終わったハードの宿命です。ある日、ヘッドセットを立ち上げてみたらホーム画面が開かなくなっていた、ゲームのアイコンをクリックしてもエラーが出るだけで起動しなくなった、そんなことも十分ありえます(もうサポート終了していますので、メーカーに文句も言えません)。
 Quest1のさらに前の世代である「Oculus Go」ではすでにそんな感じになってますので、いずれはQuest1もそうなるでしょう。逆に言えば、そうなる前に遊び尽くそう、というのがこのエントリの趣旨です。使えなくなった時にまだVRゲームにハマっていたら、その時こそQuest現行機種への買い替え時ですね。

・処理能力がギリギリ
 元々、Quest1のキラーソフトとして登場したBeat Saberですが、その後のバージョンアップによって後継機種に最適化されて処理が重くなっており、非力なQuest1では処理能力がギリギリになっています。
 MODのない公式版でも処理のカクツキが発生するくらいですから、より負荷の重いカスタム版では、不用意にMODを入れるとまともに動かなくなります。限界をふまえつつ割り切って遊ぶのが「Quest1でカスタム版Beat Saber」の前提となるでしょう。

・中古ゆえのトラッキング劣化リスク
 いまからQuest1を買う場合、選択肢は中古しかありませんが、中古品の状態はピンキリです。レンズが割れているとかコントローラーがまともに動かないといったすぐにわかる不具合はいうまでもないのですが、VR機器ならではの目で見て分からないような劣化要素として、「トラッキング能力の低下」というリスクがあります。これは、

 ・ヘッドセットのカメラが汚れたり劣化したりしている
 ・コントローラーのリング部分の赤外線照射能力が落ちている
 ・コントローラーのバッテリ接触が悪くなり、振ったときの遠心力で通電が瞬断する


 といった原因でヘッドセットやコントローラーを空間内でトラッキングする能力が落ち、結果としてBeat Saberプレイ中にゲームの舞台やサーベルが消えたりあさっての方に飛んで行くエラーが生じるリスクを指します。
 これは、Beat Saberのような動きの激しいゲームで「のみ」起こりがちで、ホーム画面の操作や動きのおとなしいゲームでは問題ないことが少なくなく、中古購入後に販売店等にクレームを入れにくかったりします。


中古Quest1購入にあたり知っておきたい知識

Oculus(Meta)は多岐にわたるVRヘッドセットを出しており、安いからといって違う機種を買うと失敗しますので、そのあたりも含めて、確実に希望どおりの中古Quest1を買うための前提知識を簡単に整理しておきます。

・OculusとMeta
QuestシリーズはOculusというスタートアップ企業が開発したもので、途中でmeta社に買収され、そのタイミングでOculus Quest2がMeta Quest2に改名されました。買収があったのはQuest2販売時でしたので、Quest1については、すべて名前は「Oculus Quest」です。(ただし現在のMetaストアでは、Quest1についても「Meta Quest」と呼んでいます)

・Go、Quest、Riftの関係
Oculus Goは、Questより前に発売されたVRヘッドセットで、手軽にVR動画を見たり簡単なゲームで遊んだりするための入門機種でした。既にサポートが切れており、今から活用するにはかなりの専門知識が必要です。
Oculus Riftシリーズは、PCに接続して使う「PC VR」専用のヘッドセットです。Questシリーズのバージョンアップにより同様のPC VR機能がQuestにも導入されたことから存在価値が薄れ、既に販売を終了しています。
Questシリーズはスタンドアロン型から開始し、途中でPC VRの機能も追加された万能型VRヘッドセットで、世代交代を繰り返し、現在は3代目(Meta Quest3/3S)になっています。

・Go、Quest、Riftを区別する方法
今回手に入れるべきはQuest1ですが、似たような中古の価格帯に、GoやRiftなど紛らわしいヘッドセットが並んでいます。機種名が明記されていればOKですが、たまにQuestとRiftを間違えている売主がいたりします。
ざっくり、見分ける方法としては、

・本体、コントローラーがシルバーなのはOculus Go
・本体、コントローラーが白いのはQuest2
・本来、コントローラーが黒いのはQuest1、Riftシリーズ
・ヘッドストラップが布バンドなのはGo、Quest2
・ヘッドストラップがゴムバンドなのはQuest1
・ヘッドストラップがプラスチックなのはRiftシリーズまたはストラップを交換したQuest2
・ヘッドストラップが白く変色しているのはQuest1


といったあたりです。
Quest1については「本体・コントローラーが黒」「ヘッドストラップがゴムバンドで、ほとんどの場合白く変色している」あたりで見分けるのがいいと思います。
ちなみに、白く変色しているゴムバンドですが、アーマオールやクレポリメイトなどの「革製品の艶を出す」クリーナーで拭くことで簡単に復活しますので、白くても気にせず購入してOKです。

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・ストレージ容量について
Quest1にはストレージ容量64GBと128GBのバリエーションがあります。
Beat Saberを遊ぶだけならカスタム曲を入れても数GBで足りるので、64GBで全く問題ありません。他のゲームやアプリを使う予定があったとしても、Quest1時代のゲームはそこまでサイズが大きくないので、64GBで困ることはほぼないと思います。
ちなみに、本体を外部から見て容量を判定する方法ですが、ヘッドバンドの右側の内側に書かれているモデル番号が「1PASH9A」なら64GB、「1PASH9B」なら128GBです。
CIMG3619.JPG
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Meta Quest2 バッテリー付エリートストラップの分解とニコイチ

さて、バッテリーのないエリートストラップの分解は1つ前の記事で無事にできましたが、今度はバッテリー付きのものを分解することになりました。

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市場では、バッテリー付きのQuest2用エリートストラップはまだ高価なのですが、例外があって、「伸縮バンド部分が破損しているもの」はジャンク扱いでかなり安価に購入することができます。
ぶっちゃけ、「健全なバッテリーなしエリートストラップ」と「破損したバッテリー付きエリートストラップ」の2つを買う方が、「健全なバッテリー付きエリートストラップ」を1つ買うよりもずっと安く済むような状況です。
ですので、バンドの破損したバッテリー付きエリートストラップに、問題のないバッテリーなしエリートストラップのバンドを移植し、ニコイチにすることで安価にバッテリー付きエリートストラップを手に入れようというのが今回の趣旨です。

CIMG3611.JPG

というわけで、ストラップの分解を進めていきます。作業としては、バッテリーありもなしも途中まではほぼ同じなので、前記事も参照してください。

最初に作業を簡単にするために後頭部支持パーツ(グレーの丸いパーツ)を外します。
そのうえで、ダイヤルのついた後頭部部分の主要パーツから、グレーのカバーを左右端からこじあけて外していくわけですが、この後頭部部分のパーツ、バッテリー付きとバッテリーなしとでは形が違います。バッテリー付きのほうが厚みがあって、グレーのカバーもより強固に固定されています。こじ開けの段階では、こじ開けパーツの先端がバッテリーを傷つける事態はほぼ起こらない構造にはなっていますが、細心の注意を払って分解していきます。

外側のグレーのパーツを外すと、さらにその内側にもう一段グレーのパーツがあり、ねじで止まっています。

CIMG3613.JPG

今回、ねじの長さは3種類あり、最も外側の4つ(赤〇)は「長い」、その内側2列とセンター1列(計6つ、青〇)は「短い」、そしてセンターより1列だけ外側の左右4つ(黄色〇)は「とても長い」ねじになっています。前回同様、中心部にあるねじ1つ(黄緑〇)はダイヤルを止めているものなので外す必要はありません。

ねじを一通り外すと、内側のグレーのパーツも外れます。

CIMG3614.JPG

バッテリーなし版ではここには伸縮バンドとダイヤルパーツしかありませんでしたが、バッテリーあり版では細長いバッテリーユニットが組み込まれています。ユニットは固定されておらず、電源供給用のケーブルとつながっていますので、うかつに引っ張ると切れます。バンドの交換ではユニットをいじる必要はないのでそっとしておきます。

そして、ここまでくればバンドの交換は簡単です。破損しているバンドを外し(電源供給ケーブルとケーブル固定パーツは外しておきます)、別のストラップからもってきたバンドと交換して、ここまでの手順を逆にたどって組み立てていきます。
今回も、後頭部支持の丸いパーツは組み立てるより先にねじ止めしておくことを忘れないようにしましょう。

CIMG3617.JPG

ちなみに、バッテリー付きとなしのエリートストラップ間で共用できるパーツは、
・伸縮バンド部分
・後頭部支持パーツ
の2つだけのようです。それ以外は形状が異なるので交換不能です。また、伸縮バンドについても、ロゴやマークなどの表示が異なるので、交換したことは分かってしまいます。

CIMG3618.JPG
左:バッテリーなし、右:バッテリーあり。ダイヤルのある部分の厚みが違います。
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Meta Quest2 エリートストラップの分解

最近Meta Questでよく遊んでいて、ジャンク好きな私の主力機種はいまだにQuest1なのですが、さすがに使えないソフトも多くなっているのでQuest2も併用しています(Quest3系はまだ買えてません)。もちろんどれも中古です。

で、Quest2を本格的に遊ぶ際に不可欠になるのがヘッドストラップの交換です。Oculus Goのものと似た純正のゴムバンドは、じっと座って動画を見るみたいな用途では使えないこともない(それでもデバイスを顔に押し付けなければならないので快適ではない)のですが、Beat Saberみたいに体を動かすとなると非常に使いにくいです。

交換用のストラップはいろいろありますが、中古市場で流通量が多いのは純正のエリートストラップです。バッテリーありのものはいまだに高価ですが、バッテリーなしのものは値崩れしていて1000円台から買えます。

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伸び縮みするバンド部分が意外に脆弱で、この部分に大小のひびが入っているものが少なくないので、中古で購入するときは注意が必要です。

今回、ストックしていたエリートストラップの中古の1つを使おうとしたところ、

「なんかおかしい」

よく見ると、伸び縮みするバンド部分の左右の長さが違うのです。測ってみたところ1cmくらい違うので、見た目が明らかに変な感じですし、かぶったときの重量バランスも少し悪いように感じます。
これは恐らく、伸縮バンド部分の長さを調整する後頭部部分でカリカリと噛んでいるギアのかみ合わせが左右でずれているのだろう、ということで、分解して修理することにしました。

不思議なことに、ネットで調べてもエリートストラップの分解手順を詳細に書いたものはない(分解後の写真集みたいなのは海外のサイトにいくつかありましたが、そこに至る手順がない)ので、手探りでやってみることにしました。
結果、うまくいったので、以下に手順をまとめておきます。
なお、今回分解したのはバッテリーなしのQuest2用エリートストラップです。バッテリーありのものやQuest3用のものは仕様が違いますので、ご注意ください。
また、分解にあたり、プラスチックパーツには少なからず傷がついてしまう可能性が高いです。分解跡をまったくつけずに分解するのは至難の業だと考えてください。

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必要なのは、プラスの精密ドライバーと、すきまにこじ入れてパーツの接合部をこじ開ける分解補助ツール(ない場合はマイナスドライバーでも可ですがパーツに傷がつきまくると思います)です。

ストラップをつらつら見ると、後頭部を支える大きなグレーの丸いパーツとストラップをつなぐ部分に、左右1つずつねじが見えますが、これは取らなくても分解は可能です。が、外した方が作業が楽になるので可能なら外します(ドライバーがまっすぐ当たらなくて外しにくいです)。

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その丸パーツの後ろに、ストラップの長さを調整できる白いダイヤルのついた主要部分があります。この部分には、ダイアルのある白い部分と、後頭部支持パーツとつながっているグレーの部分がありますが、この2つの部分のすきまをこじ開けていきます。

この2つは、黒いパーツの方から出ているツメで止まっていて、さらに内部的には両面テープで接着されていますが、相当固いです。こじ開けの際にプラスチックパーツが不可逆的に歪まないよう細心の注意を払う必要があります。

こじ開けは、パーツの左右端、伸縮バンドが出入りしている部分から始めるのがいいと思います。4方向から分散して作業していきます。うまくいくと、後頭部支持パーツを含むグレーの部分が外れます。

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ここが外れると、さらにその下にグレーのパーツがあり、これは12個のプラスねじで止まっています。うち1つはシールで隠れているので注意してください。

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もう1つ、中央にねじ(グリーンで囲んだもの)がありますが、これはダイヤルを止めているねじなのでグレーのパーツを外す際には外す必要がありません。
12個のねじを外すと、伸縮バンド部分が露出し、かみ合わせを修正することができます。予想通り、この部分のかみ合わせがずれているのが原因でしたので、かみ合わせ位置を修正して元に戻すことで、バンドの左右長さを揃えることができました。

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復原は、いまの手順を逆に進めるだけですので簡単です。ただし、最後に丸パーツをねじ止めしようとすると非常に難しいので、丸パーツとグレーの外側パーツのねじ止めは先に済ませておきましょう。
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2025年02月27日

Oculus (Meta) Quest1のアクティベーション問題

あちこちで話題になっていますが、こちらでも改めてこの話題を書いておきたいと思います。

Meta Questシリーズのヘッドセットを使うためには、最初にスマホアプリ「Meta Horizon」を使ってアカウントを登録しアクティベーションを行わなければならないのですが、このアプリで初代のOculus (Meta) Quest(Quest1)もしくはさらに古いOculus Goをアクティベートしようとすると、途中で止まってしまって先に進まないという問題が生じています。
具体的には、ヘッドセットのペアリング→Wifiの設定→コントローラーのペアリング→言語設定と進み、その次に「安全のためのお知らせ」が動画とともに表示され、動画終了後に「同意」ボタンを押すことでアクティベーションが完了するのですが、この「安全のお知らせ」の動画が表示されず、そこで止まってしまう(なので「同意」ボタンが表示されず、アクティベーションが完了しない)という状態です。
ちなみに、Quest2以降では、最初にヘッドセット内でコントローラーのペアリング→Wifiの設定→言語設定→安全のお知らせ動画→同意まで進み、そのあとでヘッドセットとアプリのペアリングだけをアプリ側で行う流れになっているので、問題は生じません。

この問題は2024年12月ごろにアップデートされたバージョンのMeta Horizonアプリ以降で生じているようです。また、AndroidアプリとiOSアプリでは若干状況が違うようで、AndroidよりもiOSのほうが動画が表示されて先に進める確率が高いようです。ただ、それでもiOSでも先に進めないパターンを私も経験していますし、今後のバージョンアップで状況が変わる可能性も否定できません。

なお、Androidについては、現時点(2025年2月現在)では、2024年11月までにリリースされた古いMeta Horizonアプリをインストールすることで、動画を再生できるようになります。ただしこれについても、Meta Horizonアプリはバージョンが古いとアカウントのログインをブロックする仕様が組み込まれていますので、いずれ使えなくなるでしょう。なかなか悩ましいところです。

挙動から察するに、動画が表示されないのは、コーデックが未搭載になったみたいなことが原因だと思われるので、さっさと直してほしいところですが…。Metaの場合、OculusGoの扱いを見ても、「古いヘッドセットのサポートは打ち切って使えなくするぞ」という圧をかなりはっきりかけてくる企業なので、この問題は「あえて直していない」んじゃないかなとも思います。実際、問題が判明してから2か月以上たっても放置されたままですし。
posted by そらパパ at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | その他ガジェット | 更新情報をチェックする

Meta Quest2(3S)用の度付きレンズ、Quest1にもつきます

これは誤解されているようなのですが、よくAmazonとかAliexpressとかで売っている、Meta Quest2用の度付きレンズ(Questの接眼レンズにアタッチメントをつけ、度付きレンズをつけることで、近視(遠視)の人でも眼鏡をかけることなくQuestを楽しめるようにするもの)が、「Quest2(3S)専用で、Quest1とは互換性がない」と言われるのですが、そんなことはありません。
Quest2用の度付きレンズは、Quest1にも問題なく装着できます
ただし、Quest1に度付きレンズをつける場合は、製品の接眼レンズに最初からついている小さなフレームを、爪で引っかけるなどして外す必要があるのです。
外してしまえば、接眼レンズの形状はQuest2と同じになりますので、Quest2用の度付きレンズがつけられるようになる、というわけです。
Quest2用として売られている度付きレンズに、しばしば「Quest1との互換性はありません」と書かれているのは、まあもはや検証もしていないということもあるんだと思いますが、この「最初にフレームを外す」という手順に気付かないQuest1ユーザーから多く苦情が寄せられた、といった事情でもあったんじゃないかと思います。
ともあれ、Quest2用の度付きレンズ(のフレーム)は、Quest1にもつきます。もちろん、制作精度などの問題で、もしかするとQuest2にはついてQuest1にはつかないフレームもあるかもしれませんが、少なくとも私が試した3種類くらいの度付きレンズは全部つきました。
ですので、多少のギャンブルになる可能性はありますが、眼鏡を使っているQuest1ユーザーの方は、Quest2用の度付きレンズを試してみてもいいんじゃないかと思います。(最悪、次に買い換えるときのQuest2/3Sには使えるので)

ちなみに私は最近、これを買いましたが、これはQuest1につくことを確認しています。
posted by そらパパ at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | その他ガジェット | 更新情報をチェックする