わけあって、見たこともない(?)怪しい中華パッド(Androidタブレット)を入手しました。
「
Typhoon」という名の、7インチタブレットです。
中華パッドでは、最近大人気のainolのNOVO7シリーズのように、日本でもよく知られ、さまざまなショップで買える「有名ブランド」もいくつかありますが、今回手に入れた「Typhoon」という中華パッドは、私も初めて見かけたものですし、日本でも、また海外のタブレット情報サイトなどでもほとんど情報を見たことがない、まさに怪しさ満点の一品です。
ただ、この「Typhoon」、うたわれているスペックはかなりのもので、解像度1024×600、IPS液晶、RAM1GB、ROM8GBと、まさに「高級機」。にもかかわらず、価格帯的には100ドル前後の格安クラスという、これまた怪しさ満点で興味をそそります。
例によって、中身がどうなっているか心配になるほどのボコボコ、角がつぶれまくりの段ボールに入って届いたパッケージは、意外と損傷もなくきれいで、薄くて大きめの箱になっていました。

この写真にあるように、本体のパッケージとは別に、ACアダプタと専用カバー(後でふれますが、このカバーが素晴らしいものでした)が一緒に入っていました。
ちなみにACアダプタは欧州仕様のプラグなので、日本で使うには変換アダプタが必要なものでした。(ただ、これを使わなくても、USBケーブルでの充電もできたので特に変換アダプタを用意する必要はありません。)
さて、パッケージを開けてみると・・・

タブレット本体と、説明書、そして付属品の入った小さな内箱が入っていました。
内箱の中には、USBケーブル、USB変換アダプタ、イヤフォンが入っています。
で、タブレットを取り出した最初の感想は・・・
「
薄い!」
8.9mmという公称スペックに嘘はないようです。
私がいままでに手にしたあらゆるタブレットのなかでも、抜群の薄さです。
(iPad2がほぼ同じ薄さだそうですが、使っていないので(笑))

↑驚きの薄さ。
そして、驚きがもう1つ。
おまけでついてきたタブレットケースが実によくできている、ということです。

↑閉じた状態で正面から。

↑裏面から。プラスチックの基底部とフリップ部のところもかなり凝っています。

↑フリップを後ろに回してスタンドがわりに。
本体に装着する側は、しっかりしたプラスチック系の素材でできていて、サイドの曲面にぴったりはまってかっちりと固定されます。
そして、そこから革風の素材のフリップが出ていて、液晶面をコスリキズからガードするとともに、裏側に回してスタンドとしても使えるようになっています。
なにより特筆すべきは、
このカバーをつけても全体のサイズがほとんど大きくならないということです。
おまけでついてくるものとは思えない、非常に完成度の高いケースで、これがセットでついてくることで、このTyphoonのコストパフォーマンスがさらに高まっています。素晴らしい。

↑カバーをつけてもこの薄さなのが最高です。
さて、実際に起動して遊んでみます。
Androidのバージョンは4.0.3。公式マーケット(Playストア)は最初から導入済み。余計な中華アプリのプリインストールはほとんどなし。フォントはいわゆる中華フォントですが、
最初からルートがとれているので、簡単な作業でPCレスで日本語フォントのインストールが可能です。

↑必要なアプリ、日本語フォントもインストールしたので、快適に使えます。
液晶もサイトに書かれていたとおり、まちがいなく高解像度のIPS液晶(IPS液晶としてはクオリティはいまいちですが)で、このタブレットはまったく無名ですが、かなり「アタリ」だということがわかりました!
で、ここからは逆に、このタブレットの困ったところ。
1.なんと、
ディスプレイの明るさ調整の項目がありません。「自動調整がない」とかじゃなくて、調整そのものがまったく設定できないのです。常に明るさ100%。
設定系のウィジェットとかを使って強制的に設定を変更してみましたが、明るさは変わりませんでした。
この問題については、「
Screen Filter」という有名なアプリをいれることで解決しました。
2.
スリープ中も常に電源ランプがついています。
電源ランプはグリーンのLEDなのですが、これがスリープ中も消えずに点いています。
何かのバグかもしれませんが、どう考えてもバッテリーのもちに悪影響を及ぼすので、勘弁してほしいです。(そうでなくても薄いボディのために、バッテリーは犠牲になっているので)
3.
タップの精度があまり高くないようです。
私はAndroid4.0が入った中華パッドでは、必ず開発者オプションで、「タップの位置を表示する」オプションをONにしています。
これをみると、実際にタッチパネルをタップした位置と、タブレット側がタップしたと検知する位置がかなりずれていることがわかります。
ずれかたも一定ではなく、上にずれたり下にずれたりと不安定なため、なかなか扱いづらいです。
正確なタップが求められるような使い方には厳しいかな、という印象です。
いくつか不満点を書きましたが、100ドルそこそこの中華パッドとしては、完全に及第点、とてもコストパフォーマンスの高い「逸品」だといえるのではないかと思います。
まあ、個人輸入はリスクは高いですけどね。