2015年09月03日

Kindleでセルフ出版にチャレンジ!(7):2冊目の恋愛本について

さて、そんなわけで、無事、1冊目の本もリリースできました。幸いにも、買ってくださっている方もいらっしゃって、本当に嬉しく思います。
楽しんでもらえるといいなあ。

そして、1冊目に続いて、2冊目のリリース準備です。

2冊目は、ジャンルがうってかわって、「恋愛本」になります
私が恋愛本をリリースするということで、意外に思われる方もいらっしゃると思うので、ちょっと背景を説明します。

先に、私は過去にいろいろなサイトを運営してきたということを書きましたが、実はそんな中の1つとして、独身だった頃、いまでいう婚活パーティ(当時はカップリングパーティと呼ばれていました)に参加していて、パーティの情報交換掲示板・HPを運営していたことがあるのです。非常に活発な掲示板で、このカテゴリでは当時恐らく日本で一番利用されていた掲示板だったのではないかと思います。メルマガも書いていて、4000人ほどの読者がいました。
そして、その頃に私が書いた大量のHP記事やメルマガの原稿が手元に残っており、これを改めて整理しておきたいとずっと思っていたのです。

かつてはこういったパーティも割と日陰な存在でしたが、いまは「婚活」という用語もできて比較的抵抗なく受け入れられるようになっているようです。
そして、この婚活パーティをうまく「戦略的に」活用すれば、いわゆる「非モテ」と呼ばれているような男性(まあ、要は当時の私なのですが)であっても、やり方次第でちゃんと出会いに成功できる、ということを私自身が当時経験しました。
なので、その過程で見つけた「出会いを成功させるための方程式」のようなものを、まとめておきたいと思ったのです。

本書をまとめるにあたって、その「出会いの方法論」に名前をつける必要がありました。
そしていろいろ考えた結果、「恋愛認知アプローチ」という名前をつけることにしました。これは、この方法論のベースに「認知心理学」が使う「脳の情報処理プロセスのモデル化」というやり方を応用しているところから着想したネーミングです(とか書くと、本業の認知心理学者の方から怒られそうですが(笑))。
ですから今度の本は、婚活パーティと「恋愛認知アプローチ」についての本、ということになります。

この「恋愛認知アプローチ」の効果は、絶大でした。
当時、初めて婚活パーティに参加してから最初の1年間は一度もカップリングに成功しなかった私でしたが、この方法を使いこなせるようになった最後の1年では、16回のパーティ参加で18名の女性とカップリングその他で出会うことに成功したのです。さらにそれだけでなく、普段の日常生活のなかでも出会いが生まれるような変化が生まれました。

2冊目の本は、そんな、「もともとモテない男性が出会いに成功するためにはどうすればいいのか」を具体的かつ実践的に解説した本になります。話題の中心は婚活パーティ攻略になりますが、そこに留まるものではなく、出会いそのものを攻略していくための汎用的な考え方とメソッドになっているわけです。
全部で原稿用紙400枚超とかなりのボリュームになりましたが、前半は「恋愛認知アプローチ」の徹底解説、そして後半は、上記で触れている「最後の1年間」の16回のパーティ参加で、私が実際にこの「恋愛認知アプローチ」をどのように使い、合計18名の出会いにつなげていったのかを詳細に記録したレポートになっています。言ってみれば、「理論と実践」という構成になっているわけです。

さて、そんな「恋愛認知アプローチ」の中身についても、簡単に書いておきたいと思います。

この方法論では、「認知レベル」という概念が導入されます。これは、ある女性からあなたがどういう存在として「見えて」いるか=「認知」されているかを、7段階に分けてカテゴライズしたものになります。

認知レベル0:会場の背景
認知レベル1:覚えている人
認知レベル2:気になる人
認知レベル3:もう少し話したい人
認知レベル4:ぜひもっと話したい人
認知レベル5:信頼できる人
認知レベル6:好きな人


恋愛認知アプローチ イメージチャート

簡単に言えば、「赤の他人」から「恋人」にいたるまでの親密度を、「女性からどう見えているか」という基準で7段階に区切ったものですね。

そのうえで、パーティ参加女性それぞれにとってのあなたの認知レベルがどの段階にあるのかを、さまざまな情報を駆使して推測し、その認知レベルに合った適切なアプローチ、コミュニケーションによってその認知レベルを徐々に引き上げ、最終的にはパーティでカップリングされ、ステディな関係になることを実現する、それが「恋愛認知アプローチ」ということになります。

なぜこれが、モテるタイプではない男性向けのやり方になっている、と言えるのでしょうか。
それは、初対面の女性に自分への関心を持ってもらって、もっと話したいと感じてもらうまでの段階、上記の認知レベルでいうと認知レベル0から4あたりまでの「上がり方」の部分を詳しく解説しているからです。
これは本書のなかで書いていますが、「モテる男」の場合、女性の認知レベルは放っておいても自動的にレベル4くらいまで簡単に上がってしまうので、あとは「既に自分に関心を持っている女性ともっと親しくなるアプローチ」だけを考えれば十分なのです。
でも、そうでない男性の場合、そこをショートカットすることができず、着実に、認知レベル0から1、1から2、2から3と順番に上がっていかなければ、女性から関心を持ってもらう、つまり「ドアを開けてもらう」ことができないわけです。

最初からモテる男性は、この部分にそんなに高いハードルがあるということを知りませんから、その「ショートカットしない」プロセスについて語ることができません。そしてモテない男性は、そもそもその段階をうまく上がっていけないからこそモテていないわけですから、やはりそのプロセスを語ることができません。
私はたまたまそこの部分に気づき、ひたすらこの「ショートカットしない出会いのプロセス」を追求し、結果、「ショートカットしないプロセス」で出会いを実現できるところまでこぎつけたので、この部分についてある程度のことを語れるようになったのだと思っています。

というわけで、この「恋愛認知アプローチ」は、私が知っている限りほとんど唯一の、この「モテない男性が必ず通らなければならない、ショートカットしない出会いのプロセス」について詳細に語られた本になったのではないかと思っています。


長文になったついでに、最近一部で話題の「恋愛工学」についても。
私も、「あの本」を読みました。率直な感想としては、とても興味深かったです。
そしてあの本的には、「恋愛認知アプローチ」は、「非モテコミットをしないフレンドシップ戦略」にカテゴライズされるものだと思っています。
逆に、「恋愛認知アプローチ」からみると、恋愛工学はやはり、「モテる男が認知レベルの下のほうをショートカットした上で、その先を極限まで効率的に(ある側面で)駆け上がるための方法論」に見えます。なので、「モテない男」には使えない方法論だと感じました。なので、おそらく「狙っているポジション」がそもそも異なるのでしょう。
ひとつ、恋愛工学と共通するポイントとして「恋愛の成否は確率事象である」という考え方があると思います。「恋愛認知アプローチ」においても、恋愛を成就するためにはまずは出会いの数を増やし、その関係をパラレルに育んでいく、という戦略をとります。だから、実際に恋愛関係が成り立つまでは「非モテコミット」はしないわけですね。
ただ、「恋愛認知アプローチ」のゴールは「Good Dad」的な恋愛関係にありますので、恋愛関係にまで到達すれば、もちろん相手にコミットすることが前提にはなると思います。(「あの本」の最後では、そういった方向性の模索も語られていたようですが)
posted by そらパパ at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

2015年09月02日

Kindleでセルフ出版にチャレンジ!(6)

さて、公開するための電子書籍ファイルが完成したら、それをKDPを通じて「出版」します。

最初にKDPにアクセスすると、作者登録を求められます。
ここでは、個人情報、アメリカの税金についての申告(これ、本当はとても面倒な手続きなのですが、いまはKDP上でオンラインで済んでしまうので実に手軽です)、ロイヤリティ(印税)の払込先銀行口座の指定などを行います。

そのうえで、KDPのマイページの「本棚」タブから、新しい本の作成に入ります。
ここでは、タイトル、説明、表紙画像、本文(先ほどの手順で作った最終Epubか、mobiファイル)などを登録していきます。
次のページでは、「売り方」を決めます。
具体的には、世界各国での価格、「KDPセレクト」に登録するか否かといった情報を入力することになります。

日本のストアで設定できる最低価格は、99円です。この値段の場合、ロイヤリティは自動的に35%となります。
KDPプログラムでは、ロイヤリティを70%にすることが可能なのですが、そのためにはその本の価格を250円以上に設定して、「KDPセレクト」に登録する必要があります。「KDPセレクト」に登録すると、90日自動更新の独占販売契約を結ぶことになり、同じ本を別の場所(オンラインのみ)で売ったり無料で公開したりすることが禁止されます。(ただし、全体の10%未満を無料でサンプルとして公開することは許されています)

これらの設定をすべて終えて、最後の「出版する」ボタンを押すと、Amazonの審査に入ります。
建前としては48時間以上かかるそうですが、私の場合は1時間でUSの.comで売られ始め、2時間で日本のco.jpでも買えるようになりました。



以後は、KDPマイページの「レポート」タブで、売上の件数やロイヤリティの額などを見ることができるようになります。
また、書籍情報の修正や改訂版のリリースも、いつでもできるようです。
posted by そらパパ at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

Kindleでセルフ出版にチャレンジ!(5)

ここからは、Sigilによるもっとも面倒な作業の部分です。Epubファイルをソースコードレベルで修正していくので、htmlファイル、cssファイルなどについての最低限の知識が必要かもしれません。(とはいえ、ベーシックな横書きの本なら、ここで何もやらなくても最低限の本は作れるので、とりあえず作ってみるということであればこのステップは飛ばせないこともないです。)

具体的に修正するポイントとしては、

1) 表紙を作る。
2) 論理目次を作る。
3) htmlの目次を作る。
4) タイトル、著者名等のメタデータを設定する。
5) CSSファイルを修正して縦書きにする。
6) 縦中横の設定をする。
7) 画像への文字の回り込みを設定する。


といったところでしょうか。
このうち、1)2)3)4)についてはSigilのメニューから設定できますが、5)以降についてはソースファイルの直接編集が必要です。

具体的な作業については、次のとおりとなります。

最初に理解すべきなのは、Epubファイルの構造です。Epubファイルの実体は、ZIP圧縮されたたくさんのファイルの集合体です。
そのファイルはいくつかのフォルダに分かれて格納されています。(なお、以下は、Calibreで変換されたEpubの場合について書いています。)

「Text」フォルダには、本文をはじめとする文章、ドキュメントのファイルがxhtml形式で入っています。
「Styles」フォルダには、レイアウトやフォント等の体裁を決めるスタイルシート、CSSファイルが収められています。
「Images」フォルダには、本文中や表紙用で使われる画像ファイルが入っています。
「Fonts」フォルダには、ファイル埋め込み用のフォントファイルが入ります。
「Audio」「Video」は私は使いませんが、音声ファイルや動画ファイルが入ります。「Misc」はよく分かりませんが、何かその他ファイルを入れなければならないときに使うところでしょう。
そしてルートにある「toc.ncx」は論理目次ファイル、「content.opf」は各種メタデータなどが格納されたファイルです。


1) 表紙を作る。
「Images」フォルダの右クリックでファイルの追加を選び、表紙画像をインポート。
メニューのツールから表紙画像の設定を選んで表紙を設定。

2) 論理目次を作る。
もし、Wordファイルに目次ページがあったら、Epubでもそのページが変換・作成されているはずなので、当該目次ページを削除します。
そのうえで、メニューのツールから目次→目次の作成を選んで実行。見出しのどのレベルまで目次に入れるかを決めて作ります。

3) htmlの目次を作る。
2)を終わらせてから、同じくメニューのツールから目次→html目次の作成を選びます。「TOC.xhtml」というファイルができるはずなので、このファイルをTextフォルダ内でドラッグで移動させ、好みの場所(恐らく、Wordファイルの目次があった場所)に置きます。

4) タイトル、著者名等のメタデータを設定する。
メニューのツールから「メタデータエディタ」を選んで記入してもいいし、「content.opf」ファイルを直接編集してもOK。いったんメタデータエディタで作り、content.opfファイルに生成されたメタデータをテキストエディタ等に保管しておき、以後はそちらを使って直接編集というのがいいかと思います。
最低限、タイトル、著者名、言語(=日本語)の3点セットは指定しておきましょう。

5) CSSファイルを修正して縦書きにする。
「Styles」フォルダにある「page_styles.css」ファイルに以下を追記します。

body{
font-family: serif;
writing-mode: vertical-rl;
line-break: normal;
-epub-writing-mode: vertical-rl;
-webkit-writing-mode: vertical-rl;
-epub-line-break: normal;
-webkit-line-break: normal;
}

span.tcy {
text-combine: horizontal;
-webkit-text-combine: horizontal;
-epub-text-combine: horizontal;
}


なお、ページごとに縦書き、横書きを使い分けたい場合があると思います。そういう場合は、上記page_styles.cssを複製してpage_styles2.cssというのを作り、bodyのところを次のように書き換えます。

body{
font-family: serif;
wiring-mode: horizontal-tb;
line-break: normal;
-epub-writing-mode: horizontal-tb;
-webkit-writing-mode: horizontal-tb;
-epub-line-break: normal;
-webkit-line-break: normal;
}


そして、横書きにしたいページのxhtmlファイルを開き、最初に呼び出している「page_styles.css」の記述を、「page_styles2.css」に書き換えれば、そのページだけ横書きになります。

6) 縦中横の設定をする。
実は、上記「page_styles.css」には、「tcy」という新しいスタイルが追加されています。これが「縦中横」のスタイルになります。
縦中横を使いたい場所があったら、「Text」フォルダから該当するファイルを開き、ツールバーの「<>」ボタンを押してソースファイルを出し、次のようにこの「tcy」タグで囲みます。

(例:もともと)
10年
(例:修正後)
10


7) 画像への文字の回り込みを設定する。
これもどちらかというと縦書きにしたときに出てくる話ですが、画像を本の上部に配置し、その下の余白部分に本文を流し込む配置にしたくなるケースが多いと思います。
これは、まずその「回り込み」をさせたい画像のある場所を「Text」フォルダのドキュメントから見つけ出します。
そうすると、その画像に対して、「calibrexx」(xxは数字)というスタイルが設定されていることが分かります。
そうしたら、今度は「Styles」フォルダの「stylesheet.css」ファイルを開き、該当するcalibrexxという名前のスタイルを見つけます。
そしてそのスタイルに、以下の記述を追記するのです。

; margin-bottom:1em;
float: left


これで、縦書きにした場合に画像は上に、文書は回り込んで下部に表示されるようになります。

他にもいくつかあるのですが、KindleにリリースするためのEpubづくりということで言えば、とりあえずはこんなところだろうと思います。

上記作業が終わったら、修正後のEpubファイルをKindle Previewerで開き、mobiファイルに変換したうえでKindle上での見えをシミュレーションし、おかしなところがないかをチェックします。
おかしなところがあれば、Sigilに戻って修正し、また修正後のEpubファイルをmobiファイルに変換してプレビューする、という手順を繰り返し、「これで問題ない」という状態になったら完成です。
posted by そらパパ at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

Kindleでセルフ出版にチャレンジ!(4)

これで、原稿づくりの準備が整いました。
まずは、もともとテキストファイルで手持ちしていた原稿をWordにインポートし、原稿を仕上げていきます。
ここでいくつかポイントがあって、

1) 目次にしたい章名の入った行に、「見出し1」「見出し2」「見出し3」などの見出しスタイルを指定する。

2) 「字下げ」インデントは使ってもいいが、「ぶら下げ」インデントは使わない(これを使うとほぼ確実におかしなレイアウトになります)。

3) 表組みは使わない。使う場合は、Excel等で作って画像で貼り付ける。(電子書籍では、表組みはまず崩れると考えたほうがいいです)

4) こまめに改ページする。見出し単位ごとに改ページするのが基本。

5) 強調したい部分を、フォントの変更によって表現しない。機種にもよりますが、Kindleではフォントの指定は無視されて、例えば「全部明朝」とかになってしまいます。
強調したい文章は、明朝のなかにゴシックを混ぜる、とかではなく、「太字+フォントサイズを一回り大きくする」というやりかたで強調しましょう。


そして、一通り上記の処理が終わったら、目次の自動生成機能を使って目次を作ってみます。
ここで生成される目次と、基本的に同じものがKindleでも目次になると思ってください。
目次がおかしくなっていたら見出し行を修正します。

そして今回、1冊めは長編小説なのですが、小説ならではの難しいポイントが1つありました。それは、

縦書きにしたい。

ということです。
いろいろ調べた結果、縦書きにする方法は分かりました(あとで解説します)。でも、そもそも原稿レベルで縦書きを意識して修正して置かなければならない、最重要ポイントがあります。それは、

6) 半角英数字を極力使わない。全角や漢数字に置き換えていく。

ということです。
縦書きにした場合、半角の英数字は全部そこだけ横に寝た状態になってしまい、いかにも「素人が横書きの原稿を無理やり縦にしました」といった感じのレイアウトになってしまいます。
これを避けるための一番簡単な方法は、そもそも半角を使わないということで、例えばもとの原稿で「800メートル」と書かれていた場所は、「八〇〇メートル」と修正すればOKです。
また、「(1)」と半角で書いていた項番号も、全部全角で「(1)」にすれば、少なくともKindleでは縦にしても正しく表示されます。

ここで悩ましいのは、例えば「(12)」というのはどうするんだ、という問題です。
もっとも保守的な修正方法は「(一二)」と修正するやりかたですが、さすがにこれをやると法令の条文みたいになってしまいますし、この修正をやってしまうと、「(1)(2)(3)」といったより頻繁に使う項番号まで「(一)(二)(三)」というギャグのような堅苦しい漢数字を使うことになってしまいます。

この問題を解決する方法が、「縦中横」というテクニックです。これは、縦書きの文書のごく一部に横書きを潜り込ませるレイアウトのことで、例えば「(12)」について、カッコだけ全角にして「(12)」と修正したうえで、「12」の半角2文字を横に並べて全角1文字分のスペースで表示するわけです。このテクニックは、「!?」みたいな文字を作るのにも使えます。
ただ、このレイアウトを実現するためにはEpubファイルをソースレベルで修正しなければならず、多用するとEpubファイル編集作業が気が遠くなるほど大変になりますので、必要最小限にとどめて使うようにしましょう。

縦中横

こんな感じで、Wordフォーマットの原稿を完成させていきます。
原稿を保存するフォーマットは、「docx」フォーマットにします。古いdocファイルフォーマットは、電子書籍フォーマットとの相性が悪いので使ってはいけません

続いてWordファイルのEpubへの変換です。
これは、Calibreにドラッグ&ドロップして変換ボタンを押せばすぐにできます。Calibre自体は、言語を日本語にする以外はデフォルトで作業してしまって構わないでしょう。

変換が成功したら、Calibreはいったん閉じて、変換後のEpubファイルをSigilで開きます。
posted by そらパパ at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

Kindleでセルフ出版にチャレンジ!(3)

さて、KDPに本を出すためには、Kindleフォーマットに合わせた電子書籍ファイルを自分で用意しなければなりません。
そのために必要なものとしては、概ね以下のようなものです。

1) 原稿
2) 最初に原稿を執筆するソフト
3) 執筆した原稿をEpubフォーマットに変換するソフト
4) 変換したEpubファイルを細かく修正・編集するソフト
5) 修正後のEPubファイルをKindle用のmobiファイルに変換し、プレビューするソフト
6) 表紙画像
7) 商用利用可能なフリーフォント


まず、1)の原稿は言わずもがなでしょう。

そして、2)の最初の執筆環境ですが、いろいろ試した結果、意外にも「Microsoft Word」がもっとも使いやすい、という結論に至りました。


Microsoft Office Word 2013 [オンラインコード] [ダウンロード][Windows版] (PC2台/1ライセンス)

いまのWordは、「docx」というフォーマットのファイルを吐き出しますが、これが電子書籍となかなか相性がいいのです。Word自体、文章を書くのにとても使いやすいソフトですし、少し高いですが、執筆ソフトとしてWordを導入することにしました。

そして3)ですが、Wordで書いたdocxフォーマットの原稿を、Kindle用のmobiフォーマットに変換する際、途中に汎用的電子書籍ファイルフォーマットである「Epub」フォーマットを経由することにします。
実は、Wordファイルからいきなりmobiファイルに変換することも可能なのですが、それだと細かい編集がほとんどできないので、柔軟性に欠けるのです。また、汎用性の高いEpubファイルを作成することは、Kindle以外の環境で電子書籍を読んだり配布したりといったことにも役立ちます。
というわけで3)に必要なソフトですが、私はフリーソフトの「Calibre」を使うことにしました。このソフトは、Wordファイルのドラッグ&ドロップで簡単にEpubファイルに変換してくれます。

http://calibre-ebook.com/

続いて4)ですが、変換後のEpubファイルを、ソースコードレベルで微修正していく地道な作業のためのソフトです。
私はもともとEpubファイルの編集ソフトとして、「Sigil」というEpubエディタを愛用していました。最近はやや奮わないようですが、やはり自分としてはしっくりくるところがあるので、今回もこれを使うことにします。
ちなみに、3)で紹介したCalibreにも、Epubファイルの中身を編集する機能はついていますので、こちらだけで完結することもできるはずです。

https://github.com/Sigil-Ebook/Sigil/releases

そして5)ですが、これはもうAmazon純正の「Kindle Previewer」一択です。こちらでEpubファイルのmobiファイルへの変換と、Kindleでの見え方のプレビューができますので、変換してプレビューしてはおかしなところを修正して再変換、再プレビューというのを繰り返していくことになります。

http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=3077677546

そして大事なのが6)と7)です。
まず、表紙を作るには、何らかの「画像」が必要です。自分で撮った写真とか描いた絵があれば何の問題もありませんが、そうでない場合はストックフォトサービス等を利用して画像を入手することになります。
私は、いわゆるCC0、パブリックドメインで改変・商用利用も含め自由に使えると明記されている画像を利用することにしました。
そして、表紙に記載するタイトルや著者名のためには当然フォントが必要ですが、これも「MSゴシック」とかを使ってしまうとライセンス違反になってしまいます。これらのフォントは商用利用が認められていないのです。
ネットなどで調べれば、無償で商用利用できるフォントがいくつも見つかります。そういったフォントを利用して、画像にタイトル等を埋め込んだ表紙画像を作っていきます。
posted by そらパパ at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

Kindleでセルフ出版にチャレンジ!(2)

まず、先のエントリの、1)の長編小説です。
この作品は、高校のころにベース部分を書き(最初は原稿用紙に、途中で黎明期のワープロを手に入れたので打ち直してワープロ文書に)、それを大学時代にPCに移して、大幅に改稿して完成させたものです。
高校時代に、かつて好きだった同級生と一度だけ偶然再会したことをきっかけに着想して、当時愛読していた赤川次郎のような「軽い」文体で長編小説を書いてみよう、ということで生まれた作品です。
当たり前の学校生活を送る高校生たちが、「次元のゆらぎ」という架空の物理概念を導入することで生まれた「ちょっと不思議な世界」を舞台にして、出会い、悩み、恋をして、そして事件に巻き込まれていくという、学園もののSF長編小説となっています。

ただ、書いたのが高校生の頃ですから、すでに最初のバージョンからは30年近くがたっていることになり、例えば携帯電話やスマホの代わりに公衆電話や固定電話、トランシーバーが登場するといった時代感を感じさせるストーリーにもなっています。
その部分を修正しようとすると、物語の根幹が変わってしまうということもあり、いろいろ考えた結果、タイトルに「時代」を示すための年代を入れることにしました。
そうして生まれたのが、「違次元の細い糸 in 1985」という本書のタイトルになります。
「違」次元ではなく「異」次元ではないか、という疑問も出るかと思いますが、これは作品内容と連動した意図的なものなので、よかったら作品を読んでその意味を確認いただければと思います。

作品は、書いた当時の感性のようなものは残したかったので抜本的な手を入れることはしませんでしたが、いま読んでみてあまりに稚拙な部分については一定の修正を加えました。

というわけで、まずは1冊目、「違次元の細い糸 in 1985」の出版準備です。

(実際にはすでにリリースに成功していますので、この下にリンクを張っておきます)


違次元の細い糸 in 1985 [Kindle版]
sora y.d. (著)
posted by そらパパ at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

Kindleでセルフ出版にチャレンジ!(1)

私は、たくさんのブログを並行して運営しているところからも分かるとおり、文章を書くのが基本的に好きな人間です。
それはもう小さい頃からずっとそうだったので、今のようにPCが当たり前になる前からたくさんの文章を書いてきましたし、PCやインターネットを使うようになってからは、自分のHPを作ったり掲示板を運営したりして、いろいろな情報発信をしてきました。

そんななかでちょっと気になっていたことは、過去に書いたそういった文書資産のうち、いくつかの「大物」については、いつかちゃんとまとめたい、ということでした。
可能なら本にでもしたいところですが、それは自分だけで決められることではないから難しいな、と思っていたところに、KDPの存在を知りました。

https://kdp.amazon.co.jp/

KDP、Kindle Direct Publishingは、Kindleで読める電子書籍を個人でも自由にリリースして販売することができる、電子書籍時代ならではの魅力的なサービスです。
このサービスを利用すれば、ほとんどコストをかけることなく、いわゆる「自費出版」をすることができるわけです。
しかもその「本」は、世界最大の書店ネットワークであるAmazonの「店頭」に置かれます。もちろん、置かれるだけで売れるほど甘い世界ではないですが、少なくとも誰でも買おうと思えばすぐ買える「場所」に置いてもらえるだけでも素晴らしいことで、あとは自分なりにプロモーションしていけばいいのだと思います。

というわけで、このKDPというサービスを利用して、電子書籍の出版に挑戦してみることにしました。


今回、KDPで出版したい本は、とりあえず以下の3冊です。

1) 高校時代に書いた長編小説。
2) 独身時代に主宰していた、婚活パーティ情報掲示板(多分当時としては日本最大規模)で書いていた恋愛やパーティの話題の集大成。
3) 昨年オープンして1年弱続けていたブログ「なぞ解き・聲の形」のエントリのまとめ。


KDPで本にしよう、と決めた時点での原稿の完成度としても、まさに1)→2)→3)の順だったので、この順で出していくことにします。
posted by そらパパ at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

改めて、本の自炊(電子書籍化)の話を。

電子書籍も、コミックについてはずいぶん市民権を得てきたなと思う最近ですが(まあ、コミックは冊数が多くかさばるし、書店では全巻揃わないことも多々あるので自然な展開です)、私はもっぱら紙の本を自分でスキャンして電子化する「自炊」で電子書籍を作っています。

最初は自宅にある本を全部電子化(2000冊程度ありました)して、それ以降は主にブック○フで安い中古本を買っては電子化するということでライブラリを増やしてきたわけですが、スキャンしたページがとうとう110万枚のレベルになりました。110万枚、両面スキャンですから220万ページです。1冊の本が250ページ平均とすると、9000冊程度になります。実際、ライブラリのファイル数はそれくらいになっています。そしてライブラリのボリュームは600GB程度になっています。


↑こちらで109万枚になってますが、途中、この機種のオーバーホール中にもう1台同じ機種を買ってそちらで3万枚ほどスキャンしているので、既にスキャン枚数は110万枚オーバーです。

個人で、業務と関係なくこれだけの本をスキャンした人はあまりいないんじゃないかな?と思うので、これだけのスキャンをして分かったことを書いてみようと思います。

まず、スキャン環境です。
私は、スキャナにキヤノンのDR-C125(最新機種はDR-C225W)、裁断機にカール事務機のDC-210Nを使っていますが、個人的にはこの組み合わせは最強だと思っていて、会社で使ったことのあるScansnapに乗り換える気にはまったくなりません。


キヤノン DR-C225W


カール事務器 ディスクカッター DC-210N

理由は大きく分けて4つあります。

1つは、「ラウンドスキャン」という機構によって、スキャンした原稿が本来のページ順のままで本体にストックされるので、場所もとらず、原稿も散らからず、何らかの理由でスキャンした原稿をもう一度スキャンしなければならないとき(意外とよくあります)に手間がかからない点です。文庫本や新書、コミックをスキャンする際の手軽さは、この機構によるものが大きいです。

2つめは、重送検知の優秀さです。これだけスキャンしていて、重送しているのに検知されなかったケースは、10回もありません(私が気づいていないものも、もしかしたらあるかもしれませんが…)。基本的には、完全に信頼してしまっていいレベルです。

3つめは、標準の読み取りソフトの設定の細かさです。CaptureonTouchというソフトがついていますが、おまかせモードもある一方で、読み取りの濃度設定からノイズ除去のレベル、重送検知の方法や斜め補正の方法など、非常に細かいレベルまでマニアックに設定するモードもあり、こちらで設定を追い込んで、本の紙質ごとに最適な読み取りを行うことができます。

4つめは、裁断機との組み合わせの妙です。カール事務機のDC-210Nは、一度に文庫本で100〜140ページ分しかカットできませんが、DR-C125が一度に読み取れる紙の厚みが、ちょうどこの厚みと同じなのです。なので、DC-210Nで裁断した単位ごとにカットした本を積み上げて、それをその単位ごとにスキャナに放り込んでいくことで、スムーズに処理ができます。
流れとして、DC-210Nで100〜140ページごとにカットされた本の山を作り、それをスキャナに放り込んでスキャンし、終わった分はそのままラウンドスキャンで崩れずにストックされるのでそれを「スキャン済み」のほうに移してそっちにも本の山を作っていく感じになります。
スキャナの右に積み上げた裁断済み本の山が、スキャンしてだんだん左に移ってそこに山を作っていく、そういう美しい作業の流れが、この組み合わせで実現できるのですね。

作業スピードですが、雑誌とか大判本、カラー中心の単行本は時間がかかりますが、文庫本、新書、コミックであれば、1時間に4000ページは処理できます。250ページの本で15冊くらいですね。つまり、1冊あたりの処理時間は3〜4分で、途切れることなく流れ作業で進めていけます
スキャンしているすぐ横で、これからスキャンする本の裁断を行っています。つまり、上記の時間には、スキャンする時間だけでなく、裁断の時間も含んでいます。

読み取りのdpiについては、基本を300dpiとし、文庫サイズ以外のコミックは200dpiで読み取っています。コミックを200dpiとしているのは「それで十分読めるから」です。ファイルサイズも小さくなり、読むためのデバイスにもたくさんまとめて入れられるメリットを、細かく見るとボケているというデメリットより優先しています。
読み取りのファイル形式はJPG、ZIP形式でまとめて電子書籍化しています。

読み取る際には、本体と表紙を別々に裁断、スキャンすることで作業効率を高めています。本体と表紙では、裁断とスキャン、いずれも手順がかなり異なるので、本体は本体、表紙は表紙で別々にまとめて作業したほうがはかどります。
別々に作業するにあたって、本体と表紙のスキャン順を逆にすることで、あとでJPGをZIPにまとめる作業が効率化されます。
具体的には、A,B,Cの3冊の本があった場合、

Aの本体を裁断(表紙は別にして横に)
Aの本体をスキャン
Bの本体を裁断(表紙は別にしてAの表紙の上に)
Bの本体をスキャン
Cの本体を裁断(表紙は別にしてA,Bの表紙の上に)
Cの本体をスキャン
A,B,Cの表紙をこの順に裁断して順に積み上げる(これによって上から順にC,B,Aの順で表紙が積み上がる)
C,B,Aの表紙をスキャン


という手順で裁断・スキャンします。
そして、スキャンファイルがたまったフォルダを「作成時刻降順(新しい順)」でソートすると、次のようにファイルが並びます。

Aの表紙−Bの表紙−Cの表紙−Cの本体-Bの本体-Aの本体

そしてここで、「Cの表紙+Cの本体」をまとめて選択し、右クリックメニューから「送る」→「lhaz」で圧縮ソフトを起動、ZIPファイルを作成します。
エクスプローラでは、まだ選択したファイルが選択状態のままですから、そのままDELキーでファイルを削除、そうすると残ったファイルは

Aの表紙−Bの表紙−Bの本体-Aの本体

となりますから同じようにBの表紙と本体を選んでZIP化、ファイル削除、Aの表紙と本体を選んでZIP化、ファイル削除で作業終わりです。
このやり方だと、必ずZIP化が終わったファイルしか削除しないので、作業途中で間違ってまだZIP化していないファイルを削除してしまうミスも防げます。

というわけで、このスキャナとこの裁断機を使った、非常に効率的で無駄のない自炊作業フローが完成しているので、私はもうこの組み合わせ以外に移行したいとは全然思わないですね。

ちなみに耐久性ですが、スキャナは1回有償でオーバーホールしていて、そろそろその効果もなくなってもう少し使ったら壊れるかな、という感じ、裁断機も2回ほど部品が外れましたが、何とか直ってまだ1台目をそのまま使っている状態。こちらももう少しで寿命な感じですが、業務用でない機材でこれだけの枚数の裁断、スキャンをやっていることを考えると、耐久性は高いと評価できると思います。

ちなみに、キヤノンのこのスキャナの弱いところは、

・カラー原稿(色も変だしスキャンもよく滑ります)
・厚い紙(ラウンドスキャンもできないですし、ラウンドスキャンをキャンセルしてもダメなことがあります)
・薄い紙(読み取り時に紙の縁がめくれて変な影のついたスキャンになります)
・極端に紙質の悪い原稿(下手すると破れます)


といったところでしょうか。
弱点を知って、スキャンが大変そうな本は回避する(笑)ことも快適なスキャンのためには必要なことだったりします。
posted by そらパパ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする

2015年05月17日

メイン携帯を格安SIMに移行しました。

携帯電話というものを使い始めてから、ツーカーから通算すると16年半、一度も(自主的には)キャリアを移さずにずっとauを使い続けてきましたが、今回、いわゆる格安SIMに家族全員の契約を移行させました。

理由としては、格安SIMの月あたり容量のベースが上がり、これまでの1~2GBから3~5GBあたりに引上げられたことが大きいです。
私の月あたりのパケット使用量が、だいたい2GB強だったので、「少なくとも3GBを安心して安く使える」というのが、格安SIMに移行する条件でした。その条件が整ったので、思い切って移行したわけです。
それに加えて、auの2年しばりがちょうど5月で切れることも、非常に大きなきっかけではありました。


移行先は、IIJmioのOEMであるビックカメラの「BIC SIM」です。


IIJ BIC SIMウェルカムパック SMS対応 マイクロSIM

まず、IIJmioを選んだ理由としては、

・ファミリーシェアプランで家族全員でMNPできる。

まず、移行は夫婦2人分まとめてと考えていたので、家族で移行すると得になるファミリーシェア系のプランを考えていました。
でも、他社ではそういうプランの一部はMNPは1件のみしかできなかったりと不便でした。
もちろん、普通に契約を2件3件やってもいいのですが、その場合は(IIJmioと比べて)使える容量の割に割高になったりするパターンがほとんどでした。

3件までまとめてMNPできる、というのが、IIJmioのファミリーシェアプランを選んだ理由の1つめです。

それ以外にも、シェア容量が10GBと余裕があり、その割に割安なこと、将来子どもが携帯を持つときに「3枚目のSIM」が使えてさらにコストパフォーマンスが高くなるかもしれない、といったこともありました。
簡単にいえば、IIJmioのファミリーシェアプランが我が家のニーズに非常にぴったり合っていた、ということです。


・品質への安心感。

IIJmioといえば、格安SIMのなかでの信頼巻はトップクラスと言っていいのではないでしょうか。
最近は速度低下も話題になっていますが、そういうことも含めて公表し議論しているところに、逆に安心感を持ちました。


そして、IIJmioのなかでも、OEMであるBIC SIMにした理由は2つです。

・カウンターで手続きすると不通期間がほとんどゼロにできる。

格安SIMの面倒な点の1つは、MNPで手配すると、あるタイミングで急に携帯が使えなくなり、新しいSIMが送り返されてくるまで不通になってしまう、ということです。
これが、BIC SIMをカウンターで申し込むと、MNP手続きを始めてもらってから15分くらいで既存の携帯が不通になり、それから15分くらいしてカウンターに戻ると、新しいSIMを受け取る事ができます。(申し込んでからSIM受け取りまでは30~40分でした)
つまり、実質的な不通期間は15分程度で、しかも「いつ不通になるか」が分かるので、不通になることによって困る時間が非常に短くて済むわけです。これなら、キャリアで機種交換するのと大して変わりません。


・Wifiスポットのサービスが無料でついてくる。

IIJmioにはなくてBIC SIMにだけあるサービスがこれです。
BIC SIMなら、Wii300というWifiスポットサービスが無料で使えるのです。
実際いま使っていますが、東京メトロの駅構内やマクドナルドあたりでは実際につながるので、アプリの更新などはこういった場所でやれば、パケットを無駄遣いしないで運用できます。思っていた以上に便利です。


MNPの手続きですが、格安SIMベンダーのページに詳しく書いてあるので簡単に書きますが、MNP予約番号をキャリアのコールセンターに電話してもらうだけです。
単刀直入に「MNPしたいので予約番号ください」と言ったら、特にヘビーな引きとめもなく5分ほどで家族2人分の番号をもらいました。

あとはその番号をBIC SIMカウンターに持っていってSIM加入の手続きをするだけです。
ここで気づいたのですが、新規発行時はSIM発行手数料自体は無料なので、SIMが最大3枚もらえるファミリーシェアプランの場合、

2枚目、3枚目のSIMをデータ専用で発行してもらえばタダでSIMが手に入る。

のです。さらに、容量も別途チャージされるわけでなく、もとの契約からシェアできるので、

2枚目、3枚目のデータ専用SIMは実質タダで運用できる。

ということにもなるわけです。

今回、通話SIMは家族2人分発行したので、余った1枚はデータSIMとして発行してもらいました。一応セルスタンバイのことも考えて、私はSMSオプションをつけたぶん、わずかに月額使用量が発生しますが、これを外せば完全無料運用が可能です。

そして最後に、今回の格安SIM移行で使うことにした端末ですが、SIMフリースマホにしました。
docomoの白ロムもいろいろ見たのですが、魅力を感じる端末がなかったことと、テザリング等で制約が出ることが気に入らなかったので、シンプルゆえに好きにカスタマイズできるSIMフリースマホを選んだわけです。

まず、私が買ったのはこちら。


ASUSTek ZenFone5

定番中の定番の、zenfone5ですね。実際に私が買ったのは、ホワイトの32GBで、中古のものです。

そして、妻に選んだのはこちら。


Huawei Ascend G620S

価格と性能のバランスがとれた、いいスマホだと思います。
こちらは妻のこだわりもあって、新品で購入。
結果的に両者の価格はだいたい同じになりました。

そして、格安SIMで運用しはじめて2週間ほどたったわけですが、感想としては、これまでとまったく同じ感覚で使えています。
むしろ、これまで3GだったのがLTEまで使えるようになって体感速度が上がったのと、やはりauのエリアよりもdocomoのエリアのほうがつながる場所が広いと感じることが多く、利便性は向上しています。

さらに、Wifiスポットも地味に便利で助かっています。
パケット容量ですが、やはり私が月2GB強程度、妻が100MB以下、データSIMの3枚目も1GBも使わない感じなので、月10GBなんてまったく使いきる気配がなく、容量の心配はほぼゼロで運用できることも確認できました。

これで、料金ですが、

これまで:2人分で月約14,000

いま:2人分+データSIMで月約4,000円+通話料金

となりました。
通話は家族・知人間はLINE電話で済ませ、そうでない場合もみおふぉんで安く済ませているので、月500円もかかりませんので、携帯料金を月約10,000円、年間で12万円ほど節約することができました。
posted by そらパパ at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 携帯電話 | 更新情報をチェックする

2015年02月07日

格安中古コンデジで遊ぼう!(10) COOLPIX S9300(Red)

久しぶりにデジカメの話題を書いてみようと思います。

このシリーズエントリでは、私自身も所有している、印象深いちょっと前のデジカメ(いま買う場合は中古で買うことになるもの)を紹介していますが、今回のデジカメもちょっと異色です。

そのデジカメが、こちらになります。


COOLPIX S9300(インペリアルレッド)
Nikon

私は、このデジカメを持っているのですが、実は実際に撮影に使ったことは(ほぼ)ありません(笑)。
ネットのレビューとかを見ると、評価と批判が半々くらいで、デジカメとしては割と平凡な機種なんだろうな、という印象ですが、私自身が使っていないのでその部分は評価できません。

では、なぜこのデジカメを持っているのかというと、

・観賞用

です(笑)。
それも、何を鑑賞するのかというと、

・ボディの色

なんですね(笑)。

ですから、このデジカメについては、機種名だけでなく、色まで指定して語らなければならないのですが、その「鑑賞に値する色」というのは、S9300のカラーラインナップの中の「インペリアルレッド」の本体になります。



「皇帝の赤」なんていうたいそうな名前がついていますが、そのネーミングは伊達ではなく、明るい光の下でこの本体を初めて見ると、それほど高価でないコンパクトデジカメとは思えないその色の深さと光沢に軽くショックを覚えます。

その見事な色を見て、機能とかをまったく考えずに(これは私にしては非常に珍しいことです)、中古で安く出ていたS9300を入手し、今に至るまで、本体を眺めることはあっても実際に使うことはない、という、私のコンデジコレクションの中で唯一無比のポジションを獲得しています

このS9300の「インペリアルレッド」という色はこれ以降の機種には受け継がれず、後継機種のS9400・S9500では平凡なつや消しの赤に退化してしまいました。
また、S9300のなかでも、インペリアルレッド以外のカラーは平凡ですので、まさに孤高の存在といえます。



そんな人はあまりいないかもしれませんが、「どこか見えるところに置いておいてもインテリアとして恥ずかしくない、見栄えがする」というニーズを満たしてくれるコンデジだと思います。
見た目と色が美しいコンデジというと、あとはIXY 30Sとかも思いつきますが、色の美しさではやはりこの「インペリアルレッド」にかなうものはない感じですね。


IXY 30S
Canon

※ちなみに、この黄色のIXY 30Sも所有していますが、こちらはレンズがF2.0と明るいため、次女の撮影用カメラとしていまちょうど現役で大活躍中です。(^^)
posted by そらパパ at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | デジカメ | 更新情報をチェックする

2014年12月02日

日常の持ち運びに最適な超薄型モバイルバッテリー発見!

さて、スマホ使っている人(特にAndroidの人)には不可欠なアイテムである「モバイルバッテリー」(予備バッテリー)ですが、最近はスマホの内蔵バッテリが大容量化の一途なので。必然的にモバイルバッテリーもどんどん巨大化しています。

そんな中、「スマホを1回ぎりぎりフル充電できれば十分」という用途の「サブバッテリー」として、ベストに近い商品を見つけました。


2500mAh超薄型ウルトラポータブルモバイルバッテリー LAVO-2500
MOCREO

このモバイルバッテリーの素晴らしいところは、

・大きさが名刺くらいしかないこと。
・重さ60g。
・厚み6mm。
・Android用のUSB端子(マイクロUSB端子)が内蔵されていて、ケーブルを持ち運ぶ必要がないこと。

そして何より、売価がとても安い(この記事を書いている時点で1199円)ということです。
(実は、少し前はもう少し安かったのですが、レビュー記事が増えて人気が出てきたのと円安などで、少し値上げしたようです。それでもValue for Moneyは十分高く、絶対のお買い得です。)

というわけで、さっそく使っています。


到着するパッケージはこんな感じ。


中身は本体と説明書(日本語あり)のみ。
ケーブルは本体内蔵です。


こんな感じで、バッテリー本体の下の部分にマイクロUSB端子つきの充電ケーブルが内蔵されています。


私の謎スマホ(5.5インチ)と重ねてみました。
バッテリー本体の厚みが非常に薄い(6mm)ことも見ていただけると思います。

というわけで、このモバイルバッテリー、ちょっと出かけるときに「充電1回分だけできるようにしておきたい」という用途にぴったりで、持ち運びがまったく苦にならず、とてもいい感じです。
実際、私もよく使っていますが、しっかり「1回分フル充電」ができて、目的をしっかり達せられます。
しかも、電流が強いようでスマホへの充電スピードは十分早く(たぶん1A程度しっかり出ている印象)、スマホを使いながらでも充電が進みます。

私は、7500mAHクラスのモバイルバッテリーも併用しているのですが、実際のところこちらのほうが出動回数が多いです。
実用になる範囲で、限界まで小さくて軽いスマホ用のモバイルバッテリーを探している方、選ぶべきはこれだと思います。

たぶん在庫処分的に売ってる雰囲気なのでそのうちなくなるか値段が上がると思うので、ほしい方は早めに手に入れるのがいいのではと思います。
posted by そらパパ at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | スマートフォン | 更新情報をチェックする

2014年11月29日

各地でブラックフライデーセール開催中!

少しエントリとしては遅くなりましたが、この金曜日(だいたいアメリカ時間)は、いわゆる「ブラックフライデー」ということで、海外のガジェットサイトの多くは、今年最大級のセールをガンガン開催中です!

週末はずっとやっているところも多いですが、かっちり金曜のみで、日本時間で今日の日中に終わってしまうセールもあるようなので、気になる方は急いで覗いてみるのがいいと思います。
円安ぶんを跳ね返して海外ガジェットを個人輸入する、今年最後のチャンスかもしれません。

Pandawill Black Friday Sale

Elephoneのスマホが安いです。G5がおすすめ。
Pandawillの場合はこのセール以外にも「クリアランスセール」がいつも安いのでこちらも同時に見るべきです。


DX.com Black Friday Sale

こちらは小物類で安いものがありますね。


Aliexpress Black Friday Sale

こちらは問屋の集合体のショッピングモール、Aliexpressです。玉石混交なのでよく見極めて選ぶ必要が。


eBay Black Friday Sale

こちらはeBay。eBayというとオークションサイトという認識の方も多いと思いますが、普通にショッピング補償のあるショッピングサイトという性格のほうがいまは強くなっています。

ちなみに私は、aliexpressとPandawillで買い物しました。
posted by そらパパ at 09:24| Comment(0) | TrackBack(0) | その他ガジェット | 更新情報をチェックする

2014年11月10日

「3Gだけ格安SIM」で格安スマホを運用する

諸般の事情により、どうしてもAndroid4.4を搭載したスマホを持たなければならなくなったのですが、いま使っているauのGalaxy S2はAndroid4.0で、わざわざ乗り換える気にもなれなかったので、Android4.4を搭載したSIMフリー端末を入手しました。

ただし、このSIMフリーのスマホ、安いだけあってLTEに対応していません。
一方、いわゆる3Gについては、ドコモ回線系の850/900/2100MHzに対応しているので、最近盛り上がってきている「格安SIM」を使うことができます。

となると、このSIMフリースマホに導入すべき格安SIMとは、

LTEが使えなくていいので、できるだけ安く3G回線だけを使えるSIM

ということになります。
その条件でいろいろ調べてみて、私が選んだのはこちらです。

DTI ServersMan LTE SIM

「LTE」と書いてあるものの、デフォルトで利用可能なLTE通信容量は「ゼロ」となっており、LTEを使いたい場合は最初の1バイトから「容量の追加購入」が必要なタイプのSIMになっています。

その代わり、月額利用料金は税別467円と格安で、3G通信の速度も、この手の格安SIMのなかではそこそこといえる250kBpsとなっており、Twitterや2chの閲覧、メール、LINEくらいならストレスなく利用できます。(LINEを使う場合はSMSオプションが多分必要)

私はこのSIMにSMSオプションをつけて、月額税別610円で運用しています

実は今だと、このDTIのSIMよりもヨドバシのワイヤレスゲートのSIMのほうが、月額税込480円と若干安いうえ公衆無線LANの使用権がついてくるのでそっちのほうがトクになっています。

ヨドバシカメラオリジナル ワイヤレスゲート WiFi+LTE SIMカード・パッケージ

いずれにしても、これらの「LTEが最初からはついていない格安SIM」を使うことで、月額数百円の利用料で、3Gのみに対応している格安のSIMフリー端末を有効利用することができるわけですね。
実際、なかなか使い勝手がいいので、サブ端末を検討されているかたはぜひ試してみてはいかがでしょうか。

建物の中などで、メインスマホのauだと電波が届きにくいところでも、サブスマホがドコモ系のMVNOだとしっかり電波が立って通信できることもよくあります
posted by そらパパ at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | スマートフォン | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

Bluetoothキーボード、これがベスト!

最近、別のブログのエントリを膨大に書いている関係で、休みの日の外出中とかにも空いた時間に原稿をガシガシ書くくらい、ほとんどライターかと思うくらいのペースで文章を書いているわけですが、そんなときに便利なのが、Bluetoothキーボードです。

ふだん使っているAndroidスマホにテキストエディタを入れ、Bluetoothキーボードをつないで文章を書くように設定しておくと、いつでもどこでもエントリの原稿を準備できるので、いつも(外にでるときは)最近はそうしています。

そこで必要になってくるのが、携帯できるBluetoothキーボードですが、これがなかなかイメージにぴったりくるものがなくて、何度も買い換えるハメになってしまいました。(結局、全部で6つくらい買ってしまいました。)
そして最終的に、「これが一番!」という個人的おススメが決まりましたので、それをご紹介したいと思います。

なお、今回ご紹介しているキーボードは「Androidのスマホで使う」ことを前提としています。
また、Androidで使う場合、キーボードのレイアウトが合わないことがほとんどですが、Android側に「BlueKeyboard Pro JP」というアプリを入れることで、うまく使えるようになります。

さて、そんな「個人的No.1のBluetoothキーボード」がこちらです。


iBUFFALO Bluetooth3.0対応 コンパクトキーボード 薄型モデル BSKBB24BK
バッファロー

携帯用のBluetoothキーボードは、大きく分けると「折りたたみ式」と「折りたたまないもの」の2種類がありますが、こちらは「折りたたまないもの」のタイプです。
折りたたみ式のほうが持ち運びのフットプリントは小さくなるのですが、厚みが出ることと、何より、机のない場所で(駅や公園のベンチなども含む)太もものうえにキーボードを乗せてタイプしようとするとき、キーボードが折れ曲がってしまうのが非常に使いにくいです。
机がある場所だといいんですが、それだと使えるシーンが限られてしまって本末転倒だと感じます。

一方で、折りたたまないタイプは、ぶっちゃけ「ただのキーボード」なので、なかなかかばんの中で入れる場所がない感じになるのですが、その点、上記のキーボードは厚みが6mmしかないため、ファイルバインダーのすき間に入ってしまうので、持ち運びがラクです。また、重さも159gと非常に軽く、スマホ1台よりも軽いので持ち運びが苦になりません(折りたたまないキーボードは、バッテリー込みで300gを超えるものが多いです)。

このキーボードは、薄くて収納しやすく、軽くて持ち運びが苦にならず、折りたたまないのでひざの上でタイプしても快適に使え、さらにキーピッチは17mmあってアイソレーションキーボードになっているので打ち間違いも比較的少なくてすみます。
すべてにおいて非常にバランスよく仕上がっており、「携帯するBluetoothキーボード」としては、今のところベストだと感じています。


あとは、折り畳みだとこれ。
机の上で使う目的で、キーストロークのしっかりしたものがいいなら、これがベストですね。




そして、もう少し安い折りたたみ式だと、この下のがいいかなと思います。




あとは、多少大きくてもいいから安いのがいいなら、これ。



このあたりも、まあまあ使えると感じました。
posted by そらパパ at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | その他ガジェット | 更新情報をチェックする

2014年08月10日

キヤノンの自炊スキャナDR-C125、有償でオーバーホールしました。

久しぶりの更新になります。

前回の更新で、キヤノンの自炊スキャナに新製品が出たという話題をとりあげました。


キヤノン DR-C225W

私の自炊スキャナは1モデル前のDR-C125です。


キヤノン DR-C125

このDR-C125ですが、ついにスキャン枚数が80万枚を超えました。(両面スキャン換算すると160万ページ)

そのため、ありとあらゆるゴム部分が磨耗して、滑ったり斜めになったり、スキャン結果がかなり残念なことになってきていました。
で、新しく後継機を買うか、前モデルを買いなおすか、いま持っているスキャナを修理して使い続けるか、どれにしようか迷った結果、結局、

今もっているスキャナをオーバーホールして、使い続けてみよう。

という結論に決まりました。

いまのスキャナ、80万枚もスキャンしていることから分かるとおり、ほんとに使いやすいですし、ゴムは磨耗してしまったとはいえ、それ以外の基本動作が非常に安定しています。
スキャナとかは機種ごとの当たり外れもけっこうあるハードですが、この私が買ったハードは、そういう意味できっと「当たり」だと思っています。

ですので、オーバーホールしても新品同様とはならないでしょうし、費用も新品を買いなおすのにかなり近い金額がかかることは覚悟していましたが、オーバーホールする選択をとりました。

こちらが、修理の伝票です。



ゴム関係がひととおり交換され、Uターン排紙の部分は部品交換となったようです。
費用は、送料込みで18000円あまりでした。

ゴムがひととおり交換された結果、悩まされていた紙の斜行もなくなり、新品同様とはいいませんが、快適に使えるレベルに戻りました。

現在、スキャンは84万枚を超えています。



スキャンした自炊ファイル(JPGでスキャンしてZIPでまとめて電子書籍化)の総ファイルサイズも、ついに500GBを超えてきています。

このスキャナでどこまで自炊が続けられるか、まだまだ使い続けていきたいと思います。

※キヤノンの自炊スキャナは、カラーページの読み取りよりも、文庫や新書などモノクロページを中心に読み取る方には自信をもってすすめられる、非常にいいスキャナです。ぜひどうぞ。
posted by そらパパ at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | 更新情報をチェックする